◆SkyButlers◆

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近未来の世界で軍事を中心とした物語。
めんどくさくなった為凍結中です。
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第8話「First Battle」

放置解除です(
 


 
謎の攻撃から何週間経っただろうか。そんなときに、基地のパイロットの殆どが呼び出された。
ここは三沢基地のブリーフィングルームである。
 
「起立、気を付け。」
 
一斉に軍人たちが立ち上がる。
 
前にいるのは、司令官のニコラス・F・ベンガーである。
 
「聞け。今朝の8時、本部から入電があった。」
 
軍人たちは互いに顔を合わせた。不思議そうな顔ではないが。
 
「内容を報告する。『先の所属不明機による攻撃が、ロシア軍部の物だと解析や証言により判明した。』」
「『また、ロシア軍は7時56分に宣戦布告した。』」
 
軍人たちからどよめきの声が上がった。
司令官は構わずに話続ける。
 
「『それと同時に、北海道の北、約140kmの海上に、小規模な艦隊をレーダーでとらえた。』」
「『南に進路をとっており、日本の領海に侵入する恐れがある。』ということだ。」
 
ブリーフィング室は、どよめきであふれた。
 
「静粛に。貴君はこれから、この敵艦隊の迎撃に当たってもらう。」
「敵艦隊が日本領海に進入した際、貴君の判断で攻撃を行え。司令部からの指示を待たなくて良しとする。」
 
阿部がハーバートに向かって小声で話しかけた。
 
「小規模って言ったって、撃沈できるもんか?」
 
ハーバートは平気そうな顔をして答えた。
 
「ま、やってみなければわからんだろ?それにそんな物怖がってちゃ、軍人出来ないだろうが。」
 
「怖くなんてねーよ」
 
阿部はすぐに切り返した。
 
司令官の声がまた響いた。
 
「敵の戦力や状況などは、随時無線で報告するように。いいな。」
 
軍人たちは声をそろえて言った。
 
「了解!」
 
「では各員、出撃準備に掛かれ。解散。」
 
 
ところで、説明していなかったが、阿部とハーバートの属する隊は、第14戦闘飛行隊のB隊である。
ハーバートが隊長「ブラボー1」阿部は3番機「ブラボー3」。ジェファーソンもB隊であり、4番機「ブラボー4」。
レーベンとウェルチはC隊。レーベンが「チャーリー2」で、ウェルチが「チャーリー3」。
ウルフはD隊、「デルタ3」となった。
 
ちなみに。
「ブラボー2」は、キース・オブライエンポール・C・マッキンリー少尉。
ごくごく普通の軍人である(殴
 
 
20分後。
 
ハーバートたちは、滑走路に進入するところである。
 
『こちらブラボー隊、これより離陸する。』
 
『こちら管制塔、離陸後は上空で待機せよ。離陸を許可する。』
 
『ブラボーリーダー、了解』
 
滑走路の離陸位置に着いた。
 
『こちら頼りない隊長。各機いいか?』
 
『2番機、了解。』
 
『3番機、了解。』
 
『4番機、オッケー。』
 
ジェファーソンだけアレだが、ハーバートは無視して言った。
 
『じゃあ、行くか』
 
ハーバートはスロットルを全開近くにした。滑らかに機体は前へ進み始めた。
 
4機の機体は空に舞い上がった。
 
高度があがると同時に、車輪をしまい、旋回をした。
 
「上空待機の命令ほど退屈なものは無いな。」
 
ハーバートは呆れたようにつぶやいた。
 
 
 
 
続くはず。
再び、世界に平和が訪れた。――ように思えた。
平和が訪れたのだが、やはりこの基地での、航空機の離着陸は絶えない。
依然、この基地の兵士は皆、緊張を解く事が出来ないでいた。
 
三沢空港。
米軍、自衛隊、民間共同の空港である。
米軍の施設は空港の片隅に構えている。
少し前までは、1日2回くらいしか格納庫の扉は開いてなかった。
だが、今となっては深夜以外開け放たれていて、人の出入りが激しく、兵士があわただしく動いているのが見える。
やはり人の出入りがある、B格納庫。機体を見ながら話す、二人の人影が見える。
一人が奥の方のF-16を指さして言った。
 
「おい、相棒!こいつぁ何だ?」
 
緊張感の無い米空軍兵士、トーマス・ジェファーソン。
呼ばれた兵士が答えた。
 
「何が、だ?」
 
的確にこたえる米空軍兵士、阿部凛太郎。
格納庫には第14戦闘飛行隊の所属機、F-16Dがずらりと並んでいる。総勢12機。
阿部達は14thCFSのB隊、C隊として配属された。
 
聞き返された直後、ジェファーソンが答えた。
 
「機体数が一機多いぞ!俺たちは4機編隊だろ?前からのメンバーと俺たち足しても11人じゃねぇか?」
 
「ん?そういえばそうだな・・・」
 
いいつつ、阿部は逃げる態勢に入る。
 
「お前知ってるだろ、教えろ!早く!逃げんな、おい!」
 
まるで子供のようだ。もっとも、米軍の間ではこのような事、日常茶飯事だが。
格納庫の奥からもう一人、人が出てきた。
 
「ジェフ、落ち着け。どうした?」
 
大佐の階級章を付けた男が出てきた。
ジェファーソンは一人つぶやいた。
 
「頼りになるやつが来てくれたぜ・・・」
 
「餓鬼みたいにはしゃいで・・・何事だよ」
 
ジェファーソンは男に向かって話しかけた。
 
「なんで機体が一機多いのか、気になってしょうがねーんだけど。ハーバート、あんたなら知ってるだろ?」
 
なんという事だ。米軍では階級が関係無いのか?と、思いながら阿部は眺める。
 
「あ?あぁ、あれか。そいつは・・・」
 
少し間を開けて言った。
 
「俺が乗る機体だ」
 
「はぁ?」
 
ジェファーソンは唖然とした。
AWACSに乗って、安全な所を飛び、あれこれ指示するだけのハーバートが戦闘機を操縦する・・・。
そんなこと、考えた事も無かったのだろう。
 
「そいつは・・・どんなわけだ?」
 
「要するにだな、当分自衛隊と共同で行動するから、空自が指揮をとる。俺はお役御免ってね」
「だから基地で暇を持て余す訳にはいかんからな。転属願、出したんだ」
 
ハーバートは苦笑いしながら話した。
 
「まぁ、こっちの方が楽しそうだし、ずっとレーダー見てるのは疲れるからな。指揮官なんて良くねぇな」
 
やはり、ジェファーソンは口を開けたままだった。
ハーバートは続けた。
 
「まぁ、そんな訳だ。僚機としてよろしくな」
 
阿部が口を挟む。
 
「ハーバートが一番機か・・・悪くなさそうだ」
 
その言葉は、嬉しそうに――いや、寂しそうに聞こえた。
 
 
世界に平和が訪れたのか、誰も分からない。
だが、この格納庫だけは平和が満ち溢れているように見える。
基地が緊張で包まれている中、ここだけ。
 
 
 
続くかな。
 
 
 
 
 


この流れで、一ヶ月は放置することが出来ます(^ω^)←
 
ハーバート「投下!投下!」
 
 
ボーン

第6話「Old Friends」

まえがき:放置状態でしたけど再開。そして、タイトルについて指摘があってもこのまま突っ走ります(
      どうにでもなれ〜


 
『敵が撤退している?』
 
奥澤1尉が情けそうな声で言葉を漏らした。
 
「こちらシリウス、敵が北方へ離脱しつつあります」
 
つぶやきに対して、阿部は応答した。
 
『なんだよぉ、これからお楽しみの時間が始まると思ったのによぉ・・・』
 
奥澤1尉、楽しさを求めてるようだ。
 
「・・・・そっちですか」
 
阿部は軽く突っ込みを入れた。
続けて自衛隊のAWACSが喋り始めた。
 
『こちらホーク1、空中管制指揮官だ。全機、戦闘を禁止する。繰り返す――
『敵が離脱行動に移りつつある。追撃は控えろ。』
『全隊、基地へ帰投せよ。繰り返す――
 
日本に続き、今度はアメリカのAWACSが喋り始めた。
 
『こちら、スパロー。緊急入電だ』
 
ジェファーソンが声を上げた。
『何だぁ?』
 
『第25戦闘航空団へ告ぐ。貴隊は三沢基地の部隊へ転属せよ。』
『在日米軍へ転属だ。詳細は基地で報告する』
 
25戦闘航空団、全員こう言った。
「突然すぎやしねぇか?」
 
 
――午後5時。青森県三沢市三沢基地。
ここは基地内の会議室である。
ハーバートが書類を片手に話している。
 
「えーっと・・・『これにて第25戦闘航空団は解隊する』・・・」
 
それを聞いたウェルチは大声で言った。
 
「はぁ?なんじゃそりゃ。司令部爆撃してやるぞ」
 
阿部が制する。
 
「やめとけ。そんな時こそクビだぞ」
 
ハーバートが続ける。
 
「あぁ、続きがある。『貴隊は在日米軍第5空軍第35戦闘航空団第14戦闘飛行隊へ異動せよ』」
「『それに関して、君たちの機体はハンガーへ予備役として保存』」
 
また怒声が飛ぶ。
 
「使い慣れてる機体ぐらい使わせろっつーの」
 
「仕方ねーだろ、聞いとけ」
 
やっぱり阿部が制する。
 
「『君たちには第14戦闘飛行隊の標準装備、F-16Dを配備する』との事だ」
 
ジェファーソンが切り返す。
 
「うっわ、出たよ低性能・・・」
 
そこまで言いかけて、ハーバートから拳が飛んできた。
 
「十分の性能だ。相手もそれ相応だろう」
 
「痛ってぇ・・・わーったよ!黙って使ってりゃいいんだろ!?」
 
ジェファーソンは黙り込んだが、ハーバートは喋り続ける。
 
「まぁ、要するに今日からここの所属部隊となる。最前線に送り込まれたからにはしっかりと・・・」
 
阿部が突然、質問した。
 
「最前線?この世界のどこの国もまだ宣戦布告してないが」
 
「あぁ、それはそうだが・・・」
 
「だったらなんで日本に来たんだ?」
 
「そういや話してなかったな」と言って、説明を始めた。
 
「これまでの敵の侵入データを計算すると、日本の北もしくは西にある国が送り込んだものだと考えられる」
「まず、韓国は今回の演習に参加していたので無し。中国やロシア、北韓の確率が高いという事だ」
「要するに所属不明部隊の元が、日本の周辺諸国の可能性が高いって訳だ」
 
「ん、なるほど。ありがとう」
 
阿部は納得して、向きなおした。
 
「まぁ、こんなところだ。今日は解散だ」
 
ハーバートが言うと、阿部は席を立ち上がり、食堂へ向け歩いて行った。
 
――三沢基地。
阿部はこの基地で、自衛隊時代を過ごした。
パイロットとしての成績を認められ、今や米軍の中でも上の方の成績だろう。
色々な上官がいる中で、良き先輩が奥澤1尉である。
入隊直後から、お世話になって可愛がってもらった。
思えば同僚たちにも恵まれていた。
たくさんの整備兵や部下達もいた。
あの頃も楽しかった・・・。
 
そうしばらく考えながら歩いていくと、日米軍共同の食堂に着いた。
既に多数の自衛隊員が食事をしている。
意外と見慣れた顔が多い。
阿部は躊躇をせず、中に入った。
数人、その姿に気付く。
 
「あ!阿部さんだ」
 
そう言ったのは広瀬雪郎2等空尉。同僚だった男で、寮が同室だった。
 
「久しぶりだな、阿部2尉。戻ってくるとはどんな風の吹き回しだ?」
 
笑いながら言うのは、藤下哲郎3等空佐。この人にはよく鍛えられたものだ。
 
「おぉ、今度は陸で会ったな。さっきはお疲れさん」
 
軽い口調で喋るのは言うまでも無く、奥澤1等空尉である。
 
阿部は食事を貰い、奥澤1尉の隣に座った。
それと同時に、数名の旧友が寄ってきた。
どの自衛隊員も阿部を懐かしがり、話を聞きたがっていた。
 
「あの、飯食いたいんですけど」
 
阿部は多くの旧友と夕食を共にした。楽しげに、囲まれながら。
 
後ろで、ジェファーソンがその様子を見て口にした。
 
「あぁいうのって、良いよなぁ・・・。俺も入ろう
 
ジェファーソンは、自衛隊員の集団の中に入り、自己紹介を繰り返していた。
 
 
主「あれ?お前日本語喋れたっけ?」
 
 
続く〜
 


主「さて、舞台が国内に移っちゃいました」
阿部「こんなんで大丈夫なのか?」
主「うん。ムリダナ」
阿部「・・・」
主「大丈夫だ、なんとか続けていくさ!・・・きっと」
阿部「・・・砲撃してくれ」
 
ドーン

第5話「Open war」

≪各機、聞こえるか?≫
 
ハーバートの声が響く。
その声は、薄ら緊張気味だった。
 
≪我々は北の大部隊の撃破を目指す。決して気を抜くな、友軍との共同作戦だ≫
 
「さて。頼むぞ、日本とイギリスのエース達」
 
阿部は北からの大部隊を撃破すべく、自衛隊、イギリス空軍とともに、太平洋を北上していた。
間もなく、敵機がレーダーに現れる。
すぐに阿部が管制機へ伝える。
 
「こちら、阿部よりレギュラス。こちらでもレーダーに敵機を捕捉した」
 
その情報は一瞬で、他国の管制機にも伝わる。
すると、今度はイギリス紳士が答える。
 
≪こちら、RAFのショーン・アダムズ。敵の位置を確認した。長距離ミサイルで迎撃を開始する≫
 
無線からの音が無くなると同時に、横から何発ものミサイルが飛んでくる。
AIM-54。過去にアメリカ海軍が、F-14専用に運用していた長距離空対空ミサイルだ。
それの改良型のようだが――。
 
敵の形が肉眼で見えるようになってきたが、前線にいた数機が消えた。
それと同時に炎と煙が上がる。
 
≪敵への着弾を確認、7発着弾。4機ほど撃墜≫
 
「なるほど、命中性能も良いみたいだな」
 
安心してる間もなく、前方から大部隊が襲ってくる。
――ヘッドオン状態。一番危険な状況だが、速度のある機体には有利な、一撃離脱戦法が使える。
F-22はスーパークルーズが可能である。
その為、阿部は一撃離脱を図る事にした。
 
前方から襲うのは、MiG-29やSu-27、Su-33、Su-35など、どれもこれも赤星空軍だった。
丁度、正面下方にMiG-29がいた。
 
「シリウス、交戦」
 
ミサイルを放つと同時に急上昇し、急旋回。
後ろを振り返ってみれば、片方のエンジンから煙を吐くMiG-29が見えた。
急いで前方を見直す。
敵本隊は既に後方にあったが、残されている戦闘機達が見える。
阿部はそれらを撃破することにした。
 
敵の背後をとる。
 
突然、無線が鳴る。
 
≪お〜い、相棒!≫
 
聞きなれた声はジェファーソンだった。
 
「何だよ」
 
≪取り残された奴なんてどうでもいいから、早く本隊を墜としちまおうぜ≫
 
「・・・なるほど」
 
考えている間にも自衛隊に撃墜されてゆく、前方の敵機。
だが、後方のRAFは押されているようだ。
しかし、考える余地などなかった。
 
「そうだな、そうしよう」
 
阿部は旋回し、南を目指した。
 
すぐに敵本隊にぶち当たる。
敵本隊もこちらを墜とすべく、旋回してきた。
 
周波数を変えると、敵の無線が入ってくる。
 
≪あのラプターか、僚機を墜としたのは。俺の全力を持って墜してやる≫
 
一機のSu-37が背後を追ってくる。
次の瞬間。
何十発もの機銃が降ってきた。
阿部が翻弄されていると、もう一機付いてきた。
機銃が止む。と思ったら、今度はミサイルを3,4発撃ち散らかしてきた。
 
≪撃て≫
 
「こりゃ、避けられっかよ」
 
ドン!
 
≪流石だな、鶴使いは≫
 
一発被弾したが、威力が小さい。それに掠っただけだった。
だが、当たりどころが悪かった。片方の垂直尾翼が動かない。
つまりこれは、ヨーの効きが小さいことを意味していた。
幸いな事に、問題のフランカー達は、自衛隊の放つミサイルを避けるために、離脱して行った。
 
≪大丈夫かよ、おい!≫
 
全力で心配してくるジェファーソン。
それに阿部は適当に答えた。
 
「あぁ、別に問題は無い。分散行動してろ」
 
この冷静さが阿部の持ち味。
これだからヘッドハントされたのだ。
 
 
敵の北からの部隊が半減し始めた頃、阿部はある人物に再会した。
見慣れたマークが付いた、F-15EJ。
 
「あれって・・・。奥澤3等空尉のF-15か?」
 
奥澤3等空尉。その人は、阿部が自衛隊時代に上官で僚機だった男。
そして、良きライバルだった男だ。
阿部はその男に無線で話しかける。
 
「奥澤空尉?」
 
すると返事が返ってくる。
 
≪あ、その声。阿部“元”空尉だな?≫
 
二人は昔のように話し始める。
 
「あ、やっぱり奥澤空尉だ・・・。今でも技は健在ですね、声だけで人を当てるの」
 
≪こんなの大したことないだろうが≫
 
微笑みを浮かべながら、阿部は返答した。
 
「・・・まぁ、元気そうで何よりでしたよ。撃墜されちゃったんじゃないかって心配でしたよ」
 
≪おい、それどういうことだよ!前だって、お前より上手かった!≫
 
「そうでしたっけ・・・。まぁ、とにかく今は、敵を叩く事に専念しましょう」
 
≪ははっ!昔みたいにやろう、阿部中尉≫
 
F-15EJ、F-22の二機は、敵へ向けて飛び去った。
 
 
 
――続くと思う!
 


 
無線色をエスコン式に変更w

第四話「Maneuvers」

まえがき:若干書き方変えました、見難かったら言って下しあ。


あの戦闘から、数日が経ったある日。
今は午前9時だ。
 
アメリカの同盟国との合同軍事演習に参加することになった第25戦闘航空団。
その各員は、ハワイ州のヒッカム空軍基地へ向け、洋上を移動していた。
 
「こんな長距離移動、久々だ!」
 
そう言葉を漏らしたのは、ジェファーソンである。
 
「演習では初めてだな」
 
“相棒”阿部は笑って返すのであった。
 
 
午前10時。
地上に滑走路が見えてくると、ハーバートが指示を出す。
 
「各機に告ぐ。速度を落としながら、二手に分かれろ」
 
二手に分かれるというのは、些か奇妙な話ではある。
だが、このヒッカム空軍基地には特徴があるのだ。
それはホノルル国際空港と滑走路を供用している事。ホノルル空港には滑走路が4本ある。
その為、その内の2本は今日、軍用機の着陸用となっているのだ。
 
基地に着陸した第25戦闘飛行団は、ハンガーの前に集結した各地の戦闘機たちを目の当たりにした。
 
「おいおい、こんなの初めて見たぜ!」
 
ウェルチがコックピットから降りながら、大きな声を上げた。
そんなウェルチを後目に、ハーバートが簡易ブリーフィングを始める。
 
「ここには、西海岸やハワイ、グアムに東京、沖縄、ソウル・・・」
 
「もう良いから進めてくれ」
 
阿部が一喝入れると、ハーバートは苦笑いしながら続けた。
 
「まぁ要するに、各地から部隊が集まってる訳だが」
 
説明中も、続けざまに着陸してくる戦闘機達。
タイフーンが着陸する。
 
「今のはイギリスの部隊だな」
 
「で?この後どうすればいいんだ?」
 
「あぁ、この後は早めに昼食を摂り、12時から3時間演習の予定だ。分かったか?」
 
「了解」と阿部。
「ラジャ」とジェファーソン。
「なるほど」とウルフ。
「把握した」とレーベン。
「おk」とウェルチ。
 
各員が返事を済ませ一段落した後、一斉に基地の方へ歩き出した。
 
 
食事後の正午、12時。
演習が始まる。
 
≪こちらは航空自衛隊の野舘2等空佐です。本日は宜しくお願いします≫
≪イギリス空軍、カーター・イブラム空軍少佐です。宜しく≫
 
無線では、各国の隊長の声が聞こえてくる。演習の醍醐味とでも言ったところだろうか。
続けてハーバートが挨拶。
 
「こちらアメリカ空軍、ダニエル・ハーバート大佐です。よろしくどうぞ」
 
阿部はそれを聞き流しながら、周りを見回した。
そこにはE-767やE-3、KC-130等の大型機に加え、何十機もの軍用機達が漂っていた。
これもまた、醍醐味かもしれない。
そして、目の前には数機の無人戦闘機。
演習と言うとこんな風景が一般的だろう。
その無人戦闘機達を、自衛隊機が墜して行ったのは言うまでも無い。
 
 
突然の事だった。
航空自衛隊所属のE-767が無線を使い、怒鳴ってきた。
怒っているのではない。冷静に聞くと、予想だにしない内容だった。
 
≪北の方向、340から20!50機ほどの編隊を確認!所属不明!≫
 
そう、阿部達が遭遇したような状況がまた襲ってきたのだ。
阿部は呟く。
 
「デジャブかって」
 
そんな矢先、今度はイギリスのE-3が怒鳴る。
 
≪180から210、南南東、数十機の編隊をレーダーに確認!こちらも所属不明部隊です!≫
≪合計100機程度の部隊が南北から接近中です!・・・敵機と認識しました!≫
≪交戦許可を出せ!≫
 
各国の指揮官はそう言ったはず、だ。勿論ハーバートもそう言ったのは言うまでも無い。
 
「面白そうなギャンブルだ」
 
前回の倍の数になった敵に、阿部は少し余裕を保っていた。
それは演習中につき、大多数の部隊がいる事。そして、この日は実弾訓練である事。
それが心の支えとなっていた。
不幸中の幸いとはこういう事なのだろう。
 
 
交戦許可を得た、各国の部隊、総勢35部隊は、敵機に向けて旋回して行った。
 
 
――続く!・・・はず。
 
 


 
若干書き方変えたんですが、どうでしたでしょうか?
前の方が良い!って方はコメ下さるとうれしいですw

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