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「ただいまー。あー、疲れた。」フロイがドアを開けてそう言ったと同時に、いくつかの足音が聞こえた。「おかえりー。どうだった?」「どんなことしてきたの?」無邪気な子供が5人集まってきた。フロイたちが住んでいる家(フロイ曰く秘密基地)では身寄りのない子供を預かっていて、仕事や家事を手分けしてやっていた。「ほらほら。もう遅いんだからあんまり騒いだらだめだよ?」ゲイルがそう言いながら前に進んでいく。子供たちもそれに続いていく。「なんか腹が減ったな。軽食とかない?」トウマが長髪の女の子、リリィに聞く。「ちょっと待ってて。すぐ作るからね。」パタパタとスリッパをならしながらキッチンへと走っていった。
テーブルを8つの椅子が囲み、3人は今日あったことを話していた。フロイの大活躍(フロイ談)、それに対するツッコミと補足(ゲイル談)、助太刀したトウマのこと(ゲイル談。トウマはリリィが作った軽食をずっと食べていた)。すぐに時間は過ぎていき、寝る時間になる。幼い子から眠くなっていき、少しずつ人数が減っていく。時計が12時を回ったとき、最後に残った最年長のケンが言った。「早く俺もフロイたちと一緒に戦いたいな。それまで待っててね。」ダイニングから遠ざかる足音。「よし。俺らも寝るか。」フロイはそう言って、あくびする。「ボクはもうちょっと起きておくよ。宝玉について調べないと。何か引っかかるし。」「何が引っかかるんだ?魔力を持った宝玉なんていくつでもあるだろ?」ゲイルのいった「引っかかる」という言葉に反応してフロイが聞く。「それにしては魔力が大きすぎるよ。魔力が大きかったらそれに比例して宝玉も大きくなっていくんだ。なのにコレは拳ほどの大きさしかない。」書物などに載っている宝玉は大抵今回盗んだものの4倍は大きい。「それに、なんか見覚えがあるんだよな〜。とても重要だったような・・・・・」「んー。そうだっけ?俺は覚えてないけど・・・・・。まぁいいや。おやすみー。」フロイとトウヤが寝る。ゲイルは地下の資料室に向かった。
そして、ゲイルは重要なことを知ることになる・・・・・・
<人物紹介(子供五人組)>
ケン
子供たちの中で最年長。13歳。やんちゃな一面もあるが、しっかり者で友だち思い。4歳の頃街が山賊に襲われたせいで孤児になったところをフロイたちに拾われる。剣術の才があり、今は修行中。自我流の剣術だが、並みの大人よりも強い。家事はいつもはしていないが、ほとんどの家事は完璧にこなせる。
リリィ
ケンと同じく最年長。13歳。3歳の頃に親に捨てられて、ゲイルに拾われた。おとなしいが芯はしっかりしていて、子供たちのリーダーのケンもリリィには頭が上がらない。家事はすべて出来るが特に料理が得意。親に捨てられたことがまだ傷として残っている節もあるが、拾ってくれたゲイルたちを「今自分にとって大切な家族」と思っている。魔法の才があり、今は勉強中だが、ゲイル曰く「史上稀に見る才能の持ち主」。
キース
メガネが特徴の少年。10歳。ケンと同じ村の出身で、同じく山賊に教われて孤児になったところをフロイたちに拾われた。本を読むのが好きで、子供たちの中でもっとも常識的な知識を持っている。家事は洗濯を担当している。
マイ
物静かで大人しい少女。9歳。不思議な能力を持っていて、軍で実験体として色々な実験をされていたが、偶然そこに潜入していたトウマが助け出し、そのまま家に住むことになった。予知能力などの特殊な技を持っている(トウマ曰く「発展途上」)。
レヴィ
子供たちの中でもっとも元気な少女。9歳。崩壊した村に一人立っている姿をゲイルが発見して、そのまま保護した。蒼い眼、金色の髪を持っていて、見たものに不思議な印象を与える。時折、仕草や喋り方が変わったり、不思議な雰囲気を発したり謎な一面が多い。
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