|
さて、前回は塩浴の濃度について説明しましたが、今回はその効果です。
塩の効果は第一に殺菌作用です。
極端に塩分濃度の高い食べ物は保存に適していますよね。
あれは塩のもつ浸透圧により殺菌作用が働くからです。
「浸透圧」という言葉で検索すると、はっきりいってやや難しい答えが書いてありますが、ここで使う浸透圧とは要は水は塩分濃度の濃い方へ移動する習性があるということです。
まぁ簡単に言えば塩は水分を奪うと考えればいいでしょう。
ナメクジに塩をかけると体の水分を奪われ小さくなりやがて死にます。
あれと同じ事がミクロの世界でも起こっていて、塩分濃度の高いものには菌がついても水分を奪われ死滅したり、生きていても繁殖のスピードが極端に抑えられます。
そのため塩分濃度の高い食べ物は保存に適しているのです。
これを殺菌として利用しています。
菌には塩に弱いもの、耐塩性のもの、好塩性のものがあり、メダカの病気を引き起こす菌は塩に弱いです。
そのため塩で殺菌するわけです。
第二として、通常は隔離して行いますが、塩浴の場合はバクテリアへの影響も最小限に抑えられるため直接水槽に入れることができます。
ロカバクテリアは耐塩性があるので良い菌を残し悪い菌を死滅させるのが目的です。
薬浴の場合はせっかく繁殖したバクテリアまで死滅してしまうので隔離して行う必要があります。
もちろん塩に弱い水草などは枯れてしまいますので直接水槽に塩を入れる場合は注意が必要です。
第三に薬は太陽光で効果が薄れてしまうものがありますが、塩は太陽光の影響を受けません。
メチレンブルーなどはいい例です。
メチレンブルーは太陽光で効果が薄れるため、太陽光の当たる場所では使用でしませんが、塩は太陽光で効果が薄れることがなく気軽に使用することができます。
第四に塩は薬浴と併用することが可能で、併用することにより効果が高まる事もあります。
ただしむやみやたらに併用するのではなく、病気にあった治療をしなくてはいけません。
水カビ病や尾腐れ病には併用することにより高い効果があります。
第五に我々人間もそうですがメダカも体内塩分があるということです。
メダカは常に水に浸かっているわけで、その水が塩分濃度0%だったとします。
そうすると塩分を持っているメダカの体には水が入り込もうとするわけです。
海水魚なら逆に体から水分が奪われがちになります。
もちろんそれをすんなりゆるしているわけではなく、体表にある粘液でそれを防ぎ、鰓(エラ)で摂取する水分を調整しています。
そして淡水魚は殆ど塩分のない糞をたくさんします。逆に海水魚は塩分濃度の濃い糞を少量するわけです。
このようにして魚は体内塩分を調整しています。
淡水魚は水をあまり飲みません。
それは体内塩分量を調整しているからです。
健康な個体であればこれらはなんの問題もありませんが、もし体表に傷ができると当然そこには守るものがなくなり水がはいりこんでくるわけです。
さらに菌がそこにつけば病気を発症します。
正常に機能を使えなくなる事はメダカのような小さな魚にとって致命的であり、発見した時点ですでに手遅れな事もあります。
はい、ここで塩を入れるとどうなるのか。
メダカの体内塩分量は約0.6%(ちなみに人は0.9%)で、水の塩分濃度を0.6%にすると浸透圧が同じになります。
すると水はメダカに入ろうとはしなくなるため、メダカは自ら体内塩分量を調整する必要がなくなるわけです。
1.0%以上の塩浴の場合は体から水分が奪われますので殺菌を主な目的にし、30分程行ったら0.6%の塩浴に戻しましょう。
病気にかかったメダカはそれだけでストレスを感じ、さらに水などの侵入などでかなりのストレスを感じる事になりますが、体内塩分量が自動で一定に保たれ、エラや糞で調整する必要がないのですからストレスから解放されることになります。
と同時に塩により殺菌作用が働き菌をやっつけたり、上で紹介した効果がおこる事でメダカは体力を回復し正常な状態へと戻るわけです。
これらが塩の効果です。
病気を発見したらまずはその水槽の水を換え、病気の個体を隔離し、いきなり塩を入れるのではなく徐々に溶かしながら入れて目的の塩分濃度にしましょう。
重度の場合は薬浴に切り替え、場合によっては薬と併用して治療にあたるといいでしょう。
なお、薬を使用する場合は説明書通りに行うようにしましょう。
|
メチレンブルー:太陽光で効果が薄れるとは! ・・知りませんでした・・・・お恥ずかしい^^;
2010/3/16(火) 午前 7:41
ほるんさん。
実際使用したことのない方はわからないと思いますよ。
普通は説明書でも分量だけ見て入れたりしますからね。
メチレンブルー以外にも太陽光で効果が薄れる薬があるので、それらを使用の際には水槽を直視日光の当たらない場所に移動したり、水槽の周りをなにかで覆う必要がありますね。
2010/3/16(火) 午後 2:13 [ オリジアス ]
難しい〜(^^ゞマダムは1日15日に家の周りを清めます。塩とお酒!その時塩を少しだけ玄関の鉢(めだかの水槽)にもまきます。夫には云わず・・コレっていいかも。
2010/3/21(日) 午前 10:38
keychan100さん。
自分も家を建てたときに一度家の周りに塩とお酒を撒きました。
メダカには溶かしてからゆっくり入れてあげてください。
くれぐれも入れすぎには注意です。
2010/3/22(月) 午前 9:46 [ オリジアス ]
と、言うことは・・・塩の浸透圧を利用すれば
屋外から屋内にメダカを移動させる時の水合わせ中に(我が家では点滴法で3時間位でやってます)
塩を投入すれば、糸状藻などを撃退することも可能かもしれませんね。
2010/3/22(月) 午後 7:26 [ はやパパ ]
はやパパさん。
塩で藻を撃退するには数時間では効果はそれほど期待できないかもしれません。
ただ、生体だけを移動するのでしたらトリートメントがわりになるでしょうし、そういった意味では塩は使いやすいですね。
2010/3/25(木) 午後 3:01 [ オリジアス ]
我が子が冬休みに入るので、25日からブログも休業へ。。。。。
よいお年をお迎えください。。。。。♪
2011年もよろしくお願いいたします^^
2010/12/22(水) 午後 0:27