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英国の算数教育

うちの娘は、日本では小学校1年生。こちらに来ると同じ年齢でYear3だから、すでに3年生である。

英国の学校教育は、基本的に5歳から始まる。このため小学校低学年のうちは、こと算数に関してはこちらの方が進度が速い。日本では一桁の足し算引き算をやっていたのに、こちらではもう割り算を教わっている子もいる。

その割に、一般的な英国人は数字に弱い。先日医学部入学を目指しているという高校生が、夏期分子生物学実験の体験のため、私のラボに来ていた・・というか私が6週間世話することになった。その際、

『この小瓶に入った抗生物質の液を1000倍希釈して使うんだけど、300mlの培地に大体いくら入れればいい?』

と訊いたところ、完全にパニックになっていた。医学部を受験しようというレベルの人間がこれだから、英国人の算数(あえて数学とは言わないでおく)教育はどうなっているのだろう?と思った。(正解は0.3ml,または300ul:マイクロリットル。おおよそ1000倍希釈ということは、単位を『ミリ』から『マイクロ』に変えればよいだけ)

そして今回、その理由の一部を娘の算数教育に垣間見た。

今学校では掛け算を重点的に教えているらしい。とはいえクラスの中で、算数の授業はレベル別に4クラスに分けられており、一番上は割り算が始まったところ、一番下は一桁の足し算だそうだ。

日本の学校ではまだ一桁の足し算しかしていなかったため、今回このままでは落ちこぼれると思い、まずは日本式のかけ算九九をマスターさせた。それにしてもこの九九は本当に優秀である。これができれば、割り算の習得がいとも簡単になる・・というか、うちの娘はあっさりと2桁÷1桁の、いわゆる九九の逆となる割り算もマスターした。

一方英国での教え方というと・・まずは『10の段』と『5の段』を始める。始めは10,20,30・・と数字を唱えさせ、そのうち

One times ten is 10, Two times ten is 20,・・

と暗唱させられる。ちなみに、九九とは数字の増え方が逆となる(これがうちの娘を混乱させている)。

次に2の段、4の段、8の段が入り、最後に3,6,7,9の段を教える。進め方は同じである。九九に近い歌があるようであるが、現在は学校で積極的に教えることはしない。

問題はこの先で、教え方が明らかに飛躍している。

まず『半分(half)』とか『2倍(double)』という概念に、異様なまでに執着している。いわゆる九九の計算の次に出てくるのは、『100の半分は50』、『19の半分は9 1/2』、『8の50%は4』。『45の半分は22.5』となる。

小数、分数、百分率の概念をすっ飛ばして、とりあえず半分と名の付く方法を全てひっくり返してきて、まくし立てる。買い物には必要かもしれないが、これから算数を算数として教えていくとすれば、いたずらに子供を混乱に陥れ、算数嫌いを作っているようなものである。

掛け算は、27×8は、27の2倍の2倍の2倍 (54→108→216)と教える。現在の指導要領では、筆算での計算は教えないそうだ。これでは簡単な数字の暗算はできるようになるかもしれないが、数字が3桁、4桁になったら対応できない。これもできない子供からすればここでストップである。大きい数字は計算機にやらせる・・とでもいうのだろうか。筆算さえ教えれば、九九と足し算さえできれば機械的に正解が出せるものを。

かと思うと、まだ四則計算もロクにできない7歳児に、『3の2乗は9』など、10までの数の2乗を、さらにはその逆、すなわち平方根まで出てくる。正直このやり方では、とことんできる子供と落ちこぼれ組に完全に二分されると思われる。

いろいろなサイトを見ていると、実際小学校の中学年程度までは日本と比べて英国の進度の方が速いが、高学年にもなると逆転するらしい。それも納得である。英国式は、基礎的な四則演算を明らかにないがしろにしている。いわゆるドリル形式の反復練習もほとんどない。日本の学校ではまず九九を完璧にたたき込まれ、さらに四則計算を体で覚えさせられる。一方こちらでは練習はそこそこに、つぎつぎを新しいことやっていく。その結果が、前述したとおりとなるのであろう。基礎的な計算能力があってこその発展であると、つくづく考えさせられる。

そこでうちの娘の話題に戻る。いま学校では、4つのランク分けのうちで3番目にさせられているという。娘はすでにトップランクのクラスでやっているような割り算もできれば、4桁の足し算も、78×9などの掛け算も筆算でできるのに。それもただ単に、英国式の、逆順の英語での九九がうまく唱えられないというだけの理由のようだ。ペーパーでは完璧なのに。全く馬鹿げた話である。

ということで、もう算数の教育はうちでやることにした。英国式は学校だけにさせ、家では日本式を貫く方が後のためになるであろう。何よりいたずらに混乱させられて、数字嫌いになられてしまっては困る。ということで最近は専ら、Excelで算数ドリルを自作し、毎日数百問ずつ問題を解かせている。大変そうに思えるかもしれないが、Excelにはランダムに変数を返す関数があり、それを使えばあとはフォーマットを整えるだけで無限に違う組み合わせの問題集を作ってくれる。便利な世の中である。実は私は幼い頃から中学の始めまで公○式をやっていたが、今回子供たちにやらせているのは、それに近いものである。その甲斐あってか、夏休み明けまで掛け算九九すらできなかった娘が、たった一ヶ月で前述の通りとなった。5歳になったばかりの下の息子にも同様のプリントをやらせているが、ロクに数字も数えられなかったところから、繰り上がりのある一桁の足し算をほぼパーフェクトにできるようになった。

当分はこの方法でやろうと思う。ただ難点は、数字が大きくなると採点が大変になることだろうか。さすがに数字が大きくなると、こちらにもいい頭の体操になる。ランダムに繰り出される問題だけに、いちいち回答をプリントするのももったいないし。

(完)
(前回からの続き)

さて英国ビザのもう一つ複雑なところは、労働許可証とビザが別である点だ。

労働許可証は単に許可証であって、その労働許可証をもって『労働許可証取得者用ビザ』を取らなければならないのだ。HSMPにおいても然り。今回届いた許可証(approval letter)は単なる許可証で、さらにビザの申請が必要なのだ。この許可証は有効期間6ヶ月。それを過ぎると失効してしまう。

よくプレミアリーグでプレー予定の選手が、クラブチームが申請中の労働許可証が間に合わないため、英国でのプレー開始が遅れる・・というのは、このシステムのためである。私たちも場合も、さらにビザ申請が必要なのである。で、ここで最大の『オチ』があった。

ビザ代行会社の担当者から、HSMP認可の連絡が携帯にあった時の話。

担当者『シタッパさん、ようやくHSMPの認可がおりましたので、ご自宅にお送りします。』
シタッパ『ありがとうございます、あとはビザ申請ですね。』
担当者『そうなります。Entry Clearance(ビザ)を改めて取得することになります。』

ここでいやな予感が走った、『Entry Clearance』という表現に。これは英国入国ビザを指す言葉であるが、基本的には『入国』に必要なビザであり、滞在延長のものは種別が異なる。

シタッパ『Entry Clearanceとは、どういうことでしょうか?』
担当者『シタッパさんは在日英国大使館経由の申請ですので、ビザもそちらでということになります』
シタッパ『ということは、一度帰国する必要があるのですか?
担当者『そうなります。ビザ申請のお手伝いも出来ますので、必要でしたどうぞ。』

予想が的中した。このビザを取るには、家族全員で一度帰国しなければならない。一体いくらかかるんだ!?かかる費用と、今後の予定を照らし合わせると、よほど高額の医療や歯科治療を要する状況にでもならない限り、帰国するメリットは考えられない。いずれにしてもお金のかかるイベントだ・・

60万円が紙切れになり、その紙切れが紙くずになろうとしている(涙)。

(完)
現在はこちらの大学側から移民局に申請することで手に出来る、いわゆる労働許可証(Work Permit)で働いている。期限は1年。もちろん失効と同時に出国しなければならない。

ということで、実は日本にいるときに、特殊技能者用の労働ビザの資格を取るための申請をしていた。Highly Skilled Migrant Programme(HSMP)といって、これの種別のビザを取得すると英国内で2年間好きな職業に就くことが出来る。少なくとも2年間は英国内に滞在できるため、出国をせかされずに済むということである。特殊技能者といっても、要は学位を持っていると優遇されるというものである。曲がりなりにも今年の3月に大学院を卒業して『博士号』なるものをてにしたので、その点が一番効いているだけである。

それにしても、英国のビザ事情はとにかくころころ変わる。私がこの申請をしたのが6月の初めなのだが、8月にはそのシステムそのものが変更になってしまい、HSMPという名前ではなくなってしまった(現在はTier1という種別らしい)。そういう過渡期であったことも手伝って、申請からこの許可証が届くまで、丸4ヶ月かかった。

このHSMPの許可証、実は取得するのにすごく手間と時間、そしてお金がかかる。以前英国ビザを取得したことがあるため、申請そのものは何とかなるだろうと思っていたが、心配なので念のためビザ申請代行業者で、有料の電話相談を受けてみた(電話相談だけで£75!!)。そこで必要書類のあまりの厳密さに、衝撃を受けた。過去12ヶ月分の給与明細、銀行の口座証明、通帳の減俸、学位記等々、原本はもちろん、公式な翻訳が一枚一枚に必要とのこと。『公式な翻訳』とは何ぞや?と質問したところ、公認の翻訳会社に依頼して、書類を英訳してもらう必要があると言うことだった。このプロセスを経ずに申請されたものは有効な書類と見なされず、ことごとく却下されるとのこと。実際、資格を満たしている申請者のうち、実際に申請が通るのが35%、不適格事由のほとんどが書類不備だそうだ。申請書の書き方やカバーレターの書き方もいろいろあるらしく、しかも一人分の申請料は4万円を超える。家族4人で16万円・・・失敗は許されない。


この段階で、自力での申請はあきらめた。申請料と代行料併せて25万円ほどを支払い、翻訳会社を紹介してもらい、申請も代行してもらうことにした。必要書類は全部で50枚ほど。一枚2000円とか取られるんだろうな・・と思っていたら、見積もりを見て目が飛び出た。

一枚6300円!!

しかもこれでも『おまとめ割引』にしてくれた金額だそうだ。私の負けです、ハイ・・ということで、結局翻訳に30万円ほどかかった。そしてようやく10月初めに英国の自宅に届いたのは、申請に使った翻訳書類と、たった一枚の紙切れだけ(HSMP許可証)。この紙切れを手にするために、60万円近いお金と多大な労力がかかったのだ。でもやっぱりタダの紙切れ・・(苦笑)。

以前の記事をお読みの方はご存じかもしれないが、7月半ばまでには仕事を始めるように・・と上司から言われていたため、既に受け取っていた労働許可証をもって1年限りの労働ビザを取得し、一家そろって英国に入国済みである。

(次に続く・・)

車の塗装

前回の続き。

これが購入時の状態。

イメージ 1

それにしても、みすぼらしいのぉ。

イメージ 3

今回の道具はこちら。

まずマイナスドラーバーで、浮いてきている塗料をゴリゴリ・・Fitくんには絶対にやらないような荒治療だな・・ドライバーで塗料のかけらが剥がれ落ちなくなったら、一番荒いヤスリでガリガリ・・

本当ならば、錆がなくなる範囲まで削る必要があるらしいが、そんなことをやっていたら車体に穴が開くまで削らなければならないだろう。おそらくこの鋼板のほぼ全層に錆が及んでいるだろうから。それに、この車にそこまで手間と時間をかけるつもりもさらさらない。見てくれが良くなればそれでいいから。鏡面仕上げなど、ゆめゆめ考えていない。

さて塗装面と錆の面がだいたいスムーズになったところで、細かい方のヤスリがけ。塗装面がすでに汚れを吸って染みついているため、さびていない部分も削ると結構きれいになる。本当はへこみをパテ埋めして・・という作業になるのだろうが、見た目のみの問題なので、面倒なことは一切パス。

ヤスリの削りかすを水拭き→から拭きしたのち、バンパー周辺のマスキング。マスキングテープなんかにお金をかけるのはもったいないので、ラップとガムテープで覆うだけ。

そしてプライマーの吹きつけ。錆止めも兼ねており、一応残った錆の上からでも塗れるものらしい。液だれしないように重ね塗り。これを2回。

乾燥を待って、ペイントのスプレー。これも乾燥を待ちながら2回吹きつけ。

そしてできあがり!

イメージ 2

乾燥時間を含めてたった2時間弱で完成。

付け焼き刃のド素人塗装、しかも手を抜きまくりの不完全なやり方である。近づいてみれば、ただ上から塗装して隠しただけなのはわかってしまうが・・目的は十分に達成している。結構キレイじゃん!

よし、そのうち後のバンパー下とマフラー周りの錆もこれで消そう。しばらくはこの車で遊べそうだ。

2台目のクルマ

今住んでいる自宅は閑静な場所にあり(何せ周りにはほとんど家がない)非常に気に入っているのだが、何分どこに行くにも遠い。

私はクルマで通勤しているモノの、妻と子供は毎日片道30分歩いて学校に行っている。子供は小さいため、学校は保護者が送り迎えする必要があるため、妻は毎日、実に2時間以上歩いていることになる。いいエクササイズになるとはいえ、最近多少お疲れ気味だ。

ということで、2台目のクルマを買うことにした。当初、2000-3000ポンドの出費を覚悟していたが、運良く娘の友達の親がクルマを買い換えるため、今乗っている車を売りに出すとのこと。12年落ちのFord Fiesta Classic 1100ccで、価格はたったの350ポンド!一応きちんと走って止まるみたいだし、何しろ安いので即買いしてしまった。保険も入れて600ポンド弱。これはGOOD DEALじゃ!!

しかし12年落ちで走行65000マイルということもあり、さすがに古さは否めない。ブレーキペダルを踏むとキーキー音がするし、クラッチもスムーズではない。まあ安いガレージを知っているので、問題が起こったらそこに持って行こう。妻はマニュアル車は運転できないので、当然このボロが私の車になる。さすがにこの車は通勤専用。怖くて、とてもこれで遠出する気にはなれない。

それにしても、白い車体にバンパー下の錆が目立ちまくって、正面から見るとみすぼらしいったらありゃしない。ということでド素人ペイントを施すことにした。早速カー用品店に行って、塗装用品を買い込んできた。ヤスリと錆止め入り塗料(プライマー)、仕上げの塗料で、計18ポンドなり。

次回へ続く。

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