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バンクーバーサイエンスカフェ最終回も超満員の参加者
であふれました。題して『量子とアノ世』でしたが、実際 には真っ当な量子、量子力学の話でした。 もともとこのテーマは難解ということではありませんが、 われわれは『語る言葉』がないのです。アノヨといっても もともと定義されていないアノヨなのですからこれに関し てなにもしゃべれません。 また量子力学、量子の世界も虚数i、あるいは複素数の 空間の話ですからカフェでおしゃべりする言葉がありませ ん。だから意地悪く言えば『量子とアノ世』と言えば, 『何が何だか分からないモノと何も語れないモノ』
ということです。だからサエンスカフェでは何もしゃべれ
ないはずのモノです。それがやってみると、なんと時間いっ ぱい、みなさん、何事かしゃべりあったのです。時間が足 りなく定刻3時になってもだれも帰らないのです。けっきょ く何となしに5時近くまで居残りになってしまいました。 私が強調したのは『量子のアノ世』と死後の世界のあの 世ではまったく違うということです。量子力学はたしかに われわれの想像もできない複素空間で記述されるので想像 することも解説することもできないがしかし量子の特別な 『定常状態』では量子はわれわれのマクロな世界とつながっ ており、ここで量子を検証することも、マクロなことばで 表現することも出来るということです。一方、オカルトの アノ世はわれわれの世界と何の接点もないのです。つまり まったくのナンセンスなのです。 参加者の皆さま、お顔をみれば半ば納得、半ば怪訝なご 様子でした。量子の世界などそれでいいのです。物理学者 自身、毎日怪訝な顔をして研究しているのですから。参加 者の方からはたくさんの質問が飛び出しました。『ロシア は最近’量子ロケット’を打ち上げたと報道されたがこれ は何?』という質問が出ました。私の答え、『皆目分から ない』ロシアの物理学者もわかっていないでしょう。 量子は得たいのしれない波動というなら『テレポテーショ ン』も可能か?という質問もありました。量子は情報を運 ぶから情報のテレポテーションは可能ですが、実態、エネ ルギーのテレポテーションはナンセンス。おかしな量子の 解説書に騙されないように。 こんなわけで4時間近く、みなさま怪訝なお顔でいつの 間にか終わりました。バンクーバーサイエンスカフェ最終日 ですから最後に何事か終わりのご挨拶をすべきでしたが、そ れをすっかり忘れてしまっていました。始まるときも『ただ 何となく』始まったことを思えば、こんな終わり方も許して いただけるでしょう。ありがとうございました。 (下)バンクーバーにも秋の気配、バンクーバー、もうすぐサヨウナラ
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