有閑主婦の日常

暇だと感じられるのはエネルギーがある証拠。

陽気で勝手な夫

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面白いのかひどいのか・・・。
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夏の声

庭でセミが鳴いている。
「あ、いる。こんな近くで鳴いてる」
夫と子供達が鳴いているセミを見つけた。
「こんな近くだとうるさいし、なんか暑苦しい気がする」
セミには悪いが、私の率直な感想だった。
私と子供達はすぐに家に入ったが、童心にかえったのか、夫はしばらくセミをみていて、
「蚊に刺された!」
と5か所も蚊に刺されるまで家に入らなかった。

数分後、またセミが鳴き始めた。
「またセミ?」
「さっきより声が大きくない?」
「ん、家の中で鳴いてる?」
私と娘達は口々に発し、違和感を感じた。

まさか。


セミの声は、夫の部屋から響いている。

夫の部屋を覗くと、夫が嬉しそうに携帯を差し出した。
「ほら、いつでも夏の声が聞こえるよ」

接写したらしい大音量で鳴くセミの動画・・・。
















確信犯

「このカバンいいじゃん」
掃除機をかけている時、私の新しいバックを夫が褒めたようだが、
忙しかったので、特に返事はしなかったかもしれない。

前回買った合皮のバックは、持ち手が擦れてしまっていた。
最近は中身を入れ替えるのが面倒になってきて、
バックはその時その時使うもの一つでいいと思うようになった。

だから、今回は少し良い物を買った。
「ママは壊れるまで使いたおすから、少し高くても無駄じゃないよ」
と一緒に買い物に行った時、娘達が薦めてくれたのだ。

夜、夕食が終わって久々のバックを手に取ってみる。
ロゴに付いていた保護シールがないことに気付いた。
「あれ?保護シールがとれちゃったみたい」
すると夫が言った。
「あ、ゴミかと思った」

保護シールをはがすのは、新品を買った時の醍醐味と、
結構はがすのを楽しみにしていた私だった。

「取ったの?」
「うん、ニュルーンってはがれたよ」
「ニュルーンということは、結構パパ楽しんではがしたでしょ?」
娘が聞く。
「うん、気持ちよかったよ〜♪」

ゴミかと思ったというのは、嘘だと思う…。




シュミレーション

大型の家具を動かさなければならなくなった。
子供達がまだ寝ている休日の朝、夫が遊びに出かけようとしている。
「元に戻すときは子供達が起きてから手伝ってもらうから、
今、動かすところだけ一緒にやってくれない?」
嫌そうだったが、しぶしぶ手伝ってくれることになった。

ところが、夫の動きがおかしい。
「なんで、そんなに持ちあがらないわけ?動きもやたら遅いし・・・」
「ん?あ、これ?シュミレーション」
「何の?」
「あとで、子供達とやるときのため。子どもだったらこのくらいの力しか出せないから、子供の力位でやってるんだよ」

大人の男の力で、手伝って下さい…。


怖い女性

爽快な朝になった。美容院の予約時間まで数時間。
一気に家事を終わらせてしまうことにした。

昨晩、期末テストが終わりほっとした長女とネットで、今年のヘアスタイルを見ていた。
「若くてかわいい女の子だからかわいいけど、これママだったらどう?」
と聞けば、正直に返してくれる。
「ちょっと待って。この顔をママの顔に置き換えて考えてみるから・・・」
長女は、顔の部分を指で隠している。
頭の中で、私の顔にすり替えているらしい。
「うわっ・・・髪ボワンっ・・・ってなった。ママは毛量が多いから耳より上にするとボワンってなって、
『髪おおすぎっ』って思われるよ」
「じゃあこれは?」
「・・・うーん、ん、ま、行けるんじゃない?」
とこんな具合に行けそうな髪形をピックアップして貰えた。

画面に表示される顔が出るたびに頭の中で『ママの顔に変換』
を繰り返していた長女は、『ママの顔変換機能』が癖になってしまったらしく、
男性や、変わった髪形の人を見つけては、私がおかしな髪形になったのを想像し、
しばらく画面をみて笑っていた。
なんでも笑えるところは、さすが中学生。

その後、長女のアドバイスを参考に髪形のイメージが決まったので、
久々に美容院の予約を入れたのだった。

美容院に行くまでに、ゴミ捨て、洗濯、掃除、食事の準備、買い物を済ませてしまいたい。
家のゴミを集めて、屋外のゴミ箱に入れようと、ポリバケツのふたを開けた。
「んっ?」
見かけない赤い色が飛び出していた。
縛ってあるビニールを無視して突っ込まれた何かを触ろうとしてぎょっとする。
ゴキブリホイホイだ・・・。
しかも、大きな茶色い生命が隅っこで最後の時を待っている・・・。

最近は、この近所でもゴミを漁る被害が出ているのは聞いていたが、
ゴミを捨てていく人がいるのは知らなかった。
しかも、ブツの入ったゴキブリホイホイを袋からはみ出して無造作にぽいっと突っ込むとは驚きだ。
だが、しばらく考えて、少し怖くなった。
車庫の奥に置いたポリバケツにゴミを入れるには、車の横を通り抜けて奥まで入ってこなければならない。
嫌がらせか?
そうだとすれば、
「あいつの家に、ゴキブリホイホイを捨ててやろう・・・嫌いだから」
となるのか?
とっさに、頭に浮かぶ犯人像。
どれも動機がぱっとしない物だった。

起きてきた次女と話した。
「今日ね、ゴキブリほいほいが捨ててあったんだよ、ゴキブリいたし・・・」
「え〜!!」
次女が驚いている。
「多分女の人だよね、よっぽど怖いんだろうね」
「うん、多分そうだね」
「で、一人暮らしとかで家の外にゴミ箱がないから、置き場所に困って捨てにきたんだろうね」
「うん、そうかも」
「ま、悪気はないかもね」
「うん、悪気はないと思う」

次女と話して犯人像が固まった。
近所に住む若い女性なのだろう。
ゴキブリが怖くて仕方がなくて、深夜こっそり捨てに来たのだ。
もしくは、早朝、夫が車で出かけた後にゴミ箱が見えていたので、ぱっと捨てたのかもしれない。

なんとなく気持ちは悪いが、私はゴミ袋をしっかり縛って回収場所に置いた。

家に戻っても手が気持ち悪いので、石鹸で2度洗ったが、
落ち着かない気分で、ついでにトイレの掃除をした。
トイレの備品が切れたので、床下の収納庫に取りに行く頃には、
誰の物かも分からないゴキブリホイホイを捨てた時の不快感も殆ど消えていた。

夫の部屋。
床下収納庫を開ける。

そこには、見慣れた薬局の袋が入っていて、
その中に、一つだけ使った形跡のあるゴキブリホイホイが無造作に押し込まれていた。

かけるべき言葉

「おいっ!パパが帰ってきてるんだよ、なんか言うことないのかぃ!」
夜10時近くになって帰宅した夫がたまたまトイレに起きた次女をつかまえて
ちょっかいを出す。

「・・・」
次女は少し夫を見たが、そのままトイレに入っていった。

「こらぁ!『おかえり』でしょうがぁ!」
3年B組風にしつこい口調でちょっかいを出し続ける夫。

見かねて私が言った。
「あんたこそ、なんか言うことないの?」

「へっ?」

「『9歳の誕生日おめでとう!』でしょうがぁ!」
「・・・っあ!」
「ついでに、『結婚記念日おめでとう!』でしょうがぁ・・・!」


今日は、次女の誕生日であり、17年目の結婚記念日である。


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