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「夜のピクニック」 恩田陸 著 第二回本屋大賞受賞作。第二十六回吉川英治文学新人賞作。 最近自分の中で本屋大賞はなかなか好感が持てる。 文学云々より、読んでいて楽しい、そんな気楽に読むことが出来る本が多い。 この作品もそれまで自分が恩田陸という作家に持っていたイメージを払拭してくれた。 経験上、夜通し歩き通したことなどないぼくだが、なんだかふと昔を振り返ってしまいたくなる。 ストーリーは実に単純に、大きなエピソードの介入無しで静かに進んでいく。 静かな夜空のしたで二人の主人公の心の動きが鮮明に浮かび上がり、実に静かだが、それでいて活き活きとしている。 ただ一晩を通して歩くだけ、そんな小説なのに飽きることはなかった。 結構なキャラの濃い登場人物に主人公が食われることもなく、スマートに物語を集約している。 (個人的には光一郎がお気に入り) この勢いで映画も、と行きたいところだが、実際映画にすると作品の良さが半減してしまうような気も まぁ、監督の腕次第だが・・・ |
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