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カナダはコースト山脈などまったく無視しているらしい。
開発はもちろん、登山道すらまったく整備していない。カ ナダは鉱山開発、エネルギー開発には興味を示すがそれ以 外のコースト山脈はまったく手つかずである。 それならこの私は広大なコースト山脈をどうやって『制 覇』したのだろうか?それはいたって簡単である。飛行機 を使ったのだ。もちろんチャーター機を使うほどお金はな いから、民間機を利用する。 まず日本からバンクーバー往復のエアカナダ、東京から バンクーバーの搭乗では必ず向かって左の座席(窓側)を 予約、逆にバンク−バーからの帰国便では向かって右側の 座席を占める。もうかれこれ20年間も、年に数回このよ うなバンクーバー往復をやっているからエアカナダの飛行 経路下の山々はすべて、繰り返し見てきた。 この飛行では快晴が80%ぐらいで夏場の天候は安定し ている。天候次第(風向き具合)で、飛行機がコースト山 脈上空を500キロメートルぐらい飛んで太平洋に出てし まうことが多いが、たまにすべてのコースト山脈上空をア ラスカまで飛ぶときがある。こんな幸運がこれまで3回ほ どあった。 これだけで飽き足らずWhitehorseまでの定期便に乗る 。エアカナダのマイレージを使えばほとんどただ同然。こ の便はLogan山までは行かないが、それ以外はほとんどす べてのコースト山脈の山々の上空を飛ぶ。これまでに4回、 つまり合計8回もコースト山脈を飛んだ。 しかし残念ながらLogan山には行けない。エアカナダ国際 便もめったにLogan上空は飛ばない。そこで思い立って Whitehorseからアラスカハイウェイを走ってLoganの近くま で行くことにした。夜中11時にレンタカーでWhitehorse のホテルを出た。『アラスカハイウェイ』は北西にアンカ レッジまでつづく。夜中に出たのはもしかしてオーロラが 見える可能性を考えてのことだった。 何が『アラスカハイウェイ』だ!舗装はしているがガタ ピシ道路、60キロの速度がやっと。1時間走っても車な ど1台も通らない。町も民家もないから空の星をさえぎる ものはない。人工衛星がたくさん見られる。3時間走った がトイレもレストランもホテルもない。 そうこうしているうち、午前3時、夜明けがやってきた。 オーロラが出るマもなかった。朝が来てみるとあたりの異 様な景色に驚いた。木は一本も生えていない。ただただ灌 木、いや雑草のようなものが道の両側に延々とつづいてい る。 休憩するのにも腰を下ろす倒木もない。雑草に入れば何 が出るのか?熊かきつねかコヨーテか?用心のためにくる まから降りずにお茶とスナックで朝食をとった。気を取り 直して、ふたたび車を走らせる。朝7時になった。もう、 アラスカとの国境が近い。このあたりになると、小さなロッ ジ風のモーテルモドキの建物や軽食のお店がチラホラ。 『アラスカ ハイウェイ』もバカにしたものではない。 さてこのあたりはカナダの最高峰Loganにもっとも近いは ず。位置関係から言えば、左前方にLoganが見えるはずなの だが、小高い山(いや丘また丘)にさえぎられて何も見え ない。このままアラスカとの国境を越えようと思ったが止 めた。 アメリカ入国は観光目的ならビザなしで自由なはずだが 実際はなかなか難しい。飛行機、国際便でアメリカ短期入 国ならビザなしで自由である。ところが他国から陸路アメ リカ入国は難しい。なんと改めてビザを取得しなければな らないのだ。6年ほど前、バンクーバーからシアトルに車 で向かおうとしたら止められ、ビザ取得に15000円払 わされ、1時間も待たされた。 いくらコヨーテが出そうな辺鄙な入管でもピストルをか まえた入管国境警備兵が並んでいるのだ。『さわらぬ神に たたりなし』である。Loganに後ろ髪をひかれる思いで引き 返すことにした。引き返し始めておよそ1時間、ふとおしっ こをしたくなり無人のトイレに入った。 そのときだった。車の後方に、真っ白な山並み!!これ だ!これこそ目指すLoganだった。ついに見た! -- コースト山脈の始まり、PEMBERTONの北40キロ、ジョフリ氷河と
PEMBERTONから30キロメートル北方のジェフェリ氷河とジェフェリ湖
(下) 遠くAPPA氷河付近
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