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『自分の子供は自分で守るしかない!!』これが今日私の言いたいことです.

さて先日滋賀で,また子供を狙った痛ましい事件が起きました.

同年代の子供を持つ親として,激しい憤りを感じます.今回は最近の事件とは異なり,集団登園中に同級生の母親に襲われるという,ちょっと特殊なケースのようです.とはいえ学校,幼稚園の登下校時の事件である点は共通しています.

子供達が狙われるのは,その殆どが学校がらみです.即ち登下校時であり,授業中です.私も今後学校に子供を預ける親の立場ですから,この手の事件を聞く度,日本の学校は一体何をしているのだと怒りと不安を感じます.日本の学校は,危機管理についてあまりにも無策です.日本の小学生は,例え1年生であろうと基本的には一人で学校まで歩いていきます.最近は集団登校が増えてきたようですが.集団登校にしても引率は輪番制で,子供数人から10人に対し,父兄の1人というのが多いのではないでしょうか.このような制度は,往々にして学校主導です.

一人での登校が危険であることは言うに及ばず,まずは集団登校の危険性について指摘します.

学校関係者は,数人以上の子供達を保育のプロでもない父兄に託し,本当に安全だとでも思っているのでしょうか?考えたくはないのですが,もし子供の列に突然刃物を持った狂人が襲ってきたとして,果たして何人を守れるのでしょう?子供達が集団でいることで,逆に被害が大きくなることは十分にあり得ます.刃物男の話は極端な例として,集団登校の列に車が突っ込んで児童が多数巻き添えになる事件などは,かなりの頻度であります.私に言わせてもらえば,子供を集団にしておくこと自体が危険を増幅させています.

また責任の所在も問題です.この手の事件が起こった場合,学校が責任を問われることはまずありません.市や教育委員会を相手取った民事裁判を起こしても,賠償金すら下りないこともあるでしょう.そして責任感に苛まれるのは,事件を防ぎきれなかった引率者です.問題は,その引率者が『不当な責任』を負っていることです.集団登校の引率当番は,学校の(法的な根拠のない)取り決めです.勿論それに伴った報酬などありませんから,言わば『無報酬の,責任を伴った任務』です.学校側はそうした責務を不当に保護者に押しつけています.しかもコトが起こったときには学校は何ら咎められないのですから.不幸にも被害に遭った児童とその家族は,引率係に賠償を求めるわけにもいきませんから,泣き寝入りです.学校側は『許し難い痛ましい事件が起こりました.再発防止策を早急に検討します・・』と常套文句を繰り返すばかりですが,実際は無策です.彼ら(当事者となった学校だけでなく,日本の学校関係者全体)はこれらの事件から,何を学んでいるのでしょうか,甚だ疑問を禁じ得ません.

次に問題なのは,日本人の『平和ボケ』です.

教育委員会のトップクラスや校長クラスの年代となると,水と空気と安全はタダ同然だった『古き良き時代』を生きてきた人たちでしょう(私はその時代を自分の目で確かめたわけではありませんが).一人でお遣いに行けるチビッコは独立した『エライ』子で,学校や塾の送り迎えをしようものなら『過保護』のレッテルを貼りたがります.

しかしここ20年前後で,状況は大きく変化しました.昭和60年以降,子供を狙った凶悪事件が急増します.それが宮崎勤だったり,サカキバラセイトであったり・・.しかもこれらの事件がみな,治安が比較的悪いと言われている大都市圏で起こっているわけではなく,むしろ郊外,言わば『田舎』で多く起こっています.郊外に暮らしていようと,恐ろしい人がすぐ隣に住んでいるかも知れないのです.私は今や,日本に安全な場所などないと思っています.にもかかわらず,一人でお遣いに行けるのがエライ子だとか,子供の送り迎えが過保護であるなどと言うのは,もはやナンセンスです.残念ながら,教育のトップに限らず,世間一般が未だに『日本は平和な国』だと思っているようです.私も鼻垂れ小僧の頃(もう四半世紀前です)よくお遣いに行ったモノですが,今後自分の子供達には絶対させるつもりはありません.それによって得られる教育的効果と,考えられる危険性があまりにも釣り合わないと思うのです.子供の独立心を養うために身の安全を差し出す行為は,私にはできません.

さて結論です.

結局,『自分の子供は自分が責任を持つ』これに尽きます.問題は,学校や社会一般の風習が時にそれを阻むことです.具体的には,学校は基本的に親が自分の子供を学校に送り迎えすることを,よほどの理由がない限り認めません.私に言わせてもらえば,これは親の監督義務(権利)を法的根拠もなく奪っています.一方で保護者(もう第二次ベビーブーム前後の若い世代なはず!)に至っても,親が学校の送り迎えをすることが恥ずかしいことと認識しています.これらはもう改めるべきだと思います.

ちなみに今私がいるイギリスについてお話しします.こちらは徹底して子供の安全確保に努めています.小学校の低学年までは,学校のドアまで,親または親が契約したチャイルドマインダー(私設の保育士:有資格者)など,身元が明らかな人が子供を届けます.子供を一人一人確認し,子供が一通り登校し終わると,学校に施錠します(もともと他の扉は施錠されており,部外者はおろか子供の家族も入れない).下校時は,親を確認し,一人一人子供を親に返します.こちらではそれが親の責任であり,学校の責任です.

日本の学校にここまでしろとは言いませんが,せめて自分の子供を自分で守ることを当たり前のこととしてくれる学校,社会になることを切に望んでいます.

救急医療について思う

今日あたりから,風邪でちょっと調子が悪くなってきました.

娘が数日前に高熱を出し,治りかけの矢先です.大体親が最後に一番酷い風邪を引くというのが良くある話です.

今回の私はただの風邪だと思うのですが,こちらではインフルエンザが流行っているようです.イングランド北部から流行しだし,徐々に南下してきたようです.一部では学校そのものが臨時閉鎖されたところもあるとか.

そんなこともあろうかと,わざわざ日本からインフルエンザの簡易診断キット,そして噂のタミフルも持ち込んできました.こちらは病院にかかるにも,高熱があろうとGP(かかりつけ医)に予約を取ってからでないと診てもらえません.『インフルエンザくらい』で救急病院にかかろうものなら,担当のナースや医師に本気で怒られるそうです.まあ私も日本で当直バイトをしているとき,子供に38度の熱があると夜中の2時3時に救急外来を受診させに来る親には閉口していましたが・・(勿論,面と向かっては言いません.私も人の親ですから,高熱だったらさすがに同情しますヨ).

さて救急医療(特に一次救急)の話になりました.イギリスでは救急(A&E: Accident & Emergency)指定病院以外では『絶対に』救急患者を診ません(それ以外の病院では『飛び込み』であっても,うちは救急はやってない,A&Eに行けと冷たく言われる).しかも指定病院は町でたいがい1つか,多くても3つです.
確かに虚血性心疾患や脳血管疾患が日本より多いらしく(統計を見ていないので,あくまでも印象ですが・・),車を運転していると,必ず1台以上の救急車(出動中)とすれ違います.1つの病院に集中して救急車がバンバン入るわけですから,風邪引きにいちいち救急外来に来られると,パンクするというのはよくわかります.こちらの人も,ハナから指定病院以外では診てもらえないという意識が徹底していますので,その点は諦めているようです.

一方,日本の話です.日本なら『病院なんだから医者の一人くらいいるだろう!!』と怒鳴り込んで来る患者さんが必ずいます.そういう人に限って,緊急性が低い人が多いのですが(笑).私の印象(独断と偏見)では,日本人はすぐに救急病院にかかりすぎです.勿論,子供が熱を出せば心配になるのはわかります.私も医者とはいえ,子供が高熱でぐったりすれば心配になりますから.ただ明らかに平日の外来まで待てる状況の患者さんが,あまりに救急外来を気軽に利用しすぎる印象はあります.『37.5度の熱が出始めて心配になって受診しましたとか』,『1週間前から腰が痛いんだけど,昼間仕事が忙しくて病院に来られないんだよね・・(こういう人に限って妙に馴れ馴れしい)』と夜の10時頃来る人など,私的に『あり得ない』受診をしてくる人が少なからずいます.こうなると病院は一種の『コンビニ』です.営業時間が終わったお店のシャッターを叩いて,今からものを売ってくれ!と叫ぶ人はまずいないでしょうが,病院ではそれが『当たり前』だと思われています.『救急外来』と『夜間営業』を勘違いされている方がたくさんいます.確かに日本では,病院にきて『診て欲しい』という患者さんを断ることは出来ませんが(医師法で『応召の義務』といいます).一人当直の小さな病院であれば,まだそれも許されるのでしょう.しかしこれを救急指定病院でやられるとかなり迷惑です.次の話ともつながるのですが,結局優先度の高い患者さんがそのしわ寄せを受けることになります.

さて次は田舎の医者的にみた,日本の高次救急の話です.東京・大阪などの大都市圏では当てはまらない内容であることは,あらかじめお断りします.あくまでも私の勤務していた『地方』,すなわち田舎での話です.

日本では救急車の『たらい回し』がよく問題になっております.

私のようにシタッパの医者(特にマイナー系)をやっている人は,以下のような経験があると思います.田舎の病院で一人当直(バイト)をやっているときに,『交通事故で乗用車にはねられ,レベル300です!いまから診てもらえませんでしょうか!?』など,救急隊から良く電話がかかってきます.レベル300とは,痛み刺激を与えても全く反応しない,いわゆる『意識不明』の状態です.このケースでは明らかに頭部外傷を考えますよね.CTすらすぐに使えない,医者も『整形外科医』一人,脳外も標榜していない田舎の病院に,どうして運ぼうとするのか理解に苦しみます.必要な応急処置を施してから三次救急の指定病院に転送すればよい・・と『キレイゴト』を語る人たちもいます.しかし私に言わせてもらえば,一刻を争う患者さんに対し,ロクに処置も出来ない病院に搬送させて時間をロスすることは,患者さんにとっても不利益です.今ここにわざわざ搬送させて自分がで診ることが,患者さんにとって最善ではないという判断になります.専門的なケアができる病院にいち早く行ってもらうことが,『最善』なわけです.それでも救急隊の方には,『7-8カ所の病院に受け入れを断られて,どうしようもない,とりあえず診てくれる病院を探して欲しい』と泣きつかれることもしょっちゅうです.こうなると,病院に搬送すらされないわけですから,『たらい回し』にもなりません(苦笑).問題は,そういう患者さんを,3次救急を掲げている病院が受け入れを断るケースが少なくないことでしょう.一方3次救急を扱う病院も,病床が完全に埋まっているなど,本当に受け入れが出来ないケースがあります.問題がたくさんありすぎて,いろいろ話し出すとキリがありません.(逆に大都市圏,特に東京など私大医学部の附属病院が密集している地域では,患者さんの取り合いになるという話も聞いたことがあります.)

話は脱線しましたが,英国では病院の受け入れについての問題はありません.受け入れる病院が決まっていますから.ただ別の問題があります.一番話題に上がるのが待ち時間です.救急車で病院に搬送されても,病院で数時間待たされることはザラだそうです(特にロンドン近郊).折角搬送されたのにしばらく放置されるのは辛いですよね.よく笑い話として聞くのですが,激しい腹痛に襲われて救急病院を受診し,10時間近く痛みに転げ回りながら待った挙げ句,診断が『虫垂炎の穿孔』で臨時手術になった・・とか.中には,本当に待っている間に急変して亡くなった方もいるとか.そうなるともう笑い話では済まないですね.

救急医療を巡る問題は,どこの国も抱えてるようです.

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