|
昔から『神隠し』という言葉がある。この言葉は実に嫌
な言葉だ。別の言葉で言えば『誘拐』ではないか。中国で 『一人っ子政策』によって親の老後の面倒をみてくれる子 供が無くなる恐怖から、この幼児の神隠しが大問題になっ ているのだ(朝日新聞など)。 神隠しはある日忽然と子供が行方不明となる現象で、こ こに神を持ち出し、オカルト用語となっている。別のオカ ルト用語は『瞬間移動』という。瞬間移動について例えば オカルト好きの人達は次のように『見てきたようなウソ』を 言う。 『宇宙人は10億光年、100億光年離れた星から も自由 に、好きな時に地球にやってくる。彼らは光速を超えた超高 速、つまり瞬間移動で瞬時の移動するのだ』、と。『自分も 瞬間移動の超能力を持っている。好きなときに好きな場所に 瞬時に移動できる。今さっきもサンクトペテルブルクのエル ミタージュ美術館を見てきた』と私に公言した女性がいた。( ウソつけ!その時のテレビスタジオ、午前9時半、サンクト ペテルブルクは夏時間で早朝3時半!美術館は早朝で真っ暗な はず!) つまり瞬間移動はオカルト用語なのだ。さらにウィキペ ディアはこう言う。 (以下引用) 瞬間移動(テレポート)とは、物体や自分自身の身体に対 して念動力(テレキネシス)を適用することによって空間 を非連続的に飛び 越えさせ、文字通り瞬間的に2つの地点の 間を移動する能力・技術のことを指し、。。。実際に確認 された事例は存在しない。 (引用終わり) ようするに瞬間移動は実際には存在しない、というのだ。 当たり前すぎるほど当たり前だ。ところが最近、このオカ ルト用語が最先端の物理用語になっているから嘆かわしい。 それがいわゆる『量子テレポテーション』である。これは 結局『量子もつれ』なのだが奇をてらって『テレポテーショ ン』と言う。 オカルト超能力者や評論家は『物理の最先端の研究でテレ ポテーションが発見された』と大喜び。NHKのような 『真っ当な』マスコミすら『量子テレポテーション』と報 道した。 繰り返すがテレポテーション は日本語では『瞬間移動』、 いやもっとはっきり言えば『神隠し』なのだ。それなら 『テレーポテーション』好きの物理学者たちよ、いっその こと『量子テレポテーション』とは言わず『量子神隠し』 と言ったらどうか。さらにオカルトマスコミは喜ぶだろう。 『パリティ』の編集長として、私はパリティの記事の中 では、できるだけ『量子神隠し』はもとより『量子テレポ テーション』という言葉も使わないように努力したい。 (丸善月刊誌『パリティ』より転載)
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




