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東山の祇園甲部、宮川町、祇園東(乙部)、先斗(ぽんと)町一帯と、
北にやや離れた上七軒の五地区を総称して、京都五花街と呼ぶ。
この五つは、いわゆる芸妓さん舞妓さんが闊歩する街だが、
京都にはもう一つ、遊女の伝統を引く某色街がある。
浅田次郎の小説、「輪違屋糸里」で知られる平間重助と糸里、
山南敬介と明里、伊藤甲子太郎と花香太夫などの、
新撰組カップルを生んだ色街といえば、好事家にはお分かりだろう。
今も残る、その一軒の揚屋の二階奥座敷に、
遊女の霊がさまよっているという話を聞いた。
座敷での酒宴を離れて雪隠に立つ。
と、奥の暗がりから一人の女性が手招きをしている。
ああトイレはそっちかと、誘われるままについていく。
一方、座敷に残った者たちは、いつまでも彼が戻って来ないことを訝る。
大の方にしても遅すぎると廊下を覗く。
と、ぼんやりした表情の当人が薄暗がりから姿を現す。
どうしたのだと聞くと、手招きされるまま進んでいくうち道に迷ってしまい、
何も記憶がないまま、気がつくとまたここへ戻っていたのだと言う。
聞けば、その廊下の奥には結界が張ってあり、
そこから先へは入ってはいけないという境界線があるのだが、
お客はそれに気付かず誘われるままに行ってしまうらしい。
そしてその先にある部屋は……
その昔、不治の病を得た遊女たちが幽閉されていた、
隔離部屋だったのだと。
営業妨害だと訴えられるのは本意でないから、これ以上は書かないが、 うわあ、怖い……!( °O °;)
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2010年08月31日
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