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▽ 京都市 左京区 田中下柳町 ・ 常林寺
空気が澄み渡る季節になって
いろいろな秋の花があちこちで見られるようになりました。 京阪電鉄、出町柳駅近くにある常林寺
ここはハギの花で知られ萩の寺とも言われています。 訪れたのがちと遅く
赤いハギは盛りをすぎてしまっていましたが それでも白いハギは十分に楽しめました。 寺院を背景に咲き乱れるハギ
モーツァルトのクラリネット五重奏曲が
似合いそうな風景です。 |
駿府じゃないけど・・・
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▽ 名園「余香苑」
JR嵯峨野線・花園駅近くにある妙心寺(右京区 花園妙心寺町)は
広大な境内地を有し46もの塔頭 (たっちゅう)があります。 退蔵院もそのひとつで 南門から一番近いところにあり分かりやすいです。 退蔵院は国宝の山水画・瓢鮎図(ひょうねんず:鮎の漢字の元の意はナマズ。瓢箪鯰ということわざを図示)で 知られていますが 余香苑と名付けられた庭園もなかなかのものです。 昭和の小堀遠州と言われる中根金作氏の設計によるもので それほど広大ではないのですが 視覚的に奥行感を感じさせる工夫がなされていて その凝縮された庭園の美しさを楽しむことができます。 ▽ 庭園の入口にあるシダレザクラ、足元の枯山水の庭には花びらが積もっています。 今の季節ではこの庭園自体の美しさもさることながら お目当てはなんと言っても庭園入口にあるシダレザクラでしょう。 庭園の入口を入ったすぐの正面にあるので 意表を付かれて心がときめきます。 天から地面に垂下するごとくしだれるサクラを見るとき これだけで十分堪能した気分になります。 余談ながら、庭園内には 「すご〜いじゃ〜ん〜〜」「来ていい〜っけじゃん〜〜〜」・・・と 静岡弁が飛び交っていました 。 「そうだ・・・・」の某鉄道会社の募集したツアーなのでしょうか。 (笑) |
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▽ 京都府庁の中庭 (上京区 下立売通・新町西入)
谷崎潤一郎の「細雪」は芦屋が舞台なのですが 芦屋周辺にもサクラの名所はたくさんあるのにサクラは京都にかぎると 毎年の恒例行事にしている京都へのお花見の様子が 絵巻物を見るかのような文章で綴られています。 サクラそのものの美しさもさることながら
サクラに似合う寺院などの風格ある建物とが一体となって醸しだす調和が より一層サクラの美しさを際立たせていることもあるのかも知れません。 京都府庁の旧本館は1904(M37)年に建てられ
1971(S46)年まで現役の本館として使われ 以後も会議室や展示スペースとして使われ 現役の官公庁の建物としは最古のものだそうです。 そういう意味では
京都府庁中庭のサクラは 歴史を重ねた建物の存在自体が必然化して サクラの花と見事な和声を奏でているようです。 年に何回か建物公開の期間が設定されるのですが
サクラの咲く3月下旬から4月上旬にも公開されます。 訪れたときは
残念ながら中庭中央のメインのシダレザクラは すでに盛をすぎていましたが 他に何本かあるシダレサクラは満開で 十分楽しめました。 ▽ カタモリザクラ
シダレザクラのほかに
カタモリザクラ(容保桜)という ヤマザクラもあります。 これは京都府庁が
京都守護職上屋敷跡にあることから 命名されたものです。 |
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▽ 法然院参道 (左京区鹿ケ谷御所ノ段町)
サクラ見物の大勢の人でにぎわう京都の哲学の道から
少々山側(東)に入ります。 お目当ては谷崎潤一郎の墓があることでも知られる法然院です。
この法然院の伽藍内は通常非公開ですが
春と秋の1週間だけ公開されます。 建物周辺等にはいつでも立ち入ることができ
それだけでも雰囲気等は十分味わうことができますが できれば伽藍内を見てみたいと思っていました。 本堂や方丈庭園など見所がたくさんあるのはもちろんですが
本堂北側の中庭は心がときめくひとときです。 というのは、整然と植えられた三銘椿(五色散り椿・貴椿(あてつばき)・花笠椿)の巨木が
迎え入れてくれるからです。 美しく整備された庭に凛として咲く大輪のツバキ
しじまのなかに無音の音楽を奏でるように花びらが次々と落ちて
庭にも美しい模様をつくっていきます。 心のアルバムに貼りつけたい刹那です。 ▽ サクラが咲く谷崎の墓 (肉眼ではきれいなサクラだったのですが・・・) せっかくなので
谷崎潤一郎の墓にも掃苔していきましょう。 なお、ツバキの咲くこの時期
法然院近くの通常非公開の「安楽寺」「霊鑑寺」も公開されています。
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▽ 三門からの法堂 (左手に京都タワーが見える)
▽ 国宝の三門 (棟高22mで禅宗の寺院の三門としては最も大きい)
▽ (左)太閤柱(四隅の角柱) ◇ (右)聖一国師像 (法堂内)
▽ 法堂の堂本印象(どうもと いんしょう)による天井画「蒼龍」
▽ 法堂の吉山明兆(きつさん みんちょう)による涅槃図 (大きさ8間×4間)
静岡市民なら静岡茶は
栃沢 (とちざわ:葵区栃沢(旧大川村)) 出身の聖一国師 (1202〜1280) が 宋からお茶の種子を持ち帰えり 足窪 (あしくぼ:葵区足久保奥組) に植えたのが始まりだということは 先刻御承知のことでしょう。 (静岡市制定の「お茶の日」が11月1日なのは国師の生誕の日に由来)
その聖一国師が開山したのが
京都五山のひとつである東福寺ですが 静岡市民には、存外東福寺のことは知られていないのかもしれません。 旧暦2月15日は釈迦の入滅の日ですが
月遅れとなる3月15日に 涅槃会 (ねはんえ) が行われることが多いようです。 東福寺でも3月14〜16日に涅槃会が行われるため
普段は非公開の法堂 (はっとう:仏殿に当る) の大涅槃図を無料で見ることができます。 また有料ながら国宝の三門の上層へ登ることができるのもこの時期だけです。 (法堂、三門とも不定期で公開されることがあるようですが
そのときは特別料金になるようです。) 法堂内では大勢の人が写真を撮っていたので
少々驚いたのですがどうやら写真の撮影は 特に規制されていないようです。 他の寺院でも大涅槃図の公開がされることがあるのですが
東福寺のように写真撮影も自由ということはなく この寺の鷹揚さは特筆に値いするでしょう。 (この法堂自体は、1881年焼失し1934年に再建されたもので比較的新しい)
また、東福寺の三門より少々大きい知恩院の三門 (不定期に公開) では
三門の上層から写真を撮ることも禁止されていますが ここ東福寺では禁止されていませんでした。 (さすがに三門内部は撮影できません。)
▽ 法堂前のチャノキ (ほとんどの人が気づかないのはちと残念)
静岡人としてぜひ目に止めてほしいのは
法堂前に植栽されたチャノキです。 これらは静岡市の大川中学校などが
献茶木として植えたようです。 京都で静岡のチャノキに出会うとは
静岡市民として少々晴れがましい思いがします。 (笑) |





