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R・ロドリゲスの「プラネット・テラー in グラインドハウス」を見た時、
自分にとってかなりのヒット作品でしたので、
「グラインドハウス」としても鑑賞してみたのです。
「グラインドハウス」の構成は以下の通り。
ニセB級映画の予告編 (アクションもの?)
↓
「プラネット・テラー」 (ロバート・ロドリゲス監督)
↓
ニセB級映画の予告編再び (ホラーものが3作)
↓
「デス・プルーフ」 (クエンティン・タランティーノ監督)
予告編は実際にある作品をパロったものと思われますが、
某有名俳優なんかもチラリと出ているのが面白い。
「グラインドハウス」とは、かつてアメリカに多く存在していた、
B級作品を一度にふたつみっつまとめて上映する映画館のこと。
昔の作品っぽさを演出するべく、
所々にノイズが入ったり、画面がブレたり、傷があらわれたり。
ちょっと色っぽいシーンでは「フィルム紛失」の名目でカット…なんてご愛嬌も。
「プラネット・テラー」と「デス・プルーフ」は、
ストーリーは全く異なりますが、少しだけリンクしていたりします。
どちらもそれぞれの監督らしさが出ていて面白いのですが、
個人的にはロドリゲスの「プラネット・テラー」の方が好きです。
それでは、作品の感想をば。今回はとことんネタばれします。
「デス・プルーフ」は、やたら映画ネタが多かったり、
大して内容のない会話が延々と続いたり、バイオレンスにまみれていたりと、
タランティーノの趣味全開な作品です。
面白くなるのは後半から。
カート・ラッセル演じる「スタントマン・マイク」の変態ぶりも怖いけど、
マイクに復讐しようとする「ガールズ」は、さらに怖い!
激しくネタばれになりますが、
鉄パイプを拾って車に乗り込み、
やはり車で逃げるマイクを執拗に追いかけ、ぶつかって転倒させ、
車から引きずりおろして3人がかりでタコ殴り。
で、最高に痛そうなシーンでエンディング。
何だそりゃ!でもちょっと面白い!!となってしまうのです(笑)。
そして「プラネット・テラー」。
この作品を3つの言葉で表すとすれば、
「グロい」 「アホ」 「カッコ良い」
書いている自分でもワケが分からない並びだなぁ(笑)。
毒ガスにおかされゾンビ化した人間たちが、街の人々を襲う…という設定なのですが、
まずそのゾンビ自体がグロいです。ボコボコでドロドロ。
さらに、ゾンビが人々を襲って内臓を食べたり、体をもぎ取ったりするシーンや、
ゾンビ相手に人々が拳銃をバンバン撃って血がビュービュー出るシーンなど、
ちょっと見るに耐えない映像がこれでもかってなくらいに流れ、
何というか、容赦ないのです。
グロいと同時にアホであるこの作品。どの点がアホかというと、
登場人物がクレイジーなヤツらばかりということ。
ま、クレイジーなのは「デス・プルーフ」の方が上ですが(笑)。
ちょっと気に入らない扱いを受けたからって、シャベルで車のフロントガラスをガンガン殴る双子とか、
軍に捕まりピンチに陥ってる状態でも、頭の中はバーベキューのことしかないオッサンとか。
こういうのはつくづくアメリカっぽいと思いますね。
一番笑ったのは、さあ、気合い入れてゾンビたちから逃げるぞ!というシーンで、
ヒーロー的役割の男が、子供用のポケットバクに乗っちゃうところ。
可愛くて情けなくて、笑えます。こういうネタは好きだなぁ。
あと、タランティーノの役どころとか。マヌケ以外の何ものでもない最期です(笑)。
グロくてアホなシーン満載だけれど、カッコ良い部分もしっかりあり。
前述したヒーロー的役割の男が、
病院内で襲い掛かるゾンビを次々になぎ倒していくシーンや、
拳銃を相手に渡すと見せかけて、くるりと持ち替え相手を撃ったりするシーンは、
なかなかにキマっています。
そして何といっても、ヒロインの脚マシンガン!
ゾンビに襲われ片脚を失ったヒロインが、
ラスト近くで脚の代わりにマシンガンを装備するのですが、
その乱射ぶりが、ため息が出るほどカッコ良いのです。
「デス・プルーフ」も「プラネット・テラー」も、
女性がカッコ良い!そして…怖い!と思いました。
ロドリゲスによるテーマ曲も素晴らしい。
作品中盛り上がりのシーンでその曲が流れたときは、ゾクゾクしました。
いろんな人にオススメはできないけれど(笑)、
私にとって忘れられない作品。もう一度くらい見たいかも。
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