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夫を急き立てて、私は半分乾いてしまった髪を乾かした。
「ママぁ・・・」
長女が落胆した顔を出す。
聞けば、次女がまたお風呂を洗ったらしい。
「せっかく洗ってくれたけど、いいじゃん、ママも気持ちよく入れたし、
みんなも気持ちよく入れるから」
1番風呂を私が使って、次女がそれをこぼしてまた洗った。
再び綺麗になった風呂に私以外の3人が入るのだ。
長女は私のためにお風呂を用意してくれた。次女は、みんなのために綺麗にしてくれた。
「ママは、二人の優しさ両方貰ったから嬉しいよ」
そういうと、長女も次女も喜んだ。
「そういえばパパは?」
「自転車取りに行った、そろそろ戻ってくるんじゃない」
ガタガタと外から音がしたので、インターホンのモニターを見てみる。
夫が映った。私の自転車をもとに戻している。
そしてすぐモニターから消えた。
2台目を取りに行ったのだろう。
ちゃんと私の言うことを聞いたのだ。
・・・と思ったら、また夫がモニターに映った。
今度は自分の自転車をもとに戻している。
私はインターホンの通話ボタンを押した。
これで話すと外の夫に声が届く。
「こらああ!1台ずつって言ったのに2台まとめてもってきたでしょ!」
「っふっはっは」
インターホンで夫がうけている。
玄関がかちゃりと開いた。
階段を陽気に上ってくると夫は陽気に呟いた。
「さみぃさみぃ!ああ疲れた。マロングラッセ食べちゃおうっ♪」
ビールのプルトップを開ける指先が少し震えている。
寒かったのだろう。
お土産のマロングラッセを食べながらビールを飲む夫。
つまみはしょっぱくても甘くても行ける男なのだ。
夫がこちらを見て言った。
「ねえ、あんた、トランプ大統領ってどう思う?」
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目覚ましにいいか。。。。。も?



長女さんと次女さんがお風呂をあらってくれたときのotoさんの言葉。
すっごくいいですねぇ。感動しちゃった。
それとご主人様、寒い中自転車取りに行ったのだから許してあげましょうね^m^。
2016/11/10(木) 午後 7:13