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参加者に配られた団扇は燕三夫人みどりさんの切り絵
国立劇場が開いている「伝統芸能サロン」、第29回は鶴澤燕三さんによる『義太夫の三味線のはなし』。
実はこの会5ヶ月前の3月12日に開催予定でしたが、震災で延期となりやっと開かれたものhttp://img.mixi.net/img/emoji/41.gif 4時開演なのに受付は3時からと聞き、2時40分ごろ会場へ。さすが高年齢の方々が多く既に40人余りが受け付け終了していました。ふう〜予想以上。 黒の半袖スポーツシャツにジーンズの軽装で現れた燕三さん、いつもながら『カッコイイ』! 義太夫の三味線弾きにデブはいませんが(多分重労働で太れないでしょう)小柄ながらスポーツ選手のような体型で、好みなんですよねえ〜(勝手に言いますhttp://img.mixi.net/img/emoji/47.gif)http://img.mixi.net/img/emoji/76.gif お話はまず三味線の構造から。 三味線の棹の原材料紅木や製作途中のものなどが国立劇場から見本として会場に展示されてありました。それを手に燕三さんがひとつ一つ説明。(すみません写真撮ってなかった!!) 棹を作る紅木(こうぎ)が明治時代から使われたわけは…インドから貿易で綿花が運ばれた時、船の安定を良くする為に船底に詰められた鉄のように重い木が紅木で、不要になって港に打ち捨てられたものを三味線作りに使った=こう言い伝えられているそうです。これは定かではないのですが江戸時代に紅木は使われていなかったから多分本当ではと…。 皮は水に一度浸したものを用いる。熟練の方でも製作途中で裂けてしまうこともある繊細な技術が必要…。 糸は滋賀県のお店で日本産の絹糸を使って丁寧に作られている…http://img.mixi.net/img/emoji/137.gif その作業を見れば大変高価な糸も安いくらいに感じる…。 糸巻きは黒檀。 駒(三味線の胴に置いて糸を支えるもの)は水牛の角を薄くし何枚か張り合わせたものを使用する…。これがまた、長唄などとは似て非なるゴツい代物です。 現在、燕三さんが使用中の三味線も置いてありましたが間近に見ればより一層ゴツゴツ感が強く迫ります。糸も太く、撥も実際見ると棍棒のようで、長唄や小唄で弾く三味線とは全く別物でしたhttp://img.mixi.net/img/emoji/80.gif 迫力の義太夫三味線の秘密が解き明かされたようでした。 続いて修行時代の話。 彼の師匠は五代目燕三さん。研修生であった彼が最初の出会いの時に一日で一本の義太夫を覚えていくと師匠がポロポロ涙を流した! そのとき自分の師匠はこの人だと決めた!! 素晴らしい弟子であったわけだけど、その後は研鑽を続けてもなかなか認めてもらえなかったとか…。 ただ弾くだけではなく、義太夫語りの気持ちに合わせた演奏で音を出す…。彼自身の義太夫を交えての実演です。これがよろしゅうございました。 また師匠が脳溢血後、リハビリで動かなくなった右手(撥の部分)を彼が受け持ち、左手の糸を押さえる部分を師匠が受け持つ二人弾きをやったら、自分が一人で弾く音よりも素晴らしい音がした…それで三味線は左手が決め手というのがよく判ったとか… 身振り手振り、語りまで入れた心を込めた話しぶりです。 先人の素晴らしい音、それに近づきたい!! まだまだ、これから磨かねばならないという言葉に私は感動「うう〜凄すぎる」http://img.mixi.net/img/emoji/66.gifhttp://img.mixi.net/img/emoji/66.gifhttp://img.mixi.net/img/emoji/66.gif 以前に燕三さんの三味線の弾き過ぎで変形している指を見せていただいたことがありますが一体どこまでやればいいのか!!芸の道の厳しさをつくづく感じさせられました。 最後には曲弾きといえる『やぐら太鼓』。撥をあちこちに移動したり、あの重たい三味線を持ち上げたり、逆さにしたりしながら弾き続ける(音は途切れることなく続いています)曲芸ともいえそうな弾きっぷりに、会場は唖然http://img.mixi.net/img/emoji/77.gifどうなってんの???曲の終わりは当然万雷の拍手でした。 台の上の裃姿と違いジーンズの三味線もなかなか!! 何よりも間近にナマの姿を見て聞いたことが素晴らしかったです。 |
歌舞伎・文楽大好き
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実は今週は芝居を4日連続で見てしまったの。体調に自信ないのにねえ…。 4ヶ月も前に左足の足首を怪我して、その後、身体のあちこちが痛くなったのですが、9月の2日くらいから股関節の左側が激痛で唸っていました。 それでいつもの整骨院に行ったのですが、友人達に「一度は整形外科でちゃんと検査をしてもらうべきだ」と言われて、調べました。 レントゲンから骨密度の検査までされましたが、異常なしで、「筋違いでしょう」と言われました。 これが激痛ですの。首の寝違えも痛いでしょ。それが太腿に出るんですから大変でした。 整形外科の先生もマッサージは止めて安静にしてなさいと言われたのでひたすら横になっていましたよ。でも、右見ても左見ても痛く、上向きなんてあんまり痛くて向けなかったんですよ。凄かったです。 まあ、年寄りになると『病気自慢』になるってイヤだと思っていたけど、見事なババアになっちゃったわねえ〜。 そこから芝居のために這い上がってきたので、嬉しさもヒトシオなんでしょうねえ(笑)何しろ激痛が走ってから10日くらいしきゃ過ぎていないんですから、我ながらよく出ましたよ。 実は月曜と水曜は最初から観劇に行く予定だったんです。ところが、芝居の神様は火曜と木曜のチケットを手に入れてくれたんです。 まったくひどい神様もあったもんですわ(大笑い)。 〓13日月曜、新橋演舞場夜の部。昼の部に比べて地味ですが、吉右衛門の俊寛、染五郎の引窓、どちらもしみじみとした味わいでよろしゅうございました。 吉右衛門と勘三郎、同じものやってもまったく違うのね。当たり前だけど。今回は吉右衛門に軍配が上がる。 福助の千鳥、確かに島の純な娘の風情ではなかったけど、あれも面白いと思ったのはやっぱり贔屓だからでしょうか(笑) 〓若手で固めた「引窓」。東蔵さんが上手くて、孝太郎が可愛らしくて随分良い芝居でした。染五郎大好きな私だけど、松緑の口跡がぐんと良くなってうれしかったわ〜。 14日、9月文楽夜の部。予定外で行くことになった。「勢州阿漕浦」の住大夫さんはもちろん素晴らしかったが、「桂川連理柵」に押しつぶされた。嶋大夫、千歳大夫、津駒大夫がそれぞれの個性を思い切りよく出していた。勘十郎のはっきりしない男がやたら力んでいたりする姿が面白い。簔助の小娘の愛らしさ、良かったわ〜。 15日、9月文楽昼の部。「良弁杉由来」桜宮物狂いの段の呂勢大夫、咲甫大夫らの若手が良かったが二月堂の段の綱大夫が勢いがなくてつまらなかった。しかし珍しく寝なかった。 あんまり周りが爆睡していたので、私は目が覚めた。 「鰯売恋曳綱」。何しろこれは勘九郎、玉三郎のあの舞台が邪魔をして心落ち着かなくてねえ。 猿源氏のお顔がとぼけているのがやけに目に付いた。人形遣いが全て黒衣装なのが気になり落ち着かなかった。 咲大夫の迫力、燕三さんの三味線のうまさに痺れたひと時。 心中ものも素晴らしいが明るい舞台ってしみじみ気分良いと思った! http://ic.photo.mixi.jp/v/b735f79f42eb2f17ab9ee2825a7367ca72c3de3f59/4c945240/picture/6590041_606459452_100small.jpg http://ic.photo.mixi.jp/v/bbbb844c081f8e8ba5970e8442bd435615ed91f106/4c9452a7/picture/6590041_606459447_203small.jpg 16日、「表に出ろいっ!」。ちょっと席が悪かったが、これは感想は書かない。野田秀樹、中村勘三郎、太田緑ロランスの三人が…。皆さん見に行ってください。面白いよ。 毎日お風呂に入り身体を温め、自分でマッサージして、湿布を貼って、お酒もつつしんで体調を整えて過ごした観劇週間でありました(笑) |
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藤十郎さんと松島屋一門に菊五郎劇団がプラスされた豪華な舞台。 |
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蓮絲恋慕曼荼羅は歌舞伎のこととしてイロイロおっしゃる方がいるけど、私はすごく現代の風潮を現した作品のような気がしました。 だって、子離れできない母親、そしてストーカーの若者、シッカリした美しい女性(現代のキャリア女性かな)に見えちゃって、仏門に帰依して解脱するなんていう最後とはまったく違う解釈をしてしまったんですもの。 こんな家族って多いでしょう。特に駄目男子とシッカリ女子の家って多いです。 舞台の感想は大道具が無くて、音曲が無くて、全然違うのに新国立劇場で観た右近の芝居を思い出してしまった。(ああまた名前が出てこない、ほらアレ『子午線の祀り』。ノドにつっかえる思いの後にやっと出てきました)。 右近がスゲー強権の母親役を良くやっていました。段治郎はとっても綺麗で可愛かった。玉様は気高かったです。笑三郎は相変わらずの上手さ。猿四郎が亀治郎に似ていたのに驚きました。
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半蔵門は狭い町だからか、やたらに出演者に会います。 昨日は1部の帰りに人間国宝の吉田文雀さんにバッタリ。ユニークな方なので、すぐに彼だと判りました。かなり足が悪そうで、杖を付いて歩いていたのが気になったけど…。 今日は2時半開演のちょっと前に綱大夫さんが歩いてくるのに出会いました。どっかで見たオッサンって感じだったけど、すぐに、綱大夫さんと判るんです。でも若い人に出会うと、アレアレ、誰だっけ?? 文吾さんは帰りの地下鉄で数回会いました。お願いすると気軽にプログラムにサインを書いてくださいますよ。若いお客さんと表参道で降りていく姿を見かけたこともあります。 今日は席の悪さに閉口しました。何と最前列の左端。音が散ってしまって最悪でしたが、舞台は見慣れてきたら平気でした。 文吾さんが遣う合邦、キチンとした動きだ。母も地味で自分をださない昔ながらの母親らしい動きがよかった。文雀さんが遣う辻も品があってうつくしい動きが見事。 しかし第二部はやはり義太夫がいい。住大夫は強弱自在。大きな声が出るんですね。あんまり大きな声が出るので、ビックリしました。 第三部は妹背山ですもの、つまらないわけは無い。苛めの女官はでかかったし顔も憎たらしくてねえ、笑えました。 もしかすると、文楽でこの段を見たのは初めてではないか。 人形遣いは清之助の成長が著しい。彼の立ち姿は落ち着いてぐらつきがまったく無かった。少ない動きの中に娘らしい愛らしさと姫の気品が表現されていて素晴らしかった。ますますファンになってしまった。 蓑助さんは、かなり年をとられたなあと言うのが正直な感想。相変わらず、人形の動きがダントツに激しいけど、残念ながら動きが雑になってしまっている。体力が欠けてきたのかなあ? そりゃあ、左隅の席はひどかったですよ。最初は定位置を定めるのにゴソゴソやって右となりの男性に寄りかかるようにして覗き見している気分でした。 文楽の連チャンは1日で3部に比べれば楽です。実は会社員時代は1日3本観ていました。歌舞伎座も昼夜。時間が無かったです。 三味線は自分が細竿を弾くので、太棹の打楽器的な使い方にただ驚くばかり。皆さんお上手です。やっぱり鶴澤寛治さんの叙情あふれる音にはほかの方が出せない響きがあるような気がします。今回は『道行恋苧環』を5人で弾かれましたが、あのお孫さんの寛太郎君が一緒で、何となくほほえましく思えました。 私的には鶴澤燕三さんと鶴澤清治さん、野澤錦糸さんとかが好きです。 今回は仕舞の『入鹿誅伐の段』が若手の咲甫大夫と豊澤龍聿の出演でしたが、この二人、イケメンということで若い女性のファンが多いのですよ。
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