『日本周遊紀行』

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北海道・東沿岸

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世界遺産・知床(14) 「知床八景」



「世界遺産・知床」は日本最後の秘境と言われ自然の宝庫であり、地名の「知床」はアイヌ語で「<strong>大地の尽きるところ</strong>」を意味する言葉「<strong>シリエトク</strong>」に由来している。


海からそそり立つ断崖絶壁に囲まれた半島は、約70kmにわたりオホーツク海に突き出して、半島の中央には羅臼岳や硫黄山など1500m級の山が連なる知床連山がそびえ立つ。
その中でも絶景といえる代表的な景勝地が「知床八景」と云われる。


八景は何れも半島東側の斜里町に属するが、全てが雄大かつ繊細な自然に触れる事の出来る場所で、人々が普通に歩いていても見ることが出来るビューポイントである。



この項では、既に「オシンコシン」から「知床峠」まで記載してきたが、おさらいのつもりで、もう一度その「八景」を紹介しておこう。


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            知床八景概略位置図




   知床八景1 『オシンコシンの滝』
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斜里から半島へ向かう時、第一番に目に入ってくるのが国道に面して豪快に流れ落ちるこの滝で、落差80mある滝は途中から二つに分かれていることから「<strong>双美の滝</strong>」とも呼ばれている。オシンコシンとは、アイヌ語でオシュンク・ウシ(<strong>そこにエジマツの群生するところ</strong>)が名前の由来という。

滝の中ほどまでは階段で上がることができて、展望台からは迫力満点の景観であり、特に流氷の季節には、見渡す限りの白い海原が感動的である・・!
「日本の滝100選」にも選ばれている。




   知床八景2 『オロンコ岩』
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ウトロ港近くにある、高さが60mもある巨岩で、昔、住んでいた先住民族「オロッコ族」から、この名がついたと言われている。

ウトロ温泉街からウトロ港に向かうと最初に現れるのが「<strong>ゴジラ岩</strong>」という独立岩・・!ゴジラに似ているか、いないかはさておき、この先170段あまりの急な石段を上っていくと青く澄んだオホーツク海やウトロの町並み、知床連山などを見渡すことができる。
さすが、「世界自然遺産」「知床八景」「オロンコ岩」と納得させられる絶景で、ここに登った者だけに与えられるご褒美だとか・・!

6月〜7月にかけ花が咲き 一面お花畑になる。




   知床八景3 『夕陽台』
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名前のとおり夕陽の名所で、ウトロ市街地の知床国設野営場の一角にある展望台。若いもんのデートスポットとしても人気があるとか。

夕陽が沈む時、ウトロ港やオロンコ岩がオホーツク海に映える最高のポイントで、他にも流氷で白く覆われた海面が黄金色に染まる冬など、四季折々に美しさと感動があると。

また、この近くには町営の温泉「夕陽台の湯」がある。




   知床八景4 『プユニ岬』
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ウトロから知床自然センターへ向かう途中の坂にあり、やはり景色と夕陽の名所である。

プユニ岬とは、アイヌ語で「<strong>穴ある所</strong>」の意味らしいが、今は崩れてしまって穴はないとか。
ここからはオホーツクの海岸線やウトロ港が一望でき、はるか遠くには阿寒国立公園の山々を望むことができる。 
冬になると、オホーツク海で、最初の頃に流氷を見る最適のポイントにもなる。




   知床八景5 『フレペの滝』
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知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目からオホーツク海に流れ落ちている滝である。 
フレペとは、アイヌ語で「<strong>赤い水</strong>」の意味で、断崖からふき出ている水は羅臼岳からの伏流水で、その様子が人の涙にも似ていることから、別名「<strong>乙女の涙</strong>」とも呼ばれ親しまれている。

知床自然センターから歩いて約20分のところで、冬には、歩くスキーやスノーシューなどでトレッキングができる。




   知床八景6 『知床五湖』
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知床の魅力が集約されているかのように、湖面にはミズナラやトドマツの樹林や知床連山が映し出されます。

五つの湖を一周できる遊歩道があり、五湖すべてを巡って約1時間、第一湖、第二湖だけなら約30分で、遊歩道のほか小高い丘の上にある展望台からは第一湖と知床連山のパノラマが一望できる。

冬期間は雪に閉ざされ見ることができないが、5〜7月には国の天然記念物「<strong>クマゲラ</strong>」のさえずりを聞くことができ、又、数多くの植物や動物たちを目にすることもできる。 時には、ヒグマも・・??。




   知床八景7 『カムイワッカ湯の滝』
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云わずと知れた知床の秘境中の秘境、道路づたいでいける最奥部の天然自然の滝壺温泉。

カムイワッカは、アイヌ語で「神(魔)の水」の意味で、硫黄山から湧き出した温泉が、途中渓流水と混じり、川全体が流れる温泉のようになっていている。
そしてカムイワッカ川に流れ込む滝壺となり、丁度よい湯加減の露天風呂となっている。

林道から沢を登ること約20分、途中、温度の違う湯壺が点在するが、「<strong>四の滝</strong>」の滝壺が大きさ、深さ、更に適温で天然自然、絶景の野天風呂になっている。
だがしかし、知床が世界遺産に指定されると余りの人出で危険も多く、現在では「<strong>一の滝</strong>」までしか入山出来ないらしい。 残念無念である・・!!。




   知床八景8 『知床峠』
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斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路の頂上で、知床連山の尾根筋にあたる標高738mの峠である。
峠からは 目の前にそびえる標高1661mの羅臼岳が雄大に望め、その向こうには知床連山、そしてオホーツク海に浮かぶ国後島が見渡せる。

斜里と羅臼を結ぶドライブコースとして人気のスポットでもある。
開通期間:4月下旬〜11月上旬(気象状況によって変更)

尚、「<strong>知床八景</strong>」は東海岸の斜里町に属しているが、これから向かう羅臼にも「<strong>羅臼八景</strong>」というのがありました。 後ほど紹介いたします。



次回は、羅臼・「熊の湯」





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先刻訪れたときの峠よりの「羅臼岳」と峠からの遠望の「国後島」




世界遺産・知床(13) 横断道路「知床峠」



国道334号線(知床横断道路)のに戻って知床峠を目指す。

何時しか山の上方はガスが湧き上がっているようだ、幾つかのヘヤーピンカーブを経て峠へ達した。 
やはり、知床峠はガスのベールの中だった。
先程までアレだけ鮮明に晴れ上がっていたのに、山の天気は、やはり変わり易い。 

園地の隅に大きく「知床峠」と書かれた木製の名板が有って、羅臼岳をバックにした絶好の撮影ポイントだったはずであるが。 
大型観光バスで訪れた皆さんにはお気の毒に。

峠中央に「北方領土はわが国固有の領土です」・・と絵柄と一緒に刻してある石造のレリーフもあった。
ここから羅臼の街と「北方四島」が見渡せたはず。 

道路際の其々に斜里町、羅臼町の道路標識もある。 町の境界を指していてウトロ(斜里町)と羅臼の間にある峠であることが判る。



先刻、上さんと(妻)と訪れたときは、「青空、一点の雲なし」の状態で晴れ渡り、360度の大展望が得られたが・・、

峠頂上の展望台に立つと目の前に「羅臼岳」の円錐形が圧倒的迫力をもって迫り、尚且つその雄大さは格別な美しさでもあった。 
又、羅臼側の遥か遠方海上には「国後島」(くなしり)を望むことができる。 



「知床峠」は、北海道の国道峠の中では最も急坂急カーブで構成される峠であるらしく、知床連山を越える峠でもあり、羅臼側と斜里側では天候ががらりと変わりやすく、四季を通じて季節風の影響で霧がかかりやすい。 

北国の厳しい気候ゆえ峠の頂上付近はすでに森林限界を超えていて、沿道にはハイマツが生い茂っている。

峠は、未開通路線を除けば北海道内の国道で唯一冬季閉鎖される区間で、除雪が行われないため、 11〜5月は通行止めとなり、「日本一開通期間の短い国道」としても知られている。 


全長27kmの「知床横断道路」は、ウトロ側は直線も長く比較的カーブも緩やかだが、羅臼側はヘアピンカーブが続くので運転には充分気をつける必要があろう。
ただ、道幅は広く快適なドライブを楽しむこと請け合いである。

又、野生動物の楽園でもあり、知床らしくエゾシカ等が飛び出してくるかもしれないので注意を要する。
世界遺産の峠として観光上重要なルートであるため、春に除雪が完了して開通する日には例年ニュースで報道されるという。 

盛夏の観光シーズンには観光バスも数多く訪れて大変な混雑をみせることだろう。


次回は、 「知床八景」



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世界遺産・知床(12) 「カムイワッカの湯」(4)


「カムイワッカの湯」は、知床半島にある誰もが憧れるワイルドな滝壺の温泉であ。

温泉雑誌にも時折登場しているようで最近ではすっかり有名になってしまい、今ではすっかり観光地化しているが、「秘湯」としては今でも横綱の一級品であろう。

ただ山歩き経験もなく、観光だけで何の装備もしていない人は間違いなく上れないし危険な箇所もある。 
入り口には「沢歩き初級程度の経験が必要である」と記されてあり、毎年事故も起きているようで決して無理をしない方が賢明であろう。 

だが、とにもかくにも北海道に来たら一度は入っておきたい温泉であることは確かである。
小生、実は二回目の訪問となったが、いずれも忘れ得ない「カムイワッカの湯」の旅となった。 



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カムイワッカの「四の滝」野天風呂 (平成16年9月28日;小生です・・、)


『カムイワッカ野天温泉・概要』

温泉名 カムイワッカ《神の水》湯の滝
泉 質 含硫黄-硫酸塩-硫化水素塩泉
pH値 強酸性(ph1.5)
所 見 薄緑色・硫化水素臭・強酸味
泉 温 38〜42℃前後
露 天 混浴15〜20人
施 設 ナシ
休 業 冬季間
料 金 無料
効 能 強酸性湯(硫黄泉)に準ずる
所在地 斜里町  TEL(01522)3-3131
問合せ 斜里町商工観光課
    知床斜里町観光協会   TEL 01522-2-2125




「カムイワッカの湯」の後日談話であるが・・、

2005年、世界自然遺産に登録された「知床」であり、最後の秘境ともよばれている知床の中でも、カムイワッカは今、最も人気のある観光スポットといっても過言でない。 
活火山である知床・硫黄山の中腹から涌き出る源泉が滝に流れ込み、その滝全体が流れる温泉になっているからである。

アイヌ語で「神の水」という意味のカムイワッカは、きっと古来の人にとっても不思議な滝として映っていたに違いない。 
人の手が全く加えられていない野趣溢れる豪快な天然の露天風呂は、温泉ファンならずとも多くの人を魅了し、横綱級の秘湯と比喩されるのも頷けるのである。


カムイワッカのお目当ては、林道から約30分ほどかけて滝の沢を登る「四の滝」、「五の滝」と呼ばれる滝壷であり、これらの滝壷は湯温も適温で、20数人ほど入れる天然の湯船となっているのである。


しかし、知床が世界遺産に登録されたことにより観光客が激増したため、転落や落石の危険が増しているという。 
その理由によって地元を管理する環境省・林野庁は、2005年には適温の滝壷のうち「四の滝」以外は立ち入り禁止となり、さらに2006年以降には林道から100メートルほどで登ったところにある、「一の滝」の滝壷より上流への立入が禁止されてしまつたという。 


毎年、滑落事故が発生しているということで、横綱級の秘湯を楽しみたくて入浴を計画した人達は、「二の滝」までさえも登ることが出来なくなってしまったのである。

林道の入り口から5分ほどで登ったところに「一の滝」はあるが、今では、そこから上流へは立ち入り禁止のロープが張られ、監視のおじさんが見張っているという。 
上流では浮いた岩もあり危険で自然のままを尊重するため、岩を爆破するなどということも出来ず、当分立ち入りが禁止されるだろういわれる。


車道から凡そ400メートル余り、ゆっくり行って30分の行程の上流にある本命のカムイワッカの湯壷である「四の滝」は夢、幻となってしまった。

今や5分ほどの「一の滝」までになってしまった・・!。


観光用パンフレット等でもお馴染みの、温泉ファンの極致と言われる北海道道東の秘湯中の秘湯温泉である「カムイワッカの湯滝」も今は幻となり、入浴できず単なる沢登りと湯滝見物だけとなった。 
「神の水」で満たされた天然の湯船は、奥深く自然のままに残されることになったのであろうか・・??。



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(環境省提供)



次回は、「知床峠」




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世界遺産・知床(11) 「カムイワッカの湯」(3)



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本命野天風呂・「カムイワッカの湯」・・、小生です



徒歩時間にして凡そ25分程度であろうか、若いカップルや女性もたくさん登ってきて、水着で温泉に入っている。 
観光客が大勢来るところだが、やはりこのような大自然にスッポリ収まった所は他にはないであろう・・、はるばると来た甲斐はあった。 

更に、若い剛の者は、急峻な湯滝を攀じ登り「四の滝」の上にある湯だまりに挑戦しているようである、・・! 


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硫黄噴気が噴出す「四の滝」上部(若者が果敢に挑戦している)



だが、そこは相当高温泉らしく、足をちょっと入れるだけで「アッチッチ」といって悲鳴を上げギブアップしているようである。

若い男女は水着を着けているが、小生、熟年無恥の悲しさ・・?スッポンポンでザブン・・!!


滝壺・湯壷は10畳くらいの広さであろうか、湯温は天候や季節によって若干変わるようであるが、今は計ったように調度よい湯加減である。 
底の方も自然のままで足場は決して良くはない、しかし、これがまたいいのである。 

腰ぐらいの深さかと思って奥に向かっていくとズボっと胸まで沈んでビックリ、いきなり深くなっているので気をつけたいが、それでも大丈夫、大人が立てる深さなのである。

この日は天気も良く、青空に雲が流れるのを見ながらお湯に浸かれるのは実に爽快で、いい気分であった。

エメラルドグリーンの天然自然の完全掛け流しで、滝から落ちる湯を頭や肩に受けて、いわゆる打たせ湯も有る。 

自然にできた滝壺露天風呂、野天風呂であり、何か、自然が我々に至れり付くせりのサービスをしてくれているようで・・、全く都合良く出来ているのである。 



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女性の艶かしい姿も・・!



ただ、この温泉は硫黄泉特有の酸性度が非常に強く、傷や虫さされが有ると非常に痛い。
滲みるを通り越し痛いのである。
浸かっていると身体の一寸したキズが判るほどで、顔を洗うと目も沁みる。
草津温泉の強酸性湯を思い起こさせる。


滅多に見ることの出来ない若き女性の着替えの姿も、やや恥ずかしげではあるが堂々としたもので、我々熟年の視線を楽しませてくれている。 

山中のビキニ姿は眩しく、目の滋養にも良い・・!!。


更に「カムイワッカの湯」



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世界遺産・知床(10) 「カムイワッカの湯」(2)


薄暗い沢筋へ入るといきなりナメ沢の遡行が始まる。
くるぶしからチョット上くらいの沢水・・?、沢湯が一面に流れているが意外と歩き易い、流れているのは全部が既に温泉水である。



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写真:岩床を流れる「カムイワッカ湯川」


沢の湯は強酸性のためか、岩面にはコケも生えず滑らないのである。 
ナメ滝の斜度はそれほど大きくなく、途中、「二の滝」、「三の滝」といわれる様な数ヶ所、急で危険なところがあるが注意すれば子供でも登れる。 

このスリルがまた終着目的地への意欲をかき立てる。 



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写真:階段状に流れる湯滝


登るには若干のシブキで下半身は濡れる恐れもあろうが、途中の小さな滝壺をいくつか過ぎて、一段と大きな滝壺に着いた。 

こが「四の滝」と言われる目的地で、カムイワッカ『神の水』の湯の滝であった。


次回も、カムイワッカについて・・、



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