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那須塩原市市民大学地域いきいき学部
科学講座「宇宙の初めから終わりまで」
第6回「重い元素の生成」
講師 早稲田大学名誉教授 大槻義彦先生
2019年6月1日(土)、18:00〜20:00、 東那須野公民館、研修室
内容報告
 原子間の引力(陽子、中性子等の物質の引力は「引力が強くなると時間が遅れる」ことを利用
して測定できる。)が長い間に引き合って核融合反応を起こす。(核融合反応が起きる条件をロ
ーソン条件と言い温度;1億度、密度100兆個/㎤)
 水素から鉄までは主に核融合反応により元素は作られる。
 太陽はあと20〜30憶年、核融合が安定な鉄となるまでつづくとみられ、これが太陽の寿命であ
る。
 また、元素が大きくなるにつれ、陽子の数が大きくなり原子核は不安定になるため、中性子を
増やし安定に向かう。ここで、ほとんどが中性子で出来ている中性子星が出現する。
 金、銀、ウラニウム等の重い元素の発生原因の最有力説は、京大、理化学研究所、東大の共同
研究(昨年、スーパーコンピューターでのシュミレーションが、ネイチャーに発表された)、「
中性子星どうしの衝突または、中性子の圧縮、爆発」によるとされる説である。 
この論文が出るまでは、外国グループの「白色矮星が、巨星を飲み込む超新星爆発」が最有力
説であった。
超新星爆発に関しては、キリストの誕生時期に発生していたようで、聖書に登場する。
この時代超新星爆発は、日中でも見えたと記録に残っている。
宇宙の自然現象と、宗教とのかかわりが興味深い。
以上に関連する質問、その他もろもろの質問、話題を以下に列記します。
*原発の制御棒;黒鉛の制御棒で、過剰となった中性子を吸い取っている。
*核融合の燃料となる重水素;月の表面、木星の表面等に多く存在している。
*科学技術は一番を目指さなければ、発展はない。
 スーパーコンピューターは、医療、天気予報、宇宙の進化の研究等、様々な分野で活躍。
・抗がん剤の有力候補;コンピューターで高分子構造を見つけ出す。
  (このソフトを開発した人外国人は、ノーベル化学賞を受賞)
・抗生物質の創薬;同様にして、有力候補を2,000程度/年
以前大槻教授がストラスブ−ル大学で客員教授をされていたころ、東大のH教授(有用な抗生物
質を7つ発見され、文化勲章も受賞された方)が泥をライン川上流沿いで、採取された手伝いをさ
れたことがあったが、今やコンピューター上で探すことが出来る時代となった。
・天気予報はスーパーコンピューターを予想している気象庁発表のものが最も確率が良いとの
事で、NHK発表のものは気象協会のもので、気象庁のものに劣るとのことです。
*白内障治療等におけるレーザー治療;カナダのノーベル物理学賞受賞の女性によるもの。現在すでに使わ
れているが、後3年位するともっと簡単な治療となりそう。
*時間;東大物理学研究所の光格子原子時計が世界一正確;誤差100憶年に1秒。(ノーベル賞候補)
*AIが人知を超える時(所謂シンギュラリティ)は訪れるか。;人知とは何か、哲学、芸術である
このことを考えれば、人間が一生を通して、様々な体験、経験を経て体得したものはAIには超え
ることはできない。
*日本の科学技術の水準は世界トップクラス;マスコミの報道に惑わされないように。  
           (Y記)

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