夏の暑さが続く。8月15日を控えたこの日東京・九段の靖国神社に行った。
大勢の人たちが訪れていた。ここへ来る人は年輩の人が多いかと思っていたが結構若い人たちが多いのは意外だった。折からの夏休み、子供さんを連れた親御さんも多い。
参拝に来る人は、父、祖父等縁者或いは知人等が戦死(そういう人は本当に多いだろうと思う)し祭られているということで、何度も数え切れないほど来ている方も多いだろう。戦死した人などを思いながら繰り返される拝礼により、神はこの靖国の社に宿っているように思う。この境内に入ると自然に神々しい気持ちになる。
敷地内の遊就館という博物館に入った。ゆっくり展示物を見ることもままならずという程混んでいた。主として近代日本軍の戦いを中心に当時活躍し戦死した軍人などを含めた貴重な資料がふんだんに展示され、解説され、わかり易い。日中戦争、太平洋戦争のものを中心に見た。戦闘に散華した軍人の写真のほか、父、母、妻、子供、兄弟たちなどにあてた遺書などもあった。
遊就館は過去の軍国主義の賛美そのものだと言う批判も少なくない。過去に内閣総理大臣の参拝などもあって、日本は侵略という歴史認識が全く足りない、というような主張(中国など)もあり首脳会談を拒否されていたこともあった。
展示資料のなかで、各地の戦線でさまざまな戦死の態様があった。
太平洋戦争時の特攻隊は悲劇だが華々しい印象を与えるのは何故かと思う。一方で敗戦濃厚の戦争末期南方戦線では敗走のなか食べる物がなくやせ衰え道端や森の中で餓死し放置された兵隊が無数にいたと聞く。そのことに思いがいく。いずれにしても、此のような事がなければ家族や友達あるいは恋人などと豊かな日本で平和な日々を送ることができたろう。自然に涙が出てくるのだ。
靖国神社への参拝はこれからも多くの人々によって受け継がれ続けられるに違いない。
そして人々は御霊の安かれと祈るとともに平和なる世を強く念ずるだろう。
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