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北極圏へ向けての野口さんとのヒッチハイクも、人生最北端にたどりついた段階で
その目標は達成した。
こうなると一気にドイツに帰りたくなってきた。
5月31日の旅立ちから3ヶ月、毎日が「言葉」との戦いで、どこにいても自分の意思を
伝えることができない自分にイライラして、それが、かつ、コンプレックスになって生活が
楽しくない。
早くドイツに入って、大学への留学手続きをし、言葉のコンプレックスを取り払いたい
気持ちに駆られていた。
ドイツに帰ると思い立つと行動は早い。
ヒッチハイクで南に下る下る。
野宿の危険を冒しながら、それでもギリギリのところで親切な車に拾われてフィンランドから
スウェーデンへ2日間で下り、そして、ノルゥエーの自転車の置いてあるオスロまで向かうのだ。
2日間でついたスウェーデンの鬼田舎のユースホステル、Ava.
疲れた2人はユースでバタンキュー状態。
あまりの疲労で口数も少なく、ベットに入る。
野口さんがベットののロウソクを消し忘れて、電灯の笠が夜中に丸焼けになった。
疲れたからだの2人は、夜中にその異常な匂いと驚きでたたき起こされたのだった。
もう少し気がつくのが遅かったら、ユース自体が全焼していたことであろう。
恐ろしい。
そんなこともあって、明日からは2人は別々に旅行を続けることになったのだった。
楽しかったな。
この、ちょっと悪い人どおしの2人の旅行は。
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