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四季*おり*オリ*の散歩道で♪
長きにわたってお世話になり、誠にありがとうございました。m(_ _)m

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二度目の目黒邸見学の際、もう一ヶ所立ち寄ってみたかったのが旧佐藤家住宅でした。
こちらも2月に立ち寄っていますが、冬季間は休館しているため、家の内部は見学出来ませんでした。
2月に来た際、周囲の道路には4mにもなる雪壁が出来ていて圧倒されましたが、すっかり融け緑が眩しく見えました。

佐藤家住宅は、今から約250年前の元文3年(1738年)に建てられた農家です。佐藤家は、寛永年間(1630年頃)大倉村の住人となり、ここに居を構えました。初代・由左衛門(延宝3年没)から由左衛門を名乗る人が5代続き、この4代目・由左衛門の時代(元文3年旧2月)に、現在の佐藤家が建設されます。
12代目・忠の時代(明治35年)に佐藤家の次男・佐藤勘左衛門(現・佐藤家初代)が買い受け、平成5年に守門村が譲り受けました。現在は住宅には、佐藤家5代目の名の表札が掛けられています。

中越地方の豪雪地に分布する中門造りの形式を持つ民家の初期の遺例として、また、その時代の特性を示す価値が認められ、昭和52年1月、国の重要文化財の指定を受けました。
住宅の建築年代は昭和54年に解体修理を行った際、柱から墨書が発見され、元文3年(1738年)に建築されたことが明らかになりました。

この住宅の特徴は広間型3間取りの本屋に「茶の間」を中心に「でい」(座敷)、「にわ」(土間)からなり、中門を取り付けた形式となっています。中門造りの形式は、新潟、秋田の日本海側に面した地方に多く分布し、岩手県の『曲がり屋』とは異なった形式を持っています。
建物は冬季間3〜4mの積雪にも耐えうるように柱は太く、大きな差しものを入れ、貫を多く用い、また周囲には基壇を築き、消雪池を配する等の工夫をこらしています。座敷まわり等の柱はカンナ仕上げとし、天井を張っていることより見て、建設当時はこの地方の庄屋格を持った家柄であったと推察されます。また、幕末から明治初期にかけて寺子屋風の教育の場とした時期があり「でい」を教室、「茶の間」を運動場、「へやの2階」を教務室として使用したといわれています。

目黒邸が豪農の館であるなら、佐藤家住宅は豪雪地帯に建つ農家ということになります。
家の見取り図も急に小さく感じますが、中門には千鳥破風もあり、庄屋格であったというお宅の中を早速拝見してみたいと思います。

中門を入ってすぐの写真です。

入ってすぐの付近には、当時使用された農具や蓑など農作業の身の回り品が展示されていました。


入って右手には“馬屋”があり、馬屋向かいの戸口からは茶の間やでいが見えます。


見取り図では“にわ”と表示のある土間部分です。

にわ部分に入ってすぐに振り返ると階段がかかり、2階へ上がれるようになっています。
一見平屋建てのようにも見えるお宅ですが、高い天井までの空間の中に上手に2階部分が造られている箇所があります。






同じ場所からですが、にわの一番奥には“水屋”と呼ばれる、現代の台所にあたる部分がありました。
下写真の右柱のさらに奥には、お風呂場があったそうです。

足元には小窓が開いて、水が流れ出る仕組みかと思いきや、逆に 家の中に水が流れ込んでくるようになっていました。


どんな仕組みになっているのかと思い、水音もするので、一番近い戸口から一旦外に出てみました。
ここから見ると、住宅の周囲には一段高く基壇が築かれている様子や、消雪のための池が存在しいているのが分かります。


流れている水は住宅裏手の山の中心部から湧き出たもので、800mの距離を流れ、この周辺まで到達しているとのことでした。
家の中へと引き込まれ、炊事用の水も、水田への水も、当時は全てがこの山水だったのだと思います。



にわ(土間)部分に戻り、そこから見る“茶の間”部分とその奥“でい”部分。茶の間の奥には“へや”と呼ばれる一部屋も見えています。
この日はお客様があり、今でも、でい部分で接客してくれているようです。

茶の間付近にも、当時使われていた道具が多数展示してありました。写真左は“大モチぞり”といわれる雪の上のトレーラーです。4本で1組で、左側の3本が前ぞりなのだそうです。
その他にも “通帳” や 火をおこす際の着火材である “付け木” などもありました。


別角度でみた“茶の間”の様子です。


正面奥の壁には、先ほどの道具をはじめ、当時使われていたものが所狭しと飾られています。
その当時、道具の置かれている部分からはしご状の階段を用い、へやの上へとあがれる仕組みになっていました。
写真を拡大してみると、へやの二階への入り口が確認出来ます。

ここから見えている柱や梁も、豪雪に耐えられるよう非常に太い様子が分かります。
囲炉裏がある部屋でもありますし、茶の間の上には2階部分はなく、天井までが非常に高い造りです。





茶の間の奥にある “へや” です。

当時使用されていた箪笥などが置かれていました。小窓がたった1つで薄暗い部屋ですが、何といっても天井が低く圧迫感がありました。へやの上部分は見て確認は出来ないですが、天井上に2階部分が存在するので、それで低くなっているのです。

そして。。。へやの真ん中左で見えている左上写真の凸部分ですが、でい(座敷)に入ってみて納得!
神棚の下にある床の間部分の凹が、その裏手にあるへやの凸になっている。。。そんな簡単な造りでした。 


話し込んでるお客さまがあったので、思うようにも写真に撮れなかったでい(座敷)部分です。奥の茶の間やにわ(土間)の様子など。

この住宅を寺子屋として使っていた頃、でい(座敷)を教室に、向こうに見える茶の間を運動場に、へやの二階部分を教務室にしていたといいますが。。。このスペースで、一体何人くらいの子どもが一度に学んでいたのでしょう!?

屋敷の前にも池がありました。
この水も先ほどと同様に、裏山からの水を引き込んでるものと思われます。
ここには階段がついていて、洗い場でもあったのかも知れません。


山に田んぼに住宅。。。この部分だけ切り取ってしまうと、いったい今は何時代?って思ってしまうような光景です。

訪問日:2010年6月20日(日)




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    ベル父さんへ♪
    先に見た目黒邸も同じでしたが、とにかく柱が太く天井の高い家の造りになっています。
    所々に二階部分もあって、上手に空間利用した家です。
    昔を伝えるためにも、大事に守って欲しいですね。

    ちぇるしー

    2010/6/29(火) 午後 9:04

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    風来坊さんへ♪
    私も、いとこの父親の実家に行くとこういう住宅でしたよ。
    田舎を知らない私は、何回か連れて行ってもらった記憶があります。
    確かに、当時は馬も居ましたし、何といってもトイレが怖かった!(^_^;)
    建て替えで新しい家になって、何だか寂しかった記憶があります。
    古きよき時代。。。懐かしむ観光客も多いでしょう。

    ちぇるしー

    2010/6/29(火) 午後 9:07

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    栗千代さんへ♪
    現代の、規格モノの住宅は消耗品ですよね。
    昔ながらの家は、年数が経ってもこうやって手入れしていれば健在なのに。。。
    由緒あるお寺に行っても、同じ事を感じます。
    実際に見ると、柱や梁の太さに驚きますよ。
    ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/6/29(火) 午後 9:10

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    オセロママさんへ♪
    どんなに都会であっても、こういう風景を懐かしんで下さる方がある。。。
    近代化されたのが、すごく早い時間の中だったことの象徴ですね。
    「でい」という呼び方は、私もはじめてでしたよ。

    ちぇるしー

    2010/6/29(火) 午後 9:12

  • 顔アイコン

    昔の住居には、雪国ならではの生活の知恵がいっぱい詰ってますね。

    ポチ☆

    アノニマ

    2010/6/29(火) 午後 9:37

  • 顔アイコン

    雪がすっかり融け緑が眩しいですね+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
    雪国ならではの工夫に感心しますし生活様式がよく分かりますね♪
    今後も大切に保存して欲しいですね☆

    かおりん

    2010/6/29(火) 午後 9:56

  • 顔アイコン

    以前のおじいちゃんちのような感じを思い出しました☆
    日本の古き時代を感じます♪
    ポチです☆

    ネロリ&リンデン

    2010/6/29(火) 午後 11:11

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    アノニマさんへ♪
    今より不便な点は多かったでしょうが、生活しやすくなるような工夫が詰まっていますよね。
    ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午前 7:03

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    かおりんさんへ♪
    雪が無くなると、周囲の景色も変わって違う場所のようです。
    一般的な家庭も、当時の暮らしを知る上で重要なものです。
    これからも、大事に守って欲しいです。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午前 7:05

  • アバター

    リンデンさんへ♪
    一昔前まで、田舎に行くと、まだこういう住宅ってありましたね。
    懐かしい。。。と感じるのは、実際に人が生活していた様子に触れてるからなのかも。
    ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午前 7:07

  • アバター

    ちぇるしーさん、おはようございます。

    雪深い地方の農家というかんじの家ですネ。梁や柱も太いし。
    屋根もしっかりとしているんですネ。
    こんなにキレイに保存されているのもすごいですよね。
    昔の人々の生活を知る為にも大切なことですよネ。
    昔を知ることから、今を生きる。
    きっと、そういう積み重ねが、人間の歴史になるんだと思いました。

    ちょっと時間の流れが緩やかになりましたの(*^ω^)ノ☆ 凸 ポチッです。

    Stitch将軍

    2010/6/30(水) 午前 8:53

  • 顔アイコン

    わ〜! すごくどっしりとした 重厚間だわ〜!
    雪国〜 こちらでは テレビなどで見るくらい…
    大分や熊本の山奥には まだ藁葺屋根の家が保存されてるのを見た事がありますが〜!

    その地方の風土にしっかりと根付いた風景はやはり本物ですね〜!
    いつもきれいな風景ありがとう〜!!^@^ポチ

    [ ボー太&バジル母 ]

    2010/6/30(水) 午前 10:10

  • 顔アイコン

    社会科見学に来た気分になります〜〜!
    昔の人は 今のような便利な建築機材もなかったのに 便利に且つ丈夫に そしてその土地のウィークポイントをしっかりフォローする家屋を今でも 健在させるだけの知恵と工夫が・・・凄いですね。

    [ LEOmama ]

    2010/6/30(水) 午前 11:19

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    Stitchさんへ♪
    豪農の館って、結構綺麗に残されてますが、農家がこれだけ綺麗に残ってるっていいものですよね。
    今でも、定期的に茅の吹き替えが行われてるんだと思うし。
    いつまでも、大事にされてる家っていいです。 ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午後 8:26

  • アバター

    ボー母さんへ♪
    雪に耐えられる仕様になってるお陰で、地震にも耐えて来た住宅だったりします。
    茅葺の屋根、風情があっていいですが、管理も大変なんだと思います。
    昔の人の知恵。。。凄いなって思います。
    ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午後 8:31

  • アバター

    レオママさんへ♪
    昔の住宅って、シンプルなのに凄くしっかり出来てますよね。
    今のように精密機器も重機もないのに。
    生活や気候に見合った住宅を開発したのも、昔の人の知恵の結晶ですね。

    ちぇるしー

    2010/6/30(水) 午後 8:33

  • 最後の写真・・タイムスリップしてしまう・・いい風景ですね〜。
    250年前からあるお屋敷・・住む人たちの知恵にただただ・・感心します。ポチっと行きますね!

    ♪rogumama♪

    2010/6/30(水) 午後 11:51

  • アバター

    ログママさんへ♪
    豪農の館も素晴らしいですけど、こういう民家も生活の知恵がいっぱいですね。
    大切に守って欲しいと思います。
    ポチありがとうございます。

    ちぇるしー

    2010/7/1(木) 午前 7:08

  • 顔アイコン

    風情がありますね。
    TB有難うございました。
    こちらもTBいたします。

    アノニマ

    2011/11/24(木) 午後 7:15

  • アバター

    アノニマさんへ♪
    一般的な。。。といっても、このお宅もかなり大きな農家さんですね。
    豪農と見比べるのも楽しいですよ。
    TBありがとうございます。

    ちぇるしー

    2011/11/25(金) 午前 7:34

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