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産経新聞 金融危機で株価が歴史的な安値をつけるなか、投資家別売買動向で、個人投資家が平成20年の通年で18年ぶりに、購入額が売却額を上回る「買い越し」に転じる公算が大きい。米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻(はたん)した9月以降の下落局面で、割安と判断した個人が積極的に買いを入れてきたためだ。ただ、売買の6割を占める外国人投資家の売りで相場が乱高下し損失を被った個人も多く、どこまで買いが続くは不透明だ。 東京証券取引所が集計した東京・大阪・名古屋3市場の投資家別売買動向によると、今年1月から10月第4週(20〜24日)までの累計で個人は8965億円の買い越しとなっている。年間で買い越しを維持すれば、バブル崩壊で急落した平成2年以来となる。 これに対し、外国人は累計で1兆4617億円の売り越しで、ITバブル崩壊の12年以来8年ぶりに通年で売り越しに転じる可能性がある。 株価の下落局面では、これまでも個人による「安値買い」が、下支え要因になってきた。 今回もリーマン・ショックで株価が急落した9月に月間で3カ月ぶりに買い越しに転じた。さらに10月は、8日に約4年10カ月ぶりに1万円を割り込んだ後、24日には8000円台を割り、バブル崩壊後の最安値目前まで急落するなかで、買い姿勢を強め、第4週までで9189億円の買い越しとなった。 JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは「日経平均が1万円を割ると、長い目で見て値ごろ感が強まる」と指摘する。 株価は10月28日に一時7000円を割り込み、26年ぶりの安値に沈んだ後、反転し9000円台を回復している。個人の買い姿勢は強く、通年での買い越しの可能性は高い。 ただ、国内市場は外国人が圧倒的なシェアを占めている。12月決算期に向けて現金化のための売りが強まり、再び下落に転じるリスクも指摘されている。せっかく買った個人に損失が発生し、投資意欲が冷え込む懸念はぬぐえない。 |
相場観
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