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放置解除です(
謎の攻撃から何週間経っただろうか。そんなときに、基地のパイロットの殆どが呼び出された。
ここは三沢基地のブリーフィングルームである。
「起立、気を付け。」
一斉に軍人たちが立ち上がる。
前にいるのは、司令官のニコラス・F・ベンガーである。
「聞け。今朝の8時、本部から入電があった。」
軍人たちは互いに顔を合わせた。不思議そうな顔ではないが。
「内容を報告する。『先の所属不明機による攻撃が、ロシア軍部の物だと解析や証言により判明した。』」
「『また、ロシア軍は7時56分に宣戦布告した。』」
軍人たちからどよめきの声が上がった。
司令官は構わずに話続ける。
「『それと同時に、北海道の北、約140kmの海上に、小規模な艦隊をレーダーでとらえた。』」
「『南に進路をとっており、日本の領海に侵入する恐れがある。』ということだ。」
ブリーフィング室は、どよめきであふれた。
「静粛に。貴君はこれから、この敵艦隊の迎撃に当たってもらう。」
「敵艦隊が日本領海に進入した際、貴君の判断で攻撃を行え。司令部からの指示を待たなくて良しとする。」
阿部がハーバートに向かって小声で話しかけた。
「小規模って言ったって、撃沈できるもんか?」
ハーバートは平気そうな顔をして答えた。
「ま、やってみなければわからんだろ?それにそんな物怖がってちゃ、軍人出来ないだろうが。」
「怖くなんてねーよ」
阿部はすぐに切り返した。
司令官の声がまた響いた。
「敵の戦力や状況などは、随時無線で報告するように。いいな。」
軍人たちは声をそろえて言った。
「了解!」
「では各員、出撃準備に掛かれ。解散。」
ところで、説明していなかったが、阿部とハーバートの属する隊は、第14戦闘飛行隊のB隊である。
ハーバートが隊長「ブラボー1」阿部は3番機「ブラボー3」。ジェファーソンもB隊であり、4番機「ブラボー4」。
レーベンとウェルチはC隊。レーベンが「チャーリー2」で、ウェルチが「チャーリー3」。
ウルフはD隊、「デルタ3」となった。
ちなみに。
「ブラボー2」は、
ごくごく普通の軍人である(殴
20分後。
ハーバートたちは、滑走路に進入するところである。
『こちらブラボー隊、これより離陸する。』
『こちら管制塔、離陸後は上空で待機せよ。離陸を許可する。』
『ブラボーリーダー、了解』
滑走路の離陸位置に着いた。
『こちら頼りない隊長。各機いいか?』
『2番機、了解。』
『3番機、了解。』
『4番機、オッケー。』
ジェファーソンだけアレだが、ハーバートは無視して言った。
『じゃあ、行くか』
ハーバートはスロットルを全開近くにした。滑らかに機体は前へ進み始めた。
4機の機体は空に舞い上がった。
高度があがると同時に、車輪をしまい、旋回をした。
「上空待機の命令ほど退屈なものは無いな。」
ハーバートは呆れたようにつぶやいた。
続くはず。
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◆SkyButlers◆
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近未来の世界で軍事を中心とした物語。
めんどくさくなった為凍結中です。
めんどくさくなった為凍結中です。
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再び、世界に平和が訪れた。――ように思えた。
平和が訪れたのだが、やはりこの基地での、航空機の離着陸は絶えない。
依然、この基地の兵士は皆、緊張を解く事が出来ないでいた。
三沢空港。
米軍、自衛隊、民間共同の空港である。
米軍の施設は空港の片隅に構えている。
少し前までは、1日2回くらいしか格納庫の扉は開いてなかった。
だが、今となっては深夜以外開け放たれていて、人の出入りが激しく、兵士があわただしく動いているのが見える。
やはり人の出入りがある、B格納庫。機体を見ながら話す、二人の人影が見える。
一人が奥の方のF-16を指さして言った。
「おい、相棒!こいつぁ何だ?」
緊張感の無い米空軍兵士、トーマス・ジェファーソン。
呼ばれた兵士が答えた。
「何が、だ?」
的確にこたえる米空軍兵士、阿部凛太郎。
格納庫には第14戦闘飛行隊の所属機、F-16Dがずらりと並んでいる。総勢12機。
阿部達は14thCFSのB隊、C隊として配属された。
聞き返された直後、ジェファーソンが答えた。
「機体数が一機多いぞ!俺たちは4機編隊だろ?前からのメンバーと俺たち足しても11人じゃねぇか?」
「ん?そういえばそうだな・・・」
いいつつ、阿部は逃げる態勢に入る。
「お前知ってるだろ、教えろ!早く!逃げんな、おい!」
まるで子供のようだ。もっとも、米軍の間ではこのような事、日常茶飯事だが。
格納庫の奥からもう一人、人が出てきた。
「ジェフ、落ち着け。どうした?」
大佐の階級章を付けた男が出てきた。
ジェファーソンは一人つぶやいた。
「頼りになるやつが来てくれたぜ・・・」
「餓鬼みたいにはしゃいで・・・何事だよ」
ジェファーソンは男に向かって話しかけた。
「なんで機体が一機多いのか、気になってしょうがねーんだけど。ハーバート、あんたなら知ってるだろ?」
なんという事だ。米軍では階級が関係無いのか?と、思いながら阿部は眺める。
「あ?あぁ、あれか。そいつは・・・」
少し間を開けて言った。
「俺が乗る機体だ」
「はぁ?」
ジェファーソンは唖然とした。
AWACSに乗って、安全な所を飛び、あれこれ指示するだけのハーバートが戦闘機を操縦する・・・。
そんなこと、考えた事も無かったのだろう。
「そいつは・・・どんなわけだ?」
「要するにだな、当分自衛隊と共同で行動するから、空自が指揮をとる。俺はお役御免ってね」
「だから基地で暇を持て余す訳にはいかんからな。転属願、出したんだ」
ハーバートは苦笑いしながら話した。
「まぁ、こっちの方が楽しそうだし、ずっとレーダー見てるのは疲れるからな。指揮官なんて良くねぇな」
やはり、ジェファーソンは口を開けたままだった。
ハーバートは続けた。
「まぁ、そんな訳だ。僚機としてよろしくな」
阿部が口を挟む。
「ハーバートが一番機か・・・悪くなさそうだ」
その言葉は、嬉しそうに――いや、寂しそうに聞こえた。
世界に平和が訪れたのか、誰も分からない。
だが、この格納庫だけは平和が満ち溢れているように見える。
基地が緊張で包まれている中、ここだけ。
続くかな。
この流れで、一ヶ月は放置することが出来ます(^ω^)←
ハーバート「投下!投下!」
ボーン
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まえがき:放置状態でしたけど再開。そして、タイトルについて指摘があってもこのまま突っ走ります(
『敵が撤退している?』
奥澤1尉が情けそうな声で言葉を漏らした。
「こちらシリウス、敵が北方へ離脱しつつあります」
つぶやきに対して、阿部は応答した。
『なんだよぉ、これからお楽しみの時間が始まると思ったのによぉ・・・』
奥澤1尉、楽しさを求めてるようだ。
「・・・・そっちですか」
阿部は軽く突っ込みを入れた。
続けて自衛隊のAWACSが喋り始めた。
『こちらホーク1、空中管制指揮官だ。全機、戦闘を禁止する。繰り返す――』
『敵が離脱行動に移りつつある。追撃は控えろ。』
『全隊、基地へ帰投せよ。繰り返す――』
日本に続き、今度はアメリカのAWACSが喋り始めた。
『こちら、スパロー。緊急入電だ』
ジェファーソンが声を上げた。
『何だぁ?』
『第25戦闘航空団へ告ぐ。貴隊は三沢基地の部隊へ転属せよ。』
『在日米軍へ転属だ。詳細は基地で報告する』
第25戦闘航空団、全員こう言った。
「突然すぎやしねぇか?」
――午後5時。青森県三沢市三沢基地。
ここは基地内の会議室である。
ハーバートが書類を片手に話している。
「えーっと・・・『これにて第25戦闘航空団は解隊する』・・・」
それを聞いたウェルチは大声で言った。
「はぁ?なんじゃそりゃ。司令部爆撃してやるぞ」
阿部が制する。
「やめとけ。そんな時こそクビだぞ」
ハーバートが続ける。
「あぁ、続きがある。『貴隊は在日米軍第5空軍第35戦闘航空団第14戦闘飛行隊へ異動せよ』」
「『それに関して、君たちの機体はハンガーへ予備役として保存』」
また怒声が飛ぶ。
「使い慣れてる機体ぐらい使わせろっつーの」
「仕方ねーだろ、聞いとけ」
やっぱり阿部が制する。
「『君たちには第14戦闘飛行隊の標準装備、F-16Dを配備する』との事だ」
ジェファーソンが切り返す。
「うっわ、出たよ低性能・・・」
そこまで言いかけて、ハーバートから拳が飛んできた。
「十分の性能だ。相手もそれ相応だろう」
「痛ってぇ・・・わーったよ!黙って使ってりゃいいんだろ!?」
ジェファーソンは黙り込んだが、ハーバートは喋り続ける。
「まぁ、要するに今日からここの所属部隊となる。最前線に送り込まれたからにはしっかりと・・・」
阿部が突然、質問した。
「最前線?この世界のどこの国もまだ宣戦布告してないが」
「あぁ、それはそうだが・・・」
「だったらなんで日本に来たんだ?」
「そういや話してなかったな」と言って、説明を始めた。
「これまでの敵の侵入データを計算すると、日本の北もしくは西にある国が送り込んだものだと考えられる」
「まず、韓国は今回の演習に参加していたので無し。中国やロシア、北韓の確率が高いという事だ」
「要するに所属不明部隊の元が、日本の周辺諸国の可能性が高いって訳だ」
「ん、なるほど。ありがとう」
阿部は納得して、向きなおした。
「まぁ、こんなところだ。今日は解散だ」
ハーバートが言うと、阿部は席を立ち上がり、食堂へ向け歩いて行った。
――三沢基地。
阿部はこの基地で、自衛隊時代を過ごした。
パイロットとしての成績を認められ、今や米軍の中でも上の方の成績だろう。
色々な上官がいる中で、良き先輩が奥澤1尉である。
入隊直後から、お世話になって可愛がってもらった。
思えば同僚たちにも恵まれていた。
たくさんの整備兵や部下達もいた。
あの頃も楽しかった・・・。
そうしばらく考えながら歩いていくと、日米軍共同の食堂に着いた。
既に多数の自衛隊員が食事をしている。
意外と見慣れた顔が多い。
阿部は躊躇をせず、中に入った。
数人、その姿に気付く。
「あ!阿部さんだ」
そう言ったのは広瀬雪郎2等空尉。同僚だった男で、寮が同室だった。
「久しぶりだな、阿部2尉。戻ってくるとはどんな風の吹き回しだ?」
笑いながら言うのは、藤下哲郎3等空佐。この人にはよく鍛えられたものだ。
「おぉ、今度は陸で会ったな。さっきはお疲れさん」
軽い口調で喋るのは言うまでも無く、奥澤1等空尉である。
阿部は食事を貰い、奥澤1尉の隣に座った。
それと同時に、数名の旧友が寄ってきた。
どの自衛隊員も阿部を懐かしがり、話を聞きたがっていた。
「あの、飯食いたいんですけど」
阿部は多くの旧友と夕食を共にした。楽しげに、囲まれながら。
後ろで、ジェファーソンがその様子を見て口にした。
「あぁいうのって、良いよなぁ・・・。俺も入ろう」
ジェファーソンは、自衛隊員の集団の中に入り、自己紹介を繰り返していた。
主「あれ?お前日本語喋れたっけ?」
続く〜
主「さて、舞台が国内に移っちゃいました」
阿部「こんなんで大丈夫なのか?」
主「うん。ムリダナ」
阿部「・・・」
主「大丈夫だ、なんとか続けていくさ!・・・きっと」
阿部「・・・砲撃してくれ」
ドーン
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≪各機、聞こえるか?≫
ハーバートの声が響く。
その声は、薄ら緊張気味だった。
≪我々は北の大部隊の撃破を目指す。決して気を抜くな、友軍との共同作戦だ≫
「さて。頼むぞ、日本とイギリスのエース達」
阿部は北からの大部隊を撃破すべく、自衛隊、イギリス空軍とともに、太平洋を北上していた。
間もなく、敵機がレーダーに現れる。
すぐに阿部が管制機へ伝える。
「こちら、阿部よりレギュラス。こちらでもレーダーに敵機を捕捉した」
その情報は一瞬で、他国の管制機にも伝わる。
すると、今度はイギリス紳士が答える。
≪こちら、RAFのショーン・アダムズ。敵の位置を確認した。長距離ミサイルで迎撃を開始する≫
無線からの音が無くなると同時に、横から何発ものミサイルが飛んでくる。
AIM-54。過去にアメリカ海軍が、F-14専用に運用していた長距離空対空ミサイルだ。
それの改良型のようだが――。
敵の形が肉眼で見えるようになってきたが、前線にいた数機が消えた。
それと同時に炎と煙が上がる。
≪敵への着弾を確認、7発着弾。4機ほど撃墜≫
「なるほど、命中性能も良いみたいだな」
安心してる間もなく、前方から大部隊が襲ってくる。
――ヘッドオン状態。一番危険な状況だが、速度のある機体には有利な、一撃離脱戦法が使える。
F-22はスーパークルーズが可能である。
その為、阿部は一撃離脱を図る事にした。
前方から襲うのは、MiG-29やSu-27、Su-33、Su-35など、どれもこれも赤星空軍だった。
丁度、正面下方にMiG-29がいた。
「シリウス、交戦」
ミサイルを放つと同時に急上昇し、急旋回。
後ろを振り返ってみれば、片方のエンジンから煙を吐くMiG-29が見えた。
急いで前方を見直す。
敵本隊は既に後方にあったが、残されている戦闘機達が見える。
阿部はそれらを撃破することにした。
敵の背後をとる。
突然、無線が鳴る。
≪お〜い、相棒!≫
聞きなれた声はジェファーソンだった。
「何だよ」
≪取り残された奴なんてどうでもいいから、早く本隊を墜としちまおうぜ≫
「・・・なるほど」
考えている間にも自衛隊に撃墜されてゆく、前方の敵機。
だが、後方のRAFは押されているようだ。
しかし、考える余地などなかった。
「そうだな、そうしよう」
阿部は旋回し、南を目指した。
すぐに敵本隊にぶち当たる。
敵本隊もこちらを墜とすべく、旋回してきた。
周波数を変えると、敵の無線が入ってくる。
≪あのラプターか、僚機を墜としたのは。俺の全力を持って墜してやる≫
一機のSu-37が背後を追ってくる。
次の瞬間。
何十発もの機銃が降ってきた。
阿部が翻弄されていると、もう一機付いてきた。
機銃が止む。と思ったら、今度はミサイルを3,4発撃ち散らかしてきた。
≪撃て≫
「こりゃ、避けられっかよ」
ドン!
≪流石だな、鶴使いは≫
一発被弾したが、威力が小さい。それに掠っただけだった。
だが、当たりどころが悪かった。片方の垂直尾翼が動かない。
つまりこれは、ヨーの効きが小さいことを意味していた。
幸いな事に、問題のフランカー達は、自衛隊の放つミサイルを避けるために、離脱して行った。
≪大丈夫かよ、おい!≫
全力で心配してくるジェファーソン。
それに阿部は適当に答えた。
「あぁ、別に問題は無い。分散行動してろ」
この冷静さが阿部の持ち味。
これだからヘッドハントされたのだ。
敵の北からの部隊が半減し始めた頃、阿部はある人物に再会した。
見慣れたマークが付いた、F-15EJ。
「あれって・・・。奥澤3等空尉のF-15か?」
奥澤3等空尉。その人は、阿部が自衛隊時代に上官で僚機だった男。
そして、良きライバルだった男だ。
阿部はその男に無線で話しかける。
「奥澤空尉?」
すると返事が返ってくる。
≪あ、その声。阿部“元”空尉だな?≫
二人は昔のように話し始める。
「あ、やっぱり奥澤空尉だ・・・。今でも技は健在ですね、声だけで人を当てるの」
≪こんなの大したことないだろうが≫
微笑みを浮かべながら、阿部は返答した。
「・・・まぁ、元気そうで何よりでしたよ。撃墜されちゃったんじゃないかって心配でしたよ」
≪おい、それどういうことだよ!前だって、お前より上手かった!≫
「そうでしたっけ・・・。まぁ、とにかく今は、敵を叩く事に専念しましょう」
≪ははっ!昔みたいにやろう、阿部中尉≫
F-15EJ、F-22の二機は、敵へ向けて飛び去った。
――続くと思う!
無線色をエスコン式に変更w
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まえがき:若干書き方変えました、見難かったら言って下しあ。
あの戦闘から、数日が経ったある日。
今は午前9時だ。
アメリカの同盟国との合同軍事演習に参加することになった第25戦闘航空団。
その各員は、ハワイ州のヒッカム空軍基地へ向け、洋上を移動していた。
「こんな長距離移動、久々だ!」
そう言葉を漏らしたのは、ジェファーソンである。
「演習では初めてだな」
“相棒”阿部は笑って返すのであった。
午前10時。
地上に滑走路が見えてくると、ハーバートが指示を出す。
「各機に告ぐ。速度を落としながら、二手に分かれろ」
二手に分かれるというのは、些か奇妙な話ではある。
だが、このヒッカム空軍基地には特徴があるのだ。
それはホノルル国際空港と滑走路を供用している事。ホノルル空港には滑走路が4本ある。
その為、その内の2本は今日、軍用機の着陸用となっているのだ。
基地に着陸した第25戦闘飛行団は、ハンガーの前に集結した各地の戦闘機たちを目の当たりにした。
「おいおい、こんなの初めて見たぜ!」
ウェルチがコックピットから降りながら、大きな声を上げた。
そんなウェルチを後目に、ハーバートが簡易ブリーフィングを始める。
「ここには、西海岸やハワイ、グアムに東京、沖縄、ソウル・・・」
「もう良いから進めてくれ」
阿部が一喝入れると、ハーバートは苦笑いしながら続けた。
「まぁ要するに、各地から部隊が集まってる訳だが」
説明中も、続けざまに着陸してくる戦闘機達。
タイフーンが着陸する。
「今のはイギリスの部隊だな」
「で?この後どうすればいいんだ?」
「あぁ、この後は早めに昼食を摂り、12時から3時間演習の予定だ。分かったか?」
「了解」と阿部。
「ラジャ」とジェファーソン。
「なるほど」とウルフ。
「把握した」とレーベン。
「おk」とウェルチ。
各員が返事を済ませ一段落した後、一斉に基地の方へ歩き出した。
食事後の正午、12時。
演習が始まる。
≪こちらは航空自衛隊の野舘2等空佐です。本日は宜しくお願いします≫
≪イギリス空軍、カーター・イブラム空軍少佐です。宜しく≫
無線では、各国の隊長の声が聞こえてくる。演習の醍醐味とでも言ったところだろうか。
続けてハーバートが挨拶。
「こちらアメリカ空軍、ダニエル・ハーバート大佐です。よろしくどうぞ」
阿部はそれを聞き流しながら、周りを見回した。
そこにはE-767やE-3、KC-130等の大型機に加え、何十機もの軍用機達が漂っていた。
これもまた、醍醐味かもしれない。
そして、目の前には数機の無人戦闘機。
演習と言うとこんな風景が一般的だろう。
その無人戦闘機達を、自衛隊機が墜して行ったのは言うまでも無い。
突然の事だった。
航空自衛隊所属のE-767が無線を使い、怒鳴ってきた。
怒っているのではない。冷静に聞くと、予想だにしない内容だった。
≪北の方向、340から20!50機ほどの編隊を確認!所属不明!≫
そう、阿部達が遭遇したような状況がまた襲ってきたのだ。
阿部は呟く。
「デジャブかって」
そんな矢先、今度はイギリスのE-3が怒鳴る。
≪180から210、南南東、数十機の編隊をレーダーに確認!こちらも所属不明部隊です!≫
≪合計100機程度の部隊が南北から接近中です!・・・敵機と認識しました!≫
≪交戦許可を出せ!≫
各国の指揮官はそう言ったはず、だ。勿論ハーバートもそう言ったのは言うまでも無い。
「面白そうなギャンブルだ」
前回の倍の数になった敵に、阿部は少し余裕を保っていた。
それは演習中につき、大多数の部隊がいる事。そして、この日は実弾訓練である事。
それが心の支えとなっていた。
不幸中の幸いとはこういう事なのだろう。
交戦許可を得た、各国の部隊、総勢35部隊は、敵機に向けて旋回して行った。
――続く!・・・はず。
若干書き方変えたんですが、どうでしたでしょうか?
前の方が良い!って方はコメ下さるとうれしいですw
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