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『海峡を越えたホームラン 祖国という名の異文化』双葉文庫1984年刊、を少し読み始めたところへ、『「世界」とはいやなものである 東アジア現代史の旅』を手にして、一旦こちらへ移ってしまった。この本の初版は2003年、日本放送出版協会より出た。著者関川夏央は、「はじめに」に次のように書いている…この本に1980年代末から2003年までのだいたい16,7年間にわたる、主に東アジアに関する稿を収録したと。
ざっと読んでみた。東アジア、知らなくて、知りたかった。彼が三十代の中ごろに書いた二冊を少しずつ読んでいた。韓国は呉善花で読んだことがある。今度関川本で身近になった。彼が身体ごとぶつかってくれたので、何事かが了解できるようになった。彼は韓国を「在日」の目で近づいて行った。ちょうど韓国のプロ野球が始まったばかりなので、タイミングとして良かった。在日は入団させた。四人入ったのだが、韓国語を話せない日本育ちであった。彼等には文化が決定的に違うので苦しかった。でも四人は猛烈に頑張った。

日本は海洋国家で、中国、コリアとは違った。その凄い違いに著者はぶつかっていった。『「世界」とはいやなものである』はその流れの成果だろう。どうも体力も尽きて、彼は手を上げている。彼は一人で頑張りまくったんじゃないかな。しかも日本も、大きく変化している。

「西欧型視線をこばむなにものかについて」は、轡灰螢的現実、の中にある
。この文が、東洋と西洋、そして著者自身についてよく語っている。この骨になっている文は、柳田国男『山の人生』にあり、自分もどっかで読んだ覚えがある。印象が強かったのだろう。今度関川の引用で読んで、やっぱりギョッとした。この中に、田山花袋、柄谷行人、吉本隆明、そして森鴎外が出てくる。「西欧型視線をこばむなにものかについて」のテーマを、彼らが見事に補完している。
この一文で関川という作家を信用したよ。

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