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2,3年前当時8,9歳の息子が泣いて、水節約を誓った文章です。
再びスペイン語版のチェーンメールが回ってきたのをきっかけに多くの人に読んでもらうべきものと思い日本語訳にしてみました。ネットでいくつもの英語、西語バージョンが見つかります。それぞれのバージョンに内容の若干の違い(一時間のシャワーは半時間のシャワーだったり)、文章の順序入れ違いが見られますが、全体の内容自体はお解かりいただけると思います。
稚訳をお許しください。
http://www.conexiondigital.org/tips/sinagua/index_archivos/frame.htm スペイン語
http://www.slideshare.net/loktej/letter-written-in-2070 英語
2070年に書かれた手紙・・・
BY A P J Abdul Kalam,The President of India..
2002年4月雑誌
「Crónicas de los Tiempos」掲載
今年は2070年。
私は50歳になったばかりだが、見た目は85歳の老人のようだ。
そして水を少ししか飲めないことから、重度の腎臓病をかかえている。
おそらく余命は残り少ない。
現代社会で今私は最高齢者の一人だ。
5歳の頃のことを思い出す。 すべてが今とは違っていた。
公園にはたくさんの木があった。家々には素敵な庭があり、私は半時間もたっぷりとシャワーを浴び楽しむことができた。
今、私たちは鉱物性の油で湿らされたタオルで体を拭いている。
昔、女性たちはみな、長く美しい髪をたなびかせていた。 今私たちは、水なしで頭を清潔に保つため髪を剃ってしまわなければならない。
昔私の父は、ホースからほとばしる水で車を洗っていた。
今日子供たちはそんな風に水を使っていたことが信じられない。
思い出すのは、ポスターやテレビ、ラジオに「水を大切に」というたくさんの宣伝があったことだ。なのにだれもそれを実行していなかった。だれも水が無くなってしまうことを想像もしなかったのだ。
今すべての川、ダム、湖、地下水層は、乾ききってしまったか汚染された状態になっている。
周囲すべての景色は巨大な砂漠のようである。
胃腸の感染症、皮膚癌、泌尿器疾患が現在の主な死因となっている。
産業は停止し、失業率は劇的な数字となっている。海水淡水化工場のみが主な雇用先で、給料の一部は飲料水で払われる。
砂漠の通りにあふれる強盗は水容器が狙う。
食事はその80%が合成物である。
昔、大人は一日に8杯の水を飲むように言われていた。
ところが今は一日にたったのコップ半分しか飲めない。
衣服は使い捨てなのでゴミは増え続けている。
下水設備は水が足りないため使えないので、1世紀前のような汚水だめを使わなければならない。
人々の外見はひどいものだ。衰えた体、脱水症状による干からびた皮膚、オゾン層が無くなったため大気を突き抜けてくる紫外線による潰瘍が覆っている。
皮膚の乾燥で20歳の若者は40歳ぐらいに見える。
科学者たちは研究を続けているが解決策は見当たらない。
木々や植物がほとんどないため酸素不足で水の生産はできない。そして新世代の知能指数も低下している。
多くの人々の精子の形態は変わってしまった。
その影響は、多くの産まれてくる子供たちに薄弱、変形、奇形となって見られる。
私たちは呼吸する空気までを政府に支払わなければならない。一日大人一人137 m3 までである。
支払いのできない人は「換気されたゾーン」の外に住まなければならない。「換気されたゾーン」とは太陽エネルギーによって稼動する巨大な人工肺システムの設置されたエリアなのだ。
換気されてない空気は質が悪いのだが、呼吸はできる。
そして現在の平均年齢は35歳となっている。
いくつかの国のわずかな川沿いに点々と残る緑地には厳重に軍隊が警備している。
今や水は、金やダイヤモンドより渇望されている宝なのだ。
私が住んでいる場所には、まったく木がない。雨がほとんど降らないからだ。 そして雨が降ってもお湿り程度で、その雨は酸性雨だ。
四季は、核実験と20世紀の産業汚染によってすっかり変わってしまった。
環境保護に努めようという警告がなされていたのに、だれも従わなかったからだ。
私の息子が若い頃の話を頼むとき、どんなに緑の大地が美しかったかを話す。
雨や花のことも話す。そして川や貯水池で泳いだり魚釣りをしたり、飲みたいだけの水を飲むことができたことがどんなに気持ちの良いことだったかも。そして人々はみんな健康だったことも。
息子は私に問う:
パパ!どうして水は無くなってしまったの?
この問いに私はのどが締め付けられる。
罪を感じづずにはいられない。私は、環境を破壊し、たくさんの警告に注意を払わなかった世代の一人だからだ。
今我々の子供たちがその報いを受けているのだ。
地球の生命に残された時間はもう残り少ないだろう。環境破壊は、もう取り返しのつかない状態に到達してしまったのだ。
どんなに昔に戻ることができるならいいだろう、そして人類が理解できていたなら・・・
まだ私たちの地球を救う時間が十分にあったことを!
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