牡丹亭と庵の備忘録

映像業界人の某が日々のあれこれを興に乗せて語る茶席風

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玉木正之さんの小説『京都祇園遁走曲』のなかに、
“私のお父さん”という作文を書かせて、担任を飛ばされる
小学校の新任女教諭の話があって、大いに笑わせてくれる。

“私のお父さんは土曜日の夜にやってきて、日曜日になると別の家に帰ります”
“私のお父さんは歌舞伎の偉い役者さんで、忙しくてめったに帰ってきません”

京都の祇園花街という場所がら、そんなこんなの作文が続出し、
母親の芸妓さんや屋形の女将さんたちを激怒させたというオチが、
妙にリアリティを感じさせる。
(ちなみに玉木さんは京都南座裏の電気屋の伜だったから、
このエピソードは事実に基づいたものに違いない)

とまあ、隠し子、ご落胤なんて話は、
花街・色街の類にはそれこそ掃いて捨てるほど転がっている日常で、
(現に海老ちゃんの子供の母親は祇園の芸妓さん、今回の愛ちゃんの場合は
大阪北の新地のホステスさんだと聞く)
ことさら目くじらを立てるほどのことでもないというのが、
私に限らず世間の見解だと思うのだが、
ゲーノージャーナリズムがまた何を、
鬼の首でもとったように騒ぎ立てているのだろうか? ほんまにアホらしい。http://img.mixi.jp/img/emoji/58.gif

今日のお勧め

イメージ 1
 
『僕の日記帳 続・みんな、いい人』
小倉一郎著 出版社/発売元:書肆アルス
ISBN:4990559517 税込価格:840円

裕次郎映画の子役に始まりホームドラマ、青春ドラマ、善人役から悪人、
おじいちゃん役まで何でもこなし、時代劇、トレンディドラマ、舞台、スクリーンと
広い活躍の場をもつ小倉一郎。
俳優生活50年の著者は、20年来の俳句の道に加え、
のたび新たに映画監督への道も歩き始めた。
長く険しいこれらの道のところどころを鮮やかに、愉快に
そしてホロリと温かく綴る、味わい豊かなエンタテイメント・エッセイ。

なぜか私めが“あとがき”を寄せております。よろしくご愛読のほどを……。

立川談慶独演会

慶応大学落語研究会出身の後輩で、唯一本職への道を歩んだ
立川談慶(談志門下真打ち)の“入門20周年記念”落語会が催されます。
興味のある方、よろしくご高覧のほどを。。。。

4月2日(土)17:30開場 18:00開演 @国立演芸場
問い合わせ 0570−00−3337(サンライズプロモーション東京)

facebookに登録したが…

何が何やらよく分かりません。
当ブログの友だち関係のなかに、
今のところやっておられる方はヒットしませんが、
詳しい方がいれば、いろいろレクチャーをお願したいなと……。http://img.mixi.jp/img/emoji/241.gif

いい質問ですね

たまにシナリオのあれこれに関する講師を頼まれる。
で、当然のようにいろいろな質問を受けることになる。

そこで思い出すのが、高校のころ教師に質問するたびに「愚問だ」と一蹴された経験。
そのときにはただムッとするだけだったが、自分がいざ人に教える立場になってみると、
その意味や気持ちがよく分かるから不思議なものだ。

というわけで、以下は最近担当した某添削講座に寄せられた愚問と、
それに対する私からの苛立ったアンサー。http://img.mixi.jp/img/emoji/207.gif

Q:魅力的なキャラクターとはどういう人物ですか?
  またその魅力をしっかり描くにはどうすればいいのでしょうか?

A:それを追求しながら書くのがシナリオというものです。
 自分が書いたキャラクターが人に受け入れられるかどうかは、
 ひとえに作り手の人間に対する洞察力の深さに関わってきます。
 すべては××さんの人生勉強の積み重ねからにじみ出てくるもので、
 講座で教わるようなことではないと言っておきます。

Q:ト書きと台詞のバランスは?

A:そんなことを考えながらシナリオを書くライターは、少なくとも私の周りにはいません。
 作者のなかで物語がダイナミックに展開し、
 登場人物たちの喜怒哀楽が増幅していけば、
 そんなテクニックのことなど考えなくとも、自然に傑作が出来上がります。

Q:出だしは乗って書けるのですが、最後までテンションが持続しません。
 どうしてでしょうか?

A:原因はハッキリしています。
 ○○さんの書いているドラマが面白くないからです。
 本当に面白いドラマであれば、書いている最中のある時点から、
 登場人物たちが勝手に動き出し、勝手にセリフを喋り始めます。
 そんな体験を是非してみてください。

Q:面白い展開や構成とはどんなもののことを言うのですか?
 セリフの勉強になる映画、ドラマがあれば教えてください。

A:いい映画を観てください。いい本を読んでください。いい恋をしてください。
 自分で発見してください。人に頼らず自身で努力をしてください。

この際ハッキリ言わせてもらうなら、
こんなレベルの質問をしてくる受講生には、初めからほとんど見込みがない。
後に大成するライターは、初心者のときから質問も正鵠を得ているものだ。

「いい質問ですね」
池上彰さんが我が意を得たりと笑って頷く、その嬉しさを自分も体験したい。

と、このところ目が覚めるような提出作にめぐり合っていないと嘆く、
某亀の甲ライターのどうでもいい繰り言でした。。。。http://img.mixi.jp/img/emoji/58.gif

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