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Tyrannnosauroidea indet. Tooth (図1) Bissekty FM. Kyzyikum Desert. Uzbekistan cretaceous Turonian CBL:14.47mm、 CBW:7.91mm、 CH:23.03mm、 CBR:0.54、 CHR:1.56 MA:15個/5mm、 MB:15個/5mm、 MAVG:15個/5mm DA:14個/ 5mm、 DB:17個/5mm、 DAVG:15.5個/5mm これはアウブリソドンsp.として入手したウズベキスタン産の獣脚類歯(DFC-102)です。 アウブリソドンは鋸歯のないティランノサウルスの前上顎骨歯型の歯なので、明らかに形態が異なっています。 この歯の歯冠高は2cmちょっとですが、歯冠基部の断端はエナメル質なので途中で折れた歯と推測できます(図2,3)。完全なら、さらに大きな歯だったでしょう。 Bissekty層で産出する大型の獣脚類歯はティランノサウロイデアに差し向けられるので、この歯もそうであろうと思います。 またDFC-102の各パラメータはBissekty 層産ティランノサウロイデアのデータ(Averianov and Sues、2012より引用、CHは画像を直接測定))のレンジ内に入っています(表1)。 *折れた歯なので鋸歯密度は平均値を使用いています。 次に歯冠形態を見てみましょう。 歯冠はフラットで後方にやや湾曲しています。完全な状態ならブレード状の歯だったと思います。断面は楕円形ですが両端が尖っています(断端がカリナ)。これも途中から折れたことを示しています。(図1)。 口唇および舌面の歯冠頂部のエナメル表面には縦方向に走る細長くやや横幅のある深いミゾが認められます(図4)。このミゾは基部に行くにつれ浅くなっていきます(図3)。 また、舌面のエナメルは大きく欠損していますが、欠損部を顕微鏡で見ると鋭角で細かいスジを認めるので化石化してから剥がれた(割れた)のだと思われます(図5)。 鋸歯は前から見ると横幅がありがっちりとした印象(図6)であり、側面から見ると正方形に近い形です(図7,8)。 鋸歯の大きさは遠心基部がやや小さい傾向があります(17個/5mm)。一般的に基部に近い鋸歯は小さいので、さほど長い歯ではなかったかもしれません。 また、Blood grooveは全体的にはっきりしませんが、舌面近心基部にわずかに基部方向へ走るgrooveらしき構造が確認できます(図9)。 以上、ウズベキスタン産のティランノサウロイデアの歯の形態をまとめてみました。 エナメル表面の深いミゾ以外これといった特徴が無い印象を受けますが(実はこのミゾは重要な所見だったりして!?)、同地層の他の獣脚類とは歯冠のサイズで鑑別できそうです。 ウィキによるとBissekty層からはイテミルスなるドロマエオサウルス類や北米でおなじみのパロニコドン、リカルドエステシアと言った小型獣脚類の歯が産出するそうです。こちらも気になりますね。 現状ではティランノサウロイデアの歯までしか分かりませんが、今後新たな発見があればさらに絞り込めるかもしれませんね。今後の研究が楽しみです^^ 図2.エナメル断端(口唇面) 図3.エナメル断端(基部側より) 表1.Bissekty TyrannnosauroideaとDFC-102の各パラメータ比較 図4.エナメル表面の窪んだスジ(舌面上部) 図5.エナメル欠損部(舌面基部) 図6.鋸歯(前面) 図7.鋸歯(近心口唇面) 図8.鋸歯(遠心口唇面) 図9.Blood groove様構造(舌面近心基部) |
ウズベキスタン
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