牡丹亭と庵の備忘録

映像業界人の某が日々のあれこれを興に乗せて語る茶席風

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円高とハリウッド

今から三年ほど前に、ハリウッドの某プロダクションから、
私が脚本を書いたある映画をリメイクしたいというコンタクトがあり、
正式に契約書を交わしたことがあった。
 
詳しい内容を書き出すと面倒くさいので、要点だけを述べると、
先ず“契約手付金”として7,550ドルを支払い、
その18カ月後に映像化がまだ決定していない場合には、
さらに一年半のオプション契約として5,000ドルを支払う。
 
当該ドラマが“テレビ映画化”された場合には、正式なロイヤリティとして50,000ドル、
アメリカ国内で公開される“劇場用映画”として成立した場合には
100,000ドルを支払い、さらに興行収入に応じて何パーセントを分配して云々……
と、そんな内容でサイン&捺印をした覚えがある。
 
というわけで、手元にある最初の入金報告書によると、
手付けの7,550ドルの入金があった三年前の某日のレートが、1ドル=120.72円。
911,436円換算のギャラがハリウッド方面から振り込まれてきたという、
シナリオ作家協会からの通知がある。
 
そうか、三年前は1ドルが120円だったのか……。
今日はそれが83円だとか言っていたから、
同じ金額が何と626,650円にまで目減りしている計算になる。
 
残念なことにまだ映画化が決定したという知らせは届いていないが
捕らぬ狸の皮算用で言わせてもらうなら、契約時に即映画化されていたなら、
ざっと1,200万円のロイヤリティが入ってきたはずが、
今はたとえ映像化が決定したとしても、830万円にまで値下がりしているということだ。
 
う〜ん、円高恐るべし。
 
まあ、それでも入ってくるのと来ないのでは天と地ほどの違いだから、
18カ月後のオプション契約を交わした今も、
何とか映像化が決まってほしいものだと、一抹の希望を抱いてはいるのだが、
ここまでうんともすんとも言ってこないんじゃ、きっともう無理なんだろうなあ……。

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