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そうなのだ。中国の国民総所得GDP統計は長く7%を
上回っていたではないか。アメリカなどの専門家によれば
これは大うそだったというのだ。実質4%ぐらいと推定す
る専門家も多い。これらの専門家は中国政府統計を信用せ
ず、貨物の取り扱い量、原材料輸入高、電力使用量統計、
人件費の値上がりなどの別の統計から類推しているのだ。
 中国のGDPの統計の『ゴマカシ』は東芝の企業統治と
そっくりではないか。中国共産党中央は各地方共産党政府
に対し、次年度の収益の見通し、予算を7%近くかさ上げ
して報告するよう暗に指示する。地方共産党幹部は中央の
意をくみ取り収益見通し、予算を7%前後に取り繕う。か
くして中国GDP見込みは7%前後となり、年度末の決算
でも7%増となるカラクリとなる。最近では中国GDPを
6%代に引き下げているがやりかたは同じである。
 この中国GDPのゴマカシのやりかたは東芝会計処理と
まったく似ているではないか。この手口の会計、決算によっ
て取引先は騙され、投資家も被害を受け、世界と社会の信
用格付けが偽装される。東芝の場合の損害賠償請求は当然
であるが、それでは中国への投資家の損害はだれが払うの
か。
 かくして東芝は一部上場から2部上場に落とされたがそ
れでも何とか生き延びよう懸命の努力をしている。2兆円
もあれば会社の立て直しは可能だ、と会社統治者は考えて
いるという。そこで東芝は目玉子会社『東芝メモリー』の
売却を決定した。売却先は二転三転して『日米韓合同機構』
というそうだ。東芝役員会はおよそ2年もかかってこのよう
に正式決定したのだ。ところがそれですんなりと決着しそ
うもない。東芝メモリーに深く関与してきたアメリカの企
業から『東芝メモリー売却差し止め訴訟』が出されている
し、当初の日米韓合同機構も足並みが乱れつつある。
 それはそうだろう。韓国の企業は実際には東芝メモリー
から技術を取りたいのだが、ここに来て肝心の優秀な技術
者が逃げ出しているからなのだ。もはや東芝は残念なこと
に、組織としての機能不全を起こしている。組織だけでな
く、科学文明を先導する技術者集団の組織的統治も組織的
連携も破たんしている。
 このように『文系が会社を亡ぼす』事態では救いはただ
一つ。これまで協力して頑張ってきた技術者は各チームが
韓、中に逃げ出すことなく自分たちでそのチームごとに小
さなベンチャーを興すことだ。このようなチームは100
0から2000チームが存在すると推定される。その10
分の1が動き出しても数百の技術者集団が出来るではない
か。すばらしい『東芝ベンチャー』ではないか。

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