安岡明夫HP(yasuoka.akio@gmail.com)

冒頭記事にご注意!メール・コメントなど受付中止中!

空海とチベット

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]

これまでこの目次は内容を記していなかったためリニューアル致しました。
=第1部=
空海のタントラ「仏教」とチベット(8)--<戸谷新右衛門伝2.>
空海のタントラ「仏教」とチベット(9)--<「建武の中興」の概要>&<後醍醐天皇と立川流>
空海のタントラ「仏教」とチベット(10)--「太良荘百姓等申状并連署起請文」
空海のタントラ「仏教」とチベット(13)--戸谷新右衛門伝(続き)
空海のタントラ「仏教」とチベット(14)--河口慧海和尚のチベット探訪1.
空海のタントラ「仏教」とチベット(15)--戸谷新右衛門伝(続き)
空海のタントラ「仏教」とチベット(16)--戸谷新右衛門伝(続き)
空海のタントラ「仏教」とチベット(17)--「羌」関係殷墟出土甲骨文
空海のタントラ「仏教」とチベット(18)--太公望と斉の時代/五胡十六国時代/西夏/吐蕃王朝時代
空海のタントラ「仏教」とチベット(19)--戸谷新右衛門伝(続き)
空海のタントラ「仏教」とチベット(20)--「菩薩王」?
空海のタントラ「仏教」とチベット(21)--石濱裕美子氏の「菩薩王」説
空海のタントラ「仏教」とチベット(22)--歴代中国王朝はチベットに対し宗主権を有していたか
空海のタントラ「仏教」とチベット(23)--チベットが近年、独立国であった事実はあったか<1>
空海のタントラ「仏教」とチベット(24)--チベットが近年、独立国であった事実はあったか<2>
空海のタントラ「仏教」とチベット(25)--チベットが近年、独立国であった事実はあったか<3>
                           (寺院建設のために、子供を箱づめにして人柱に」)
空海のタントラ「仏教」とチベット(26)--中国民主化の展望<1>
空海のタントラ「仏教」とチベット(27)--中国民主化の展望<2>
空海のタントラ「仏教」とチベット(28)--中国民主化の展望<3>
空海のタントラ「仏教」とチベット(29)--「中国がチベット人の生活を向上させたことは事実だが、それでもチベット人の信仰を奪うことは許されない、自由を最大限認めるべきで、そうしない限り中国自体が滅びるだろう」との説
=第2部=
空海のタントラ「仏教」とチベット(39)--戸谷新右衛門伝(君を祭るの詞2)
空海のタントラ「仏教」とチベット(40)--戸谷新右衛門伝(君を祭るの詞3)
空海のタントラ「仏教」とチベット(41)--戸谷新右衛門伝(最終回)

この記事に

開く コメント(0)

戸谷新右衛門伝(最終回):

○又、同行の土居氏は短古1篇を賦(ふ)して君の霊に串(けん)せられた(小室氏は詞をささげ、土居氏は賦をささげた)。

煙漠々(けむりむなしく)草ヲ分チテ離々(はなればなれ)タリ。土花侵蝕シテ碑字ヲ断ツ。身ヲ殺シテ仁ヲ為スハ真ノ男子。千載(せんねん)君ノ意ヲ知ル人無シ。煙漠々草ヲ分チテ離々タリ。春風空シク万行ノ涙ヲ灌(そそ)グ。

○同地の人々はかつて新右衛門氏の遺徳を忘れたのではないが、今日に至るまで誰1人抜きん出て氏の為に記念の祭式を為そうと言い出す者もなく、昔のままに打ち捨てていたが、今度我々が墓前に臨み、大いに其の功徳を賞賛し、その跡の此のように湮没したを嘆慨した後、同地方の有志者は大いに悟る所あるものの様で、同郡向副(むかそい)村の大西徳氏を初めとして、有志の人々発起して、近日新右衛門氏の為に1大石碑を建設し、長く氏の功徳を慕い、とこしなえに氏の英霊を弔慰する挙を企てられるに至ったのは、氏の為・村民の為・自由の為・民権の為に、喜ぶべきことである
(「空海のタントラ「仏教」とチベット」シリーズ終了)。

お知らせ:
当HP姉妹編「安岡HP」の
「歴史」分野
http://blogs.yahoo.co.jp/oyosyoka803/folder/1012777.html
において、「東洋民権百家伝」と編者=小室信介氏についての分かるところ・などを掲載の予定である。

参考文献:
「高野の義人」(中里介山全集第13巻/1971/筑摩書房)
「那賀郡誌(上巻)」(和歌山県那賀郡役所編/1971/名著出版)
「東洋民権百家伝」(小室信介編・林基校訂/1957/岩波文庫)

この記事に

戸谷新右衛門伝(君を祭るの詞3):

シカシ、君ハ名誉ノ為ノ故ニ此ノ事ヲ為シタノデハナイ。君ハ利禄ノ為ノ故ニ此ノ事ヲ為シタノデモナイ。大義ノ為ニ正理ノ為ニ、人民ノ為ニ国家ノ為ニ、特立独行、天下(の評価)・後世ヲ顧(かえり)ミナカッタノデアル。ドウシテ何ゾ彼(か)ノ銅像ガウラヤマシカロウ。彼ノ記念標ガ羨マシカロウ。況(いわん)ヤ彼ノ爛々(らんらん)タル勲章ヲヤ。況ヤ彼ノ赫々(かくかく)タル功牌ヲヤ。且(か)ツ聞ク、君ガ憤然東国ニ向カッテ郷関ヲ発スルヤ、予(あら)カジメ1死アルヲ知リ、自(みず)カラ石ヲ刻ミ標ヲ造リ、之レヲ家園竹叢ノ中ニ収メテ而(しこう)シテ去ルト。以ッテ其ノ生命・財産ヲ見ルノ軽キヲ知ルベキダロウ。ドウシテ又彼ノ身死シ、妻子放タレ、家産没収サレルノ惨害ヲ憂(うれ)ウルモノデアロウ。

嗚呼高野山ハ高キモ以ッテ君ノ節操ノ高キニ比スルニ足ラヌ。紀ノ川ハ清キモ以ッテ君ノ心志ノ清キヲ表スルニ足ラヌ。今ヤ君ノ墓前ニ集会スル所ノ吾々ハ、君ノ百年ノ知人デアル。幽顕[あの世とこの世]道ヲ異ニスルモ、其ノ主義・精神、元ヨリ君ト同一デアリ以ッテ自由ヲ伸張シ、民権ヲ拡充スルコトヲ欲スル者ダ。イササカ菓(か)ヲ薦(すす)メテ霊ヲ祭ル。嗚呼悲シイカナ、願ワクバ受ケヨ

(以上で「君を祭るの詞」は終わり、最終回に続く)。

この記事に

空海のタントラ「仏教」とチベット(39)090417 [ 空海のタントラ「仏教」とチベット ]
戸谷新右衛門伝(君を祭るの詞2):

君ガ此(こ)ノ義挙ヲ為シタ時ヲ回想スルト、徳川幕府ハ豪族武断ノ治術デ国内ヲ圧伏シ、其(そ)ノ下ニ3百列藩ガ有リ、寺領代官奉行所アリ、威ヲ借リ勢ニ乗ッテ圧制暴虐至ラナイ所ナク、正理地ニ落チ大道ホトンド滅シヨウトスルノ時ダッタ。加エルニ当時世人ノ好尚・風俗ハ、上ニ媚ビ官ニオモネリ富貴・利達ヲ得ル者ヲノミ貴(とうと)ビ、義ヲ取リ節ヲ守リ威権ニ杭(こう)シ奇禍ニ罹(かか)ル者ハ、之レヲ排斥シテ顧(かえ)リミズ。或イハ彼ノ勇武ヲ以ッテ著(あら)ワレル者、勤勉ヲ以ッテ称セラレル者ハ、官ノ褒賞スル所トナリ、世人ノ称讃スル所トナリ、其ノ利禄ノ実モ又名ニ伴ナウヲ以ッテ之レヲ得ルコトヲ得タ。然(しか)ルニ斯(こ)ノ義ノ為ニ官府ニ抗シ、人民ノ為ニ生命ヲ捨テテ顧(かえり)ミナイ節義壮烈、君ノ如キニ至ッテハ官民・朝野之レヲ排斥シ、或イハ偶々其ノ義ヲ知リ節ニ感ジル者アルモ、世ヲ憚(はばか)リ官ヲ恐レテ之レヲ伝エル者ガ居ナイノデ、其ノ名ハ湮滅シテ其ノ跡ハ朽廃ス。ソシテ只ニ其ノ名ト其ノ跡ノ湮滅・朽廃スルノミデナク、其ノ身ハ処刑サレ其ノ家ハ没収サレ、妻子・親族モ又其ノ余殃(よおう)ノ惨毒ヲ免ガレズ。蒼苔雨蝕シテ墓石古(ふ)リ、寒月夜冷ヤカニシテ人跡ハ絶エテイル。ドウシテ悲哀ニ耐エラレヨウカ。ソシテ君ハ奮(ふる)ッテ此ノ義挙ヲ為ス。其ノ壮・其ノ烈、実ニ盛ンダト謂(い)ウ可(べ)キデアル。

嗚呼夫(そ)レ君ヲシテ米国独立ノ時ニ生ジサセタナラ、材ヲわしんとん、へんりーニ比ベル事ハ出来ナイガ、其ノ名ヲ自由・独立ノ英傑ニ並ベルコトヲ得テ、巨大ノ銅像ハ以ッテ其ノ壮烈ヲ百世ニ伝エ、壮麗ナ記念標ハ以ッテ其ノ功績ヲ千載ニ高カラシメ、無限ノ栄誉ヲ得ラレタニ違イナイ。又君ヲシテ今日ノ時代ニ生ジサセタナラ、自由ノ泰山[大家の意]ト称サレテ民権ノ北斗星ト仰ガレ、演説ニ新聞ニ嘖々(さくさく)世人ノ称道ヲ得ラレタニ違イナイ。ソシテ君ヤ不幸ニシテ東洋未開ノ地ニ生ジ、豪族圧制ノ世ニ出テ、口ニ正理ヲ唱エテ苛刑忽(たちま)チ加ワリ、足ニ大道ヲ踏ンデ奇禍忽チ及ブ。何ト悲惨・痛哭ノ極(きわみ)ト言ウベキダロウ
(つづく)。

この記事に

空海のタントラ「仏教」とチベット(38)090417 [ 空海のタントラ「仏教」とチベット ]
戸谷新右衛門伝(君を祭るの詞1):

嗚呼(ああ)我ガ自由ノ友ナル新右衛門君ヨ。我ガ民権ノ旧知デアル新右衛門君ヨ。自由ノ為ニ1身ヲ犠牲ニシタ新右衛門君ヨ。民権ノ為ニ死痛ヲ顧(かえり)ミナカッタ新右衛門君ヨ。地下ニ霊アラバ、願ワクバ予ノ述ベル所ノ言ヲ聞カレヨ。ソモソモ君ハ生前ニアッテ如何ナル事業ヲ為シタカ、如何ナル功績ヲ世ニ伝エラレタカ、回想スレバ1百余年前、享保年間ニ於イテ、君ノ地方ノ治者・租税ノ徴収者ダッタ所謂地頭ノ高野山総分興山寺ノ虐吏ノ為ニ、巧ミニ租ヲ増シ税ヲ加エ、管下人民ヲ苦シメラルルノ時ニ当リ、君ハ奮然義ノ為ニ奮イ憤(いきどお)リ、高野山姦吏ノ用イル所ノ不正ノ量桝ヲ奪イ、遠ク江戸ニ至リ直チニ徳川将軍ニ訴エルヤ、艱険(かんけん)・苦痛ツブサニ嘗(な)メ、険峡間関(けんきょうかんかん)到ラザル所ナク、遂ニ身ハ虐吏ノ為ニ捕エラレ、玉川上流ニ於イテ生キナガラ砂礫(されき)ノ埋メ殺ス所トナッタノハ、何ト又壮烈ダロウ、何ト又悲惨デハナイカ。コウシテ君ノ精神ノ巨大サハ、天地ヲ動カシ日月ヲ貫ヌキ、居村人民ノ疾苦ヲ幾十百年ノ長キニ救ッタ、ソノ義ソノ烈ドウシテ彼ノ佐倉ノ木内氏[木内宗五郎、いわゆる佐倉宗五郎]ニ劣ルダロウカ、ソシテ木内氏ハアノ様ニ顕彰サレ、君ハコノ様ニ湮没(いんぼつ)ス。予ドウシテ悲シマナイデ居ラレヨウカ
(つづく)。

この記事に

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]


.


みんなの更新記事