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【26日12:30、電子版リンクを追加】来年(2010)から気象庁は桜(ソメイヨシノ)の開花予想を
行わない…これまで各地域毎3回に亘っ発表されてきた桜の開花予想が無くなります。初回の
発表などは春を告げるニュースとして毎年大きく報道されてきましたが、よりきめの細かな
発表を行う民間気象事業者の開花予想にに道を譲る形での終了となりました。
ただし開花日の観測(発表)は継続されます
◆気象庁におけるさくらの開花予想の発表終了について |2009年12月25日


■『同等の情報を民間も発表しているから』という“引き際”

『気象庁が…止める』との報道発表があると、何かと“イチャモン”をつけてきたように錯覚されが
ちな当ブログですが;…そんなことばかりではないのです(^O^)。

こと『桜』に関しては…気象測候所の廃止に伴い、それまで連綿と継続されてきた生物季節観測
が(いとも簡単に)終了に追い込まれることを苦々しく思っていただけに、『これからは民間が発表
するデータを参考にして下さい』との“引き際”には「一定の理解」をしています(ホントです、笑)。
なぜなら予報や予想は、基本的に『利用者にニーズに適ったもの』でなければならない筈だから。
(詳しくは次章でお話します)

理由は他にもあります。防災情報や災害予測でない…桜の開花予想ごときに気象庁VS民間の「どち
らが正しかった?」と比較する“平和ボケ論争”など、私にはどうでも良いことなのです。



■『注目度は抜群』…も、“利用者ニーズ”には遠かった

気象庁の開花予想は指定した標本木を参考にしています。例えば…山形地方気象台の場合、
山形市緑町〔みどりちょう〕の気象台敷地内の露場東側に植えてあるソメイヨシノが標本木です。
でも、毎春ココに桜を観に来るのは…当台職員と一部の報道記者くらいのもの。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1485392/img_1485392_59129374_0?1261756507
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

一方、実際に多くの市民で賑わう山形市内の“桜の名所”と言えば…ライトアップされる山形城址
であり馬見ヶ崎川河畔です。つまり利用者のニーズは…標本木の開花予想ではなく名所の開
花予想にあるということになります。同じ観点で他所を見ると…青森の弘前公園、秋田の角館な
ど…全国の桜の名所は、地元気象台の標本木の環境と気象条件等が大きく異なる場合の方が
多いのです。つまり、気象庁が発表する桜の開花予想は、春を待ち侘びる国民心理に適った
話題だけに、マスコミの注目度こそ抜群ですが『実際の花見には意外に使えない』という
ことになります。


■“民間の開花予想”は…もっと良くなる!

民間気象事業者が行っている桜の開花予想としては…あのウェザーニューズ社のものが全国
的に知られており、既に地方紙では春の恒例情報としての“定位置”を確保しています。同社の
場合は全国に散らばるサポーターと称する会員からの「目撃情報」に基づいて予想を発表して
いるので、きめの細かさにおいては気象庁の比ではありません

桜に関する情報は多くの国民を動かす…即ち、桜は地元の観光業との繋がりが非常に強いイ
ベントです。“桜の名所”を抱える観光協会は、地元の桜の情報を一人でも多くの国民に知って
貰いたくてウズウズしています。そんな彼らなら、桜の開花予想(のための観測に)協力しない筈
がありません。

マスコミを介し話題性のあるコンテンツをより多く発表することによって「自社を世間に浸透させ
たい民間気象事業者」と「“桜祭り”で一人でも多くの観光客を集めたい各地の観光協会」…
…この双方の思惑がある限り、民間気象事業者が発表する桜の開花予想は、質・量ともにまだ
まだ向上する可能性がある…私はそう感じます。

気象庁は今回の引き際にあたって、自分達が行ってきた『桜の開花予想方法』を開示しました。
皆さんも最寄のソメイヨシノで開花予想をしてみては如何でしょうか?。
◆さくら開花予想方法について|気象庁


http://sankei.jp.msn.com/life/trend/091225/trd0912251852005-n1.htm
◆気象庁の「桜の開花予想」終了 「あとは民間事業者で」 ◆
(産経ニュース、2009.12.25 18:40)
 半世紀以上にわたって春の訪れを告げてきた気象庁の「桜の開花予想」が、来春から行われないことになった。気象庁が25日、発表した。「民間事業者も開花予報を行うようになった。役割を終えたと考えている」と、理由を説明している。
 気象庁によると、開花予想は「桜の開花時期を知りたい」という声に応え、昭和30年に開始。各地の気象台などに定められたソメイヨシノの「標本木」に5〜6輪咲いた状態を「開花」と定義し、沖縄・奄美地方を除く全国の開花予想を、毎年3月上旬から4月下旬まで週1回発表していた。
 しかし、気象庁以外の事業者も業務として予報ができるよう気象業務法が改正された平成5年ごろから、「開花予想のような気象の応用情報の発表は民間に任せるべき」という意見が出ていた。
 最近になって、15年に民間気象情報会社のウェザーニューズが、19年には財団法人日本気象協会が開花予想を始めるなど、民間サービスも充実。「各事業者が少なくともわれわれと同等のレベルで予想をするようになった。どうしても維持しなければならない事業ではない」(計画課)などとして、終了を決断した。
 予算削減の対象になったのでは、との指摘には「終了してもコストは浮くわけではない」と否定した。
 標本木の観測自体は、「生物に及ぼす気候の影響を知る上で重要」として今後も継続し、開花の発表は行っていく方針という。

        ≪Copyright (C) 2009 Twister. All rights reserved.≫

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    おはようございます。いかにも「お堅い役人」の所作が髣髴と感じられ、むしろ微笑ましいエピソードに感じた次第です。そのあたり、民間気象会社と観光業界の願ったり適ったりは相乗効果になっていますね。 削除

    [ 四季彩々 ]

    2009/12/26(土) 午前 10:10

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    開花日や満開日の観測が継続されるのなら、私も特に問題はないだろうと思います。twisterさんがこれまで力説されてきたように、気象庁は自分たちの観測にはプライドを持っていて、そこには民間の立ち入る隙がないようなので・・・・。 削除

    [ t.b. ]

    2009/12/26(土) 午前 11:25

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    今回の発表については妥当だったと感じます。開花の観測は「生物季節観測」として継続されますから安心しました。

    生物の状態は同じ市町村内でも大きく異なり、たとえば「スイセンの開花」が名古屋地方気象台では今年は12/2(平年より35日早し)でしたが、我家周辺では12/24でした。もっとも気象台と我町内ではかなり環境は異なります。メジロは我町内では一年中飛んでいます。

    今後は同じ市町村でも場所によって開花予想日が細かく発表されるようになると思います。

    私がかつて勤務していた無線中継所構内は近隣では桜の名所でして、その季節になると近所の住民が敷地内に入って花見をしまいました。中継所の住所が「桜ヶ丘119番地」でしたから如何に桜の名所だったことか。(119番地と言っても救急・消防ではないが通信回線復旧用の緊急指定車輌は数台ありました) 削除

    [ ひよこぴよ ]

    2009/12/26(土) 午前 11:49

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    この話題に関しNHKニュース7では
    「国民は気象庁の方針を理解していない」
    かのように報道していました。

    街頭インタビュー形式ではあるが、
    「そのような回答」をしたVTRを中心に
    編集しているのは明らかで『やらせ』に
    近いものを感じました。

    このニュースを取り上げたブログの大多数も、
    単に報道をコピぺしただけのような
    似たり寄ったりの意見で情けないですね。 削除

    [ killer_T_cell ]

    2009/12/26(土) 午後 0:02

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    (小泉節を復唱するわけではないのですが)
    民間に出来ることは民間に任せればイイ。
    まして、民間の方が詳細で丁寧と言うのですから
    何も言うことはありません。

    ちなみに、この記事にTBしているマリンワールドさんは
    今回の決定を『とっても残念に思います』としています。
    なぜ残念なのか?
    何が残念なのか?
    大変理解に苦しむところです。 削除

    [ てる坊 ]

    2009/12/26(土) 午後 1:10

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    本件について、気象庁は既に平成2年頃から民間事業者への業務の打診を行っています。これは、開花予想の発表が、気象庁の業務として果たして相応しいのか?との疑問が昔から燻っていた証拠です。それから20年も経過しての撤退は、むしろ『遅すぎる決断』と言えるでしょう。 削除

    [ 予報士ID# ]

    2009/12/26(土) 午後 2:44

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    私には寧ろこのタイミングの撤退は意外でした。
    測候所の廃止が進んで、自前で予想と観測結果を突き合わせて検証する場所がドンドン減ってきている現状からすれば、もうちょっと早く撤退の決断しても良かっただろうに・・・・。
    なかなか出来ないしがらみでも有ったのでしょうか?
    ※民間に負けっぱなしのまま撤退したくない・・・とか有ったりして(ちょっと軽薄な物言いですみません)。 削除

    [ wie ]

    2009/12/26(土) 午後 4:55

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    お晩です!。おぉ、盛り上がってますね〜。
    wieさんの説(?)は案外的を得ているかもしれません、笑。個人的に・・このタイミングでの終了は「弟分である日本気象協会(JWA)の開花予想が軌道に乗ったから」であろう・・とは思うものの、民間の開花予想はtwisterさんの記事にもあります通りウェザーニューズ(WN)が先駆なんです。気象庁とWNは犬猿の仲なので、民間の開花予想が『WNの独壇場』であるうちは、どうしても道を譲りたくなかったのかも・・笑。漸くJWAが参入し、両者が競合する構図になったところで「今が潮時」と発表に踏み切ったのでしょう。 削除

    [ 仙台四郎 ]

    2009/12/26(土) 午後 5:34

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    話が脱線し恐縮ですが、桜の開花・満開等のような、事象として客観的に観測できる桜の開花等発表を取りやめる事が出来るのなら、梅雨入り・明けの発表も見直してほしいと、個人的には思います。(ただ、桜の発表よりは利用者のニーズに合ってるような気もしますので、微妙ですが。)

    ただ単に毎年個々の値だけを発表するだけならまだしも、あそこまで主観的な値から平年値を出して「梅雨入り・明けの平年日」と堂々と公式値として官公庁が発表しているのもおかしな話だと思いますが…。

    [ Martheeda ]

    2009/12/26(土) 午後 10:29

    返信する
  • 四季彩々さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    森田さん率いる『ウェザーマップ』も今春から参入するらしいですね。ウェザーニューズや日本気象協会の牙城にどのように割り込むのか注目しましょう。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:14

    返信する
  • t.b. さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    気象庁観測のデータと同等の品質として民間に観測業務を委託する段階は…まだまだ先でしょうね。でもね…事実上、気象庁だって既に『機械任せ』なんですよ。機械に国も民間もありますか?(苦笑)。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:18

    返信する
  • ひよこぴよさん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    今年も宜しくお願い致します。ところで体調の方は如何でしょうか?。久しくコメントが無いと、それなりに気がかりです。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:20

    返信する
  • killer_T_cell さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    「国民の反応」と称し、一部の意見をクローズアップする手法はテレビのズルいところですね。自分たちの見解と合致した意見を中心に再構成して配信しているのだから「やり方が汚い」ですよ。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:25

    返信する
  • てる坊さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    なるほど、彼はそのような意見なのですか(拝見していないので判りませんが)。ただ、これまでの経緯から洞察するに「あまり深く考えての結論ではない」と思います。彼はまだ未成年のようですから、大人と同列に扱っても理解できないでしょう。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:32

    返信する
  • 予報士ID#さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    そのような意見も多いです。ただ当時は、民間気象事業者の予想技術が全然追いついていなかったみたいですね。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:35

    返信する
  • wieさん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    予報士ID#さんのところでも書きましたが、気象庁は(委託を)90年に一度打診したらしいですが、その当時は名乗り出た民間業者が無かったみたいです。たぶん、予測精度が気象庁のレベルに程遠かったり、全国展開に多額の投資が必要なため…などにつき自重したのでしょう。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:41

    返信する
  • 仙台四郎さん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    笑、読みが深いですね。確かに1990年に一度頓挫した後、気象庁は「二の矢、三の矢」を放たなかったのか?…ということなんです。特に気象予報の自由化が本格化した頃はチャンスだったと思います。日本気象協会の台頭を待っていた感は否めません。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 10:48

    返信する
  • martheda_stationさん>…コメント有難う御座います。返信が大変遅れました…m( _~_ )m。
    特に梅雨明けに関しては毎年「抗議」が多いようだし、気象庁の仕事としては確かに「割に合わない」です。ただ、予測ではなく観測(の発表)なので消費者動向など社会に与える影響が大きな仕事です。もしこれを民間法人に任せたらグループ企業に都合のよいインサイダー的な「故意の梅雨明け宣言」なども横行するでしょうね。梅雨明けも、1週間〜10日程度のシフトは可能ですから。

    Twisterさとう

    2010/1/11(月) 午前 11:01

    返信する

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