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今年はやけに“年始のあいさつ辞退”が多いなと思っていたら、
一週間ほど前に最もショックな便りが届いて驚いた。
安井清棟梁の死を告げる、娘さんからの葉書だった。
京都の老舗“安井杢工務店”の元副社長にして、
桂離宮昭和の大修理や、国宝如庵の大磯から犬山への移築、大山崎待庵の修理、
メトロポリタン美術館日本ギャラリーの建築、ボストンの京町家築造などに携わった
知る人ぞ知る宮大工の大棟梁。
その安井さんが我が家のなんちゃって茶室『と庵』を訪れたのは、
四〜五年ほど前のことになるか。
後に“清塾”と称して、当地の大工さんたちに伝統技法の伝授を図り始めた
ちょうど同じ時期、
いまも“塾”一期生の中心として活躍する、 I 棟梁と一緒に建てたばかりの『と庵』を
思いのほか誉めていただいた面はゆい思い出がある。
その茶会を通じて後も何度かお会いして、箱根の重文クラス老舗旅館の、
途絶える寸前ゆえいま復興を図らねばならない、職人仕事についての講義を受け、
飛躍的に世界を広げさせていただいた。
寡聞にして、その死を一カ月以上も知らず、大変な失礼をしでかしてしまった。
来年早々、京都に行く機会がありそうで、
その節にはご自宅を訪ね、お線香の一本も上げてこようと思っている。
享年84才、ご冥福をお祈りいたします。合掌……。 |
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2010年12月18日
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