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2012年度歴史資料ネットワーク総会・シンポジウム「歴史遺産と資料を守りぬく―関西と知られざる大震災の現場を結ぶ―」

歴史資料ネットワーク(略称:史料ネット)

昨年発生した大震災の被災地では、1年以上が経過した現在でも、歴史資料や文化財を救う活動が続けられています。

一方、私たちの関西では地域社会の縮小や「改革」の中で、地域遺産を取り巻く厳しい状況がある中で、それらを未来へと伝えようとする取り組みが行われています。

大震災後に保全活動が始められた茨城や長野での取り組みの成果と教訓に学びつつ、私たちがこれから歴史遺産を守り、いかに未来へと伝えられるか、みなさまと共に考える場としたいと思います。



【報告】

・白井哲哉 氏 (茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会)

・白水 智 氏 (地域史料保全有志の会〈長野県栄村〉)

・尾崎安啓 氏 (寝屋川市立中央図書館)



【日時】

2012年7月8日(日)

 ・総会 10:00〜12:00 (個人会員、学生会員のみご参加いただけます)

 ・シンポジウム 13:00〜17:00 (どなたでもご参加いただけます)



【資料代】 500円



【場所】

神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(大阪市北区鶴野町 梅田ゲートタワー8階)

 阪急梅田駅 東へ徒歩3分、JR大阪駅 東へ徒歩7分



【URL】

http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/36463959.html
大阪府市の「近現代史の教育のための施設」構想について、当会では要望書を府知事及び市長に6月22日提出しました。以下、その全文を掲載します。

== 「近現代史の教育のための施設」構想と大阪人権博物館・大阪国際平和センターに関する要望書  ==

    
 去る5月29日、第12回大阪府市統合本部会議において「近現代史の教育のための施設」の設立方針が決定されました。その具体的な構想は、都市魅力戦略部会(部会長橋爪紳也氏)の検討に委ねられていますが、提案者である橋下徹大阪市長は、同会議において、この施設は次世代を担う子どもたちが、国際社会における日本の位置を理解できるよう日本の近現代史を学ぶ教育的施設であり、また物事を多面的に考える力を養うべく、一つの歴史観に偏ることなく、歴史的見解の対立も示すべきと説明されています。しかし、橋下市長はこの施設の内容について、扶桑社版や育鵬社版の歴史教科書の執筆・編集に携わった有識者から助言を受ける方針であると報じられています。
 私たちは、歴史の見方は多様であるべきだと考えています。しかし公的施設が提供する歴史像は、多様な見方を示す場合でも、あくまでも学問的検証を経た科学的なものでなければなりません。この点において私たちは、「近現代史の教育のための施設」が、扶桑社版や育鵬社版の歴史教科書の執筆・編集に携わった有識者の助言を受けて構想されることに強い危惧を覚えます。なぜなら彼らの歴史の捉え方は、今日まで積み重ねられてきた歴史学の成果を無視した、非学問的でイデオロギッシュなものだからです。私たちは、このような人々の助言を得ることを前提として、「近現代史の教育のための施設」の計画が進められることに断固反対します。
 さらに「近現代史の教育のための施設」の構想が、大阪人権博物館(リバティおおさか、以下、この通称を用いる)および大阪国際平和センター(ピースおおさか、以下、この通称を用いる)の廃止ないし統合の計画と一体で進められていることも問題と考えます。5月11日、大阪市は今後三年間に取り組む「市政改革プラン」の素案を発表しました。この素案では、府・市が補助金を支出するリバティおおさかを「廃止に向けて検討」する方針が示され、その後の予算折衝で、補助金を今年度限りで打ち切ることが決定されました。大阪府も同様の方針のようですが、リバティおおさかは、橋下大阪府知事(当時)の意向を受けて昨年度末に展示をリニューアルしたばかりです。
 また橋下市長は、「近現代史の教育のための施設」を、やはり府・市が補助金を支出するピースおおさかに代わる施設として、それを統合する形で設置する意向であるとも報じられています。ピースおおさかでは展示リニューアルのための調査費予算が、今年3月の大阪府議会・大阪市議会で可決されているにもかかわらず、「近現代史の教育のための施設」構想の登場にともない、同予算の執行が停止されたと伝えられています。
 リバティおおさか・ピースおおさかは、それぞれ固有の設置理念を持ち、固有の社会的役割を担っています。それらは、府市統合本部で議論されつつある「近現代史の教育のための施設」の目的や機能とは異なるものであり、同施設の設置によって代替できるものではないと、私たちは考えます。それにもかかわらず、「近現代史の教育のための施設」の構想は、両施設の廃止や統合と密接に関連づけられて検討されようとしています。私たちは、こうした大阪府・大阪市の動きを見過ごすことができません。
 以上の理由により、私たちは、以下の3点を要望いたします。

 一、歴史学研究の成果に基づかない「近現代史の教育のための施設」をつくらないこと。
 二、リバティおおさかの廃止方針を撤回すること。
 三、ピースおおさかの設立理念を尊重し、それに基づいたリニューアルを行うこと。
                                               以上
                                          2012年6月22日
                                            大阪歴史科学協議会    
                                            委員長 村田 路人  


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