駿府は96か町 (すんぷは96かちょう)

江戸は808町、駿府は96か町。駿府は江戸期の1丁(≒109m)四方の町割が今もそのまま中心市街地の街区となっています。

駿府のバラード

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東海道のみちしるべ


▽ この交差点を右へ折れ さらに2丁先で左へ折れる


▽ 歩道に設置された案内



旧東海道歩きが静かなブームとなって久しいのですが
東海道といえば,たいてい道なりに続いていて
旅人が迷うことは少ないのかもしれません.

ところが,碁盤割となっている駿府城下を抜ける東海道は
何度も直角に曲がるため かなり分かりにづらいです.
(一般的に道路標識は 車両のためのものなので
 歩行者を想定したものは ほとんどない)

とくに,
七間町通りから 新通り(しんとおり)へ抜ける箇所
かなりわかりづらいです.

以前は角にスギヤマという家庭用品の店があり
店主の好意による手書きの表示がありましたが
(毎日何度も何度も道順をたずねられて
 わずらわしかったこともあるのかもしれませんが)
この店がなくなってから
何の表示もなくなってしまったので
市できちんとした表示をすべきだと思っていました.

最近,ようやく歩道に東海道の表示がされましたが
どういうわけか道路の両脇にある歩道の片側(安倍川方向に向かって右側)
にしか表示がなく
左側を歩いて来た人は気がつかないでしょう.

歩道がない道では右側を歩くのが原則でしょうが
両側に歩道がある場合は
そういう原則はなりたたないと思われ
これでは せっかくの表示が片手落ちでしょう.

広辞苑と静岡

▽ 重山文庫(京都市・北区・小山中溝町19番地)


京都市営地下鉄 鞍馬口駅から西へ5分ほど歩いたところに
重山
(ちょうざん)文庫があります。

建物は鴨川西畔にあった木戸孝允の邸宅の一部を移築したもので
この建物自体も価値があるものです。

ここは広辞苑の編さんで有名な
国語学者の新村出
(いずる)博士(1876〜1967年)の旧宅で
広辞苑に関する資料が整理・保存されています。
重山文庫の「重山」というのは新村出博士の雅号であり
「出」という字は山が重なっていることからの命名です。

祝日を除く月曜と金曜に一般公開されていて
新村出氏の孫で岩波書店の編集者だった
「広辞苑はなぜ生まれたか 新村出の生きた軌跡」の著者の
新村恭さんの案内で
広辞苑の資料について丁寧な説明を受けることができます。

新村出博士は徳川宗家・旧幕臣の関口家
(旗本・古くは今川家臣)
生まれで
父親は勝海舟とも交流のあった方でしたが
博士が12歳のとき不慮の事故で亡くなられたため
徳川慶喜公の側室「信
(のぶ)」の養父である新村猛雄の養子となり
新村姓になりました。

西草深町の慶喜公の屋敷の隣辺りに住まいがあって
静岡県尋常中学
(現県立静岡高校)卒業まで静岡にいたそうです。

辞書としての広辞苑は誰でも知っているでしょうが
初代の編さん者が静岡ゆかりの人だということは
存外知られていないのかもしれません。
駿府用水の前回の記事はこちらをごらんください。
 

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市街地では大半が暗渠となっている駿府用水ですが
追手町5番の市庁舎本館前では開渠となってその姿を確認できます。
 
 
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その用水の前に
このような駿府用水の説明板が設置されました。
 
なかなか要領を得た内容がコンパクトに
説明されていて興味深いです。
 
また、戦前は町のあちこちに用水が流れていたと言われていますが
その位置も確認できます。
 
 
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左下には安倍川の新旧の流れが図示されています。
 
安倍川の流れが家康公によって変えられて
藁科川に合流されたことは市民にはよく知られていますが
どのような流れになっていたかは存外知られていないのかもしれませんね。

駿府城下の東海道

▽ 緑の線が東海道、城下を何度も直角に曲がって通り抜けている。
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駿府城下を抜ける東海道は一本道ではなく
城下を何度も直角に曲がって通り抜けています。
 
そのため非常に分かりづらいのですが
城下地区に案内表示など一切なく
最近、静かなブームである旧東海道歩きの人たちも
間違って通り抜けてしまうことも少なくないようです。
 
 
 
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ここは地図の右上にある伝馬町(Temma-cho)通りです。
 
 
 
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▽ 伝馬町附近
(東海道は江川町通りと直角に交わっていたが、昭和の初めに御幸通りが建設された際
 江川町交差点と交わるようにやや斜めにつけかえられた。)
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この伝馬町に
「ここは東海道 府中宿」という標識が最近付けられました。
 
もっとも、この標識は東海道であることよりも
むしろ「府中宿」であることを主張しているのかもしれません。
それでも、東海道であることが明確に分かります。
 
このような標識が
呉服町通りや七間町通りにも
ぜひほしいものです。
 
また、直角に曲がる角にはぜひとも
案内標識を設けてもらいたいものです。
 
 
▽ 七間町から人宿町商店街通りへ曲がる角は非常に分かりにくい。
  善意の私設の手書きのこの標識もこの商店が廃業してしまってツタで覆われてしまった。
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府 中
 もちろん「府中」とは「駿河府中」、すなわち駿府のことです。
 現在は都下や広島県の府中を思い浮かべる人が多いかもしれませんが
 江戸期では、単に府中といったら当然に「駿府」のことでした。
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静岡駅前地下広場では
ちょうど案内地図等の更新の時期のようで
先日、サイン類を変更する現場に出会いました。
 
よく見ると、地図の駿府公園の部分は「駿府城公園」となっているようで
その上から「駿府公園」の文字が貼付されていました。
 
 
▽ 駿府城址 (「駿府公園」は、「公園の名称」であるとともに「町名」でもある。)
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駿府城址の二ノ丸の内側(中堀以内)は
戦前は陸軍歩兵第34連隊の兵営地として使われていました。
(中堀のさらに内側にあった内堀は34連隊誘致のため埋め立てられてしまった。)
 
戦後、都市公園として市民に開放され
1951年(S26)に市民からの公募により「駿府公園」と名付けられました。
 
当時は駿府公園という名称も違和感なく受け入れられたのでしょうが
個人的には、他都市では「◯◯城公園」とか「城址公園」とよばれているのに
なにゆえ静岡市では単に「駿府公園」なのか疑問に思っていました。
 
静岡市や周辺地域の住民にとっては
城跡であることは自明のことかも知れませんが
県外から来静する人には
この名称では必ずしも城跡であるとは思ってもらえないでしょう。
 
長年、そう思いつづけてきたのですが
昨年変わった新市長に名称変更の意向があることが分かって
ひそかに名称変更を期待しておりました。
 
報道されている範囲で判断すると
どうやら新年度(2012年4月)から「駿府城公園」に変更されるようです。
 
これを機に駿府城址に対する
関心が高まることを期待したいところです。
 
そのほか、駿府城下を直角になんども曲がって分かりづらい
旧東海道の表示などの整備も実施してもらいたいものです。

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