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先日、京都の町を、なぜか「にんじゃりばんばん」の鼻歌まじりで車で流しながら、 こんな風景に出くわした。 何を売る店かも分からない看板にいきなり 「地球規模で考えろ」と命令されたから、 「いきなりなんやねん!!」と憤ったのだが、 束の間の後、ふと思った。 「最近、グローバルがウンヌンとかカンヌンとか、やたらそういう類いの時事放談によくお目にかかるが、そもそもグローバルっちゅうのはどういうものなのか」。 グローバルというのはグローブ、つまりローカル言語であるところの日本語で言うと「地球」。国境線とか県境線とか、そういうもんにこだわらず考え行動しよう、というのがグローバルなのだろう。なるほど、京都の謎のお店のおっちゃん(とは限らないが・・・)は今流行りのグローバリストなのだ。 しかしイマイチ腑に落ちないのは、世間一般で使われるところのグローバルの意味が良く分からないことである。例えば今年の9月にはこんなニュースが流れた。 スーパーグローバル大学に37校 国際化へ文科省選定 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H03_W4A920C1CR0000/ グローバルに超越を意味するスーパーが付いちゃうということは即ち「宇宙で活躍出来る人材を育てる」ということか。僕の頭の中のイメージとしてはこうなった。 しかし記事をよくよく読んでみると単に日本の外で活躍出来る人材を育てるために、大学を選んでそこへ補助金を入れましょうというだけのことであるようだ。その金額も、多いところで10年間毎年4億2000万円ということで、スーパーグローバルという言葉の語感が醸し出すユニバーサルなイメージに比べるとどうしても というわけで今回は、上の日経の記事より、グローバルの意味について、少しでも近づけるように論考を重ねてみる。 なんでもスーパーグローバル大学にはトップ型とグローバル化牽引型があるという。トップ型とは世界大学ランキング100位以内を目指す大学で、牽引型は大学教育の国際化モデルを示す?大学、なんだそうだ。そしてトップ型のほうが牽引型よりも補助金が多いというお話だそうだから、要するに政府としては日本の大学を世界大学ランキング100位以内に入れたいということなのだろう。その気持ちは分かったがじゃあ世界大学ランキングというのは何者なのか。 どうやら世界のどこかには、世界中の大学を1位から順番に並べる、という仕事に従事している機関があるらしい。さらっと調べてみたところによると複数あるそうだ。記事中からはどの順番並べ機関なのかが定かではないが、インターネット上の情報を参照するとどうやら「Times Higher Education」ではないか、というお話である。ここが論文数とか論文の被引用数とか教員による評判とかを聞いて、順位をつける、という運びになっているということだ。つまりそこで良い点をもらうための年4億2000万円なのだろう。 しかしどことなく腑に落ちないのは僕の学問感が古いからなのか。学問というのは夜空の星を眺めながら「我々はどこから来てどこへ行くのか」みたいな、どうしたって分かりそうもないことを一生懸命考えながら歩いているウチに、穴ぼこに落っこっちゃうような変わり者が一生懸命取り組んでいること、というイメージなのだが、上の指標によれば、研究もそこそこにバシャバシャ論文を量産して、他大学の教員と抜かりなくコミュニケーションし、たくさん論文を引用してもらう学者先生をたくさん抱える学校の順位が上がりそうな気がする。スーパーグローバル大学によれば、その順位を上げることがグローバルで、穴ぼこ派はグローバルに非ずという意味なのだろう。イマイチ、グローバルとは何なのか、見えて来ない。 そういえばトップ型ともう一つ、牽引型というのがあるのだった。そこからグローバルの意味に近づいてみよう。記事中では「大学教育の国際化モデルを示す」のが牽引型と書いてあったが、さすがにこんな大雑把な説明では意味不明だから推測していくしかない。そこで気になるのが「牽引」という言葉だ。どうやらスーパーグローバル大学は誰か(何か)をどこかへ引っ張るために補助金をもらうらしい。では一体誰を(何を)どこへ引っ張るのか。 まずどこへ引っ張るのかだが、グローバルというぐらいだから地球へ引っ張るのだろうか。しかし地球人は誰しも、誰に引っ張ってもらわなくても地球上にいる(宇宙飛行士を除く)わけだから、地球へ引っ張るというのは大変無意味な話である。ダスティンホフマンが人の花嫁を引っ張って逃げるというならドラマチックであるが、スーパーグローバル大学が地球人を地球上へ引っ張ったところで断じて無意味である。だから地球へ引っ張るという話ではないものと推測出来る。どうにも糸口が掴めないから、誰を引っ張るのかを考えてみる。 まず考えられるのが国民共有のお財布であるところの政府予算出動なのだから、国民をスーパーグローバル大学牽引型がどこかへ引っ張るという説である。これはなかなかに壮大な話だ。 モーセ手を海の上に伸ければ、エホバ終夜強き東風をもて海を退かしめ、海を陸地となしたまひて水遂に分れたり、イスラエルの子孫海の中の乾ける所を行くに水は彼等の右左に墻となれり(第14章) 以上、出エジプト記におけるモーセをスーパーグローバル大学牽引型に、イスラエルの子孫を日本人に変更したものが、スーパーグローバル大学の役割ということだろう。そんな神話級の偉業が年間数億円ぽっちの補助金で可能なのかどうかは極めて怪しいが、政府予算出動で「牽引」してくれるというのだから、そういう意味に取るのが普通であろう。ただイスラエルの子孫の場合、エジプトからカナンへという目的ある牽引だから話が分かりやすいが、スーパーグローバル大学の場合、どこへ牽引するのか問題が未解決だから、まだまだイメージがしにくい。スーパーグローバル大学が八百屋のおばちゃんに「俺に付いてこい!」と言ってみたところで、スーパーグローバル大学が氷川きよし級の男前である場合を除き、まず間違いなく付いてはいかないだろう。 一体誰をどこへ引っ張りたいのか、謎は深まるばかりである。 グローバル問答、引き続き悩んでみる。 |
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森ノ宮駅の改札を出て左へ曲がり、しばらく歩いてカレー屋の近辺に"入りにくそうなカフェ”があるので、そこで待ってます、と、ゆりかもめちゃんからLINEでメッセージが入ります。待ち合わせ場所に入りにくそうなカフェをチョイスする当たり、さすがは大阪そぞろウォーカーズの精神的支柱。このままディープな異界へ連れて行かれるのではないか、と不安を覚えながら店を探します。えーっと、カレー屋の近辺の入りにくそうなカフェ・・・。 ま、まさかこのシャッターの店か!? これは「入りにくい」どころか「入ってくれるな」の店ではないのか!? 冷静になって最探索してみるとすぐ横にこんなお店。 窓から店内を覗く怪しげな男になることしばし、手を振るゆりかもめちゃんと、そして先着していた久々登場、国の特別天然記念人物に指定されていることでおなじみ、コロッケマン君とに会うことに成功します。どうやら入りにくそうなお店の正体は「珈琲店ばん」だったようです。ゆりかもめちゃんよ!!もっとレトロで素敵なお店とか、言い方あるやろ!! ちなみにこのお店、本格的なコーヒー店であることはもちろん、 こんなレジが現役で稼働していたりするこだわりのお店。これは例えあなたが大阪そぞろウォーカーズの一員でなくとも、普通にデートやお喋りで使って楽しいお店です。 さて、珈琲店でしばしダラダラ冗談などを交わした後、我ら3人は森ノ宮の町へと繰り出します。店を出ていきなり、 桜の開花が始まっていることに気がつきます(街ブラ日時:平成26年3月23日)。これを見ちゃ黙っていられない「花見だ花見!!酒持ってこい!!」と錯乱する僕をゆりかもめちゃんが厳しくたしなめます。 「今日は巡らないといけないところが山ほどあるんだからしっかりついてきなさい!!」 もともと大阪そぞろウォーカーズはノープランロケが信条でしたが、今回はゆりかもめちゃんの鞄持ちとして、僕とコロッケマンが招集された形ですので、お尻に引っ付いて回るプランに変更です。 さて忙しい旅路が始まります。森ノ宮と言えば、誰もが大阪城を思い出し、なおかつ大阪城と言えば天守閣を見なければ話にならないのではないか、というのが常人の発想ですが、我らのゆりかもめちゃんは天守閣になんかは見向きもしません。何せほんまもんの歴史学者さんです。歴女と呼ぶと「一緒にするな!!」と言って怒るレベルです。彼女のハートに火が点くのはこういう場所です。 謎の広場で「どこだぁ、どこだぁ」と、証拠を探す名探偵のごとく鋭い眼光で辺りを見回すゆりかもめちゃん。 「あのお、お忙しい最中に恐縮ですが、ここに何があるの?」と聞くと、 「大阪砲兵工廠の碑に決まってるでしょ!!」とのこと・・・。 10分探しましたが結局、碑も案内看板すらも見つからず。それにしても情報源がディープな女の子です。 さて、次に天守閣へと競歩の選手も顔負けのスピードで歩を進めるゆりかもめちゃん。な〜んだ、歴史学者様とはいえ、そこに天守閣があれば結局、見たいんでしょ、もうかわいいんだから!!と慈愛の眼差しで見つめる後ろ姿は、 観光客で溢れ帰る天守閣の正面をずいずい横切り、何やら人気のない怪しげな場所へ。おいおい、何か人が気軽に入って行っていいような場所である感じじゃないぞ、と慌ててついて行くと、 T-1受水槽なる箱の前で「すごーい」と感動しているゆりかもめ先生。 「あのお、お忙しい最中に恐縮ですが、受水槽にもお詳しいのですか?」と聞くと、 「何言ってるの!!この近くに戦時中1トン爆弾が落ちて、石垣がずれたんですよ!!」とのこと。そういや石垣が黒いような気もするが、案内の看板もないような歴史スポットを知っているとは・・・。 石垣のズレを確認した後はここ。 「おお今度はちゃんと案内看板がある!!」と、変なところに感動する僕とコロッケマン(共に32歳) 確かに石垣に穴が空いてます。案内看板があるとなっちゃあ黙ってられない僕。 なあコロッケマンよ、いくら機銃とは言え大したことはないな。これなら和田アキ子のパンチのほうが強いのではないか、と。バカ話を始めかけたとき、既にゆりかもめちゃんは次のスポットへと向けて歩き出していたことは、言うまでもありません。 途中、謎のヒーロー戦隊ものの公開収録あり。 「ゆりかもめ先生!!あれは何レンジャーですか!!」と聞くと、 「知りません!!」とのことで次へ参ります。 何レンジャーかご存知の方はコメント欄へ情報をお願いいたします。 さて大阪城を出るとすぐ「難波宮跡」があります。 素人目には整った公園にしか見えませんが、ここでゆりかもめ先生はうっとりとします。 「先生、ここに淡い初恋の思い出とかがあるのですか?」と聞くと、 「ここを聖武天皇が歩いてたんですよ」と一言。 お気づきの通り、案内看板はございません。 ゆりかもめ先生に負けてはいられない!!とのことで、大阪そぞろウォーカーズが目指す、脱力風景の撮影をなんとか敢行します。 まずはこの一枚。全国ニュースでも度々取り上げられた大阪市長選の、大阪市民しか見られない一枚を、ここにご紹介!!候補者4名に対してポスター掲示が2枚、しかも1枚は無惨な有様に…。 そしてもう一枚。 喫茶、軽食、一杯飲み屋の下に心霊写真のように「ぼったくりや」とあるのがお分かりでしょうか。元は朗らかな感じで「ぼったくりや」と書いてたのでしょうけど、うっすら残ると、うっすら怖いですね。 というような感じで街ブラを終えます。この日3人が集まったのは実は、ゆりかもめ先生のお誕生日パーティーの日だったからです。そのパーティ会場が森ノ宮だったために、前哨戦としてゆりかもめ先生の史跡巡りに同行したというのが、実のところの今回の街ブラの主旨でございます。 ゆりかもめ先生のお友達の発案で「とびっきりよい靴を一同で買おう」ということでプレゼント案はまとまっていたのですが、それじゃあ筆頭のカバン持ちとして何かが足りない、と感じた僕は抜け駆けして独自にプレゼントを選びます。彼女と知り合って10年余、鼻水を垂らして成人式へ出てた時代から僕は彼女を知っているわけだから、彼女の好みは知っています。先生にプレゼントをしたい方は是非、ご参考に。 これです。大阪は梅田のかっぱ横町に貨幣収集マニアが集う店があるのですが、そこで売ってる貨幣カタログ2014年版です。誕生日プレゼントとしては、金額はリーズナブルですけど、彼女は値段じゃなくてこういうのが嬉しいはずなのです。彼女は貨幣マニアじゃないですが、歴史的資料として面白いですからね。ちなみに店のおばちゃんに「念のため聞きますけど、ギフトラッピングはありますか?」と聞いたら 「おまへん」 とのことだったので、ペラペラの包装紙で包んで渡しました!! 結果はどうだったかというと、想像通り、きゃぴきゃぴ喜んでくれましたとさ。 ということで以上、森ノ宮編でした。 |





