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ここまでの話→怖かった夢その1
恐慌状態の中やっと立ち上がり、部屋の襖を倒しつて、その部屋から転がるように出ると
襖で仕切られたもう一つの部屋に出ました。
振り向くと白く膨れた死体のようなもの2体もついてこようとします。
そして、それは部屋の敷居をまたぎました!
「うわああああああ!!!」
あれ、奥の間からは出られないって言ったじゃんかよおおおお!!!!と激しく動揺しました。
ところが、敷居をまたいだところにある畳の上まで来て、その縁まで来ると
それはピタッと止まりました。
そこまでしか動けないようです。
(多分、この部屋の畳裏全部にお札か何か貼っていて、この畳だけお札の貼り忘れをしたのでしょう。)
そして、同じ部屋の中にいる私を知覚できなくなったようで
のろのろと顔を左右に動かして探しています。
髪の毛もまばらで膨れ上がった瞼、目や鼻、耳、全身の穴という穴から何か腐った汁を垂らした何か。
ドえらく怖いです。
すると、またあの祖父と思われる影の声が頭の中でしました。
「あれを見てしまったら、あと7日で連れて行かれる」
それを聞いてまたパニックに。
「7日…」
これは悪い夢、何が何でもこの家を早く出たい、家に帰りたいと思いました。
腰が抜けそうになりながら、玄関に向かうと
その途中にある別の部屋の押し入れがガタガタガタガタと激しく揺れ出しました。
もういやだ、俺は帰るんだ、と目をそむけて早く出ようとすると
祖父の声が強い口調で言いました。
「生きたいなら、あれを開けろ」
「必ず助ける、だからあれを開けろ」
勇を鼓して、その部屋に入ると、半透明の、長い髪をふりみだした中年の女性が部屋の中で這っていました。
そして閉まっている襖を通り抜けて、押し入れの中へ入っていくのが一瞬見えました。
セーターとスカートを身につけ、ごく普通の主婦のようでした。服装だけは。
心臓がばくばく動くのを感じながら、助かりたい一心で押し入れの前に立ちゆっくり開けると
意外や意外、淀んでざわざわした空気が急に静かになったというか、周りの空気がしーんと鎮まった感じです。
押し入れの上の段には、古い衣装ケースや布団が入っていました。
「下の段。頭を壊せ」
という声がまたしたので、見てみると
さっき見た中年女性と思しき女性の遺体がミイラ化していました。
「わああああああああああああ」
再度恐慌状態になり、後ろに倒れ込みながら「なんだよ!なんなんだよ!!」と何度も喚きました。
「大丈夫。頭を壊せ。助かりたければ、頭を壊せ。」
と何度も祖父の声が響き、、もう半狂乱になって
「頭だな?頭を壊せば助かるんだな?!」
と…
夢の中であっても、人間の遺体の頭部を粉々に損壊するのは気分の悪いものですので描写は省略。
もう気分は発狂寸前です。
終わって正気に戻った時、、祖父の声が言いました。
「あれを奥の間へ連れてきたのはこの女。俺の妻だ」
あの、白く膨れた水死体ゾンビを奥の間に召喚?したのはこのミイラの女性で
しかも祖父の前妻ということのようです。
祖父は前妻とは離婚したと聞いていたのですが、どういうことなんでしょう???
そして、あの化け物は一体何なんでしょう?
もうとにかく帰りたくて帰りたくて、やっとの思いで玄関にたどり着くと
入るときに見た祖父の遺影の、額のガラスが細かくひび割れて、
コップが倒れて水がこぼれていました。
玄関の引き戸に嵌められたガラスをみると外はもう夕暮れで、
もうすぐ夜、真っ暗になるということを思うとまた恐怖を覚えました。
そのとき、また声がしました。
声の方を見ると黒い人の形の影がすぐ近くに立っていました。
「帰りに必ず○○神社へ行け。ここへは二度と来るな。次来たときには死ぬ」
そしてその影は、家の奥へ動いていきました。最後に
「償いを…」
とつぶやくような声を聞いたように思います。
それを聞いて、祖父は成仏せずここに留まり続けるつもりで、
何かに対し償いをしていくつもりなんだと思いました。
その償いとは、何かを呪い続け、とうとう自分の死後に至っても
何かわからないものを呼び込んでまで
この家に入りこもうとする人間を呪い殺そうとしている祖父の前妻へのものか
遺された、後妻である祖母や母、私に対するものか
それはよくわかりませんでした。
何とかバイクに乗って、どうやって行ったのか覚えていませんが
○○神社というところへ行きました。
霧がかかった山間の、そんなに大きくはない神社で、宮司さんが一人掃除をしていました。
その人に今までのことをすべて話したところ
普通のホラー話なら、頼りがいのある神主が「君には悪霊が…云々」とかっこよく祓ってくれるのでしょうが
その人はめんどくさそうな顔をして、ちょっと変わった形のお守りをくれました。
そして普通にお賽銭をあげて柏手うってお参りして終わり。
お払いもご祈祷もなく、これで自分は助かるんだろうか、と不安になりましたが
もうへとへとで、とにかく家に戻ろうと…
すると母の顔を思い出し、急に家に帰るのが怖くなりました。
自分は、何かを連れて帰ってきてるかもしれない…自分の家に怖いものを入れるわけにはいきません。
7日間が過ぎるまで、家に入るのはやめよう!と思い、一人暮らしの友人のアパートを転々として
8日が過ぎてから家に戻りました。
しばらく魂が抜けたようになり、ひと月ほど大学にも行けませんでしたが
なんとか今はちゃんと通学し、普通にふるまえています。
あのときのことは、わからないことがまだまだ多いのですが
知るのが恐ろしく、もう考えないことにしました。
知ったら、あれが自分を探しだし、目の前に現れるような気がして。
そして、ときどき思います。
生前、話こそしなかったけれど、
やはり祖父は孫である自分を心配し、それなりに愛してくれていたんだろうな、と。
この夢を観終わって、目が覚めた時
夢でよかった!とつくづく思いました。
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