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消費税引き上げをめぐる問題190514
1.今回記事では、今秋に予定されている消費税の10%への引き上げに関連するいくつかの問題について順不同に思い付く順に書いてみたい。

1.まず、さまざまな消費税引き上げによる景気落ち込みに対する対策が打たれているから景気に問題はないとの見方について書く。
実はこれは全く間違った見方である。

なぜなら、消費税対策として打たれまた打たれようとしている様々なバラまきこそが、景気を悪くするのである。

したがって仮に今から消費税引き上げをやめたとしても、やめないよりはやめた方がいいが、もはや手遅れと言っていいほどに景気はわるくなり、更に悪くなっていくだろう。

しかもその上に消費税を上げたのでは、ますます景気が悪くなることは必定なのである。

私はこのことこそを、「消費税引き上げ対策」と称する景気悪化政策(バラマキ)こそをこれまで一貫して批判してきたのである。

1.つまり「消費税引き上げ対策」と称する景気悪化政策(バラマキ)によって、将来の景気悪化の原因の9割は既に形成されてしまっているのである。

その上に残りの1割を今秋の10%への引き上げが形成するのであるが、これはもはや焼石に水と言っていいほどの効果しか残っていない。

1.たとえば10%対策にジャンジャン道路を作るというものがあった。また自動車への減税があった。これらは全く無駄なものである。国の借金を増やし、交通事故を増やし、公共交通整備を阻害し、CO2を増やし、大都市圏での地震対策を阻害する。

今後老人による自動車事故が激増していくであろう。そのことにより、これらが全くのわが国にとってマイナスのものであることが明らかになっていく。

国の借金を増やしながら国の将来にとって負の巨大な遺産を形成したのである。この真相が圧倒的な国民に明らかになっていくことにより、人々の将来不安はお先真っ暗になっていくであろう。

更に少子化によって無駄な大学がつぶれかけている。それを支えるため授業料を無料にするというバラマキを行う。しかも大学生は勉強せず遊ぶだけだ(*)。これが大学に行かず税金で支える青年層にとって不公平感を引き起こし、国の借金増は大きな不安と怒りを招いていくだろう(**)。

ただし米や食料費への据え置きは真の意味で緩和策になっていると考える。

(*)今日、大学の授業と期待して進学した学生の期待とは大きくかけ離れたものとなっている。これははっきり言って教授ではなく学生が悪い。教授が何十年もかけて研究した成果が無意味なもののはずがない。しかし学生のニーズに合わなければ無駄なものである。
つまりこの大学で何が教えられているのかと言うことについての事前のリサーチを行わず漫然と入学しているためそうなっているのである。
例えば大学の物理学の授業はほとんど数学である。化学の授業はほとんど物理学だ。数学の授業はほとんど哲学か論理学に近い。
つまり高校生がイメージしているものと実際の大学での科目の内容が全くかけ離れているのである。当然のことだが。
このように大学における講義内容が進学した学生にとって期待はずれなため、大学側では対策として「名講義」つまり聞いていて面白い人間を盛んに教授に採用している。だがこれもまったく意味がない。
つまり真に優れた教授かどうかの判別は、講義を聞いただけでは分からないのである。ではどうしたらわかるか?
学生自身が主体的自発的に自己の問題として学問の問題を考えこみ、深まった疑問を解決するため、どうしても自力だけでは解決できなかったまでに考え抜いた末に教授の研究室を訪れて質問する。この時真の研究者ならば実に誠実な対応が返ってくる。ここではっきりと見抜くことが出来るのである。
私の体験では、講義の面白かった教師の場合は真の研究者でなかった場合が多かった。そして逆に、講義が全く面白くもなかった場合に真の研究者だったとあとで分かった場合が多いのである。
結局のところ大学での勉強とは教えられるものではない。学生自身が自発的主体的に研究することが重要であり、教師は単にその手助けにすぎないのである。学生が自己の問題を発見し、それをどこまでも追及し、自力で解決できなかったとき研究室を訪れるとき、真の教師や大学のありがたさが分かるのである。
ただ漫然と授業を受け、真面目に勉強をこなすだけでは私はあえて遊んでいるという表現を行いたい。

(**)このほかにも景気悪化政策としての「緩和策」が多い。たとえば新聞代の8%への据え置きは景気悪化策である。
つまり昔は新聞とは、左派右派を問わず9割は真実を報道されていた。しかし今日では、左派の新聞は9割がフェイクであり、中道派の新聞でさえ、5割はフェイクなのである。
こういう新聞とは読めば読むほど馬鹿になる。したがってこうして日本人の知能が劣化することを助成していくことにより、いい意味での改善・イノベーションが起きず、当然景気悪化が作り出されるのである。

またキャッシュレスにしようとポイントを加えることも、計画性のない消費者を作り出し、国民を馬鹿に落とす。知能が低下すれば結局GDPは下がっていく。現に米国などは万年経常収支赤字国になったし、中国・韓国もつぶれかけている。
我が国は世界に冠たるキャッシュ重視社会を作ってきた。このことこそがお釣りの計算などの考える国民を生み、明治以来の大発展を保障したのである。

1.つまり何度も言っているように、マンデル=フレミング・モデルの示す通り、変動為替制のもとではGDP増加のためには金融政策しか有効でなく、財政政策は短期的には無意味である
「マンデル=フレミング・モデルについて「1」181203」
「マンデル=フレミング・モデルについて「2」181203」
「マンデル=フレミング・モデルについて「3」181205」
「マンデル=フレミング・モデルについて「4」181226」
それだけでなく、自由主義経済学の教えるとおり、バラマキ政策は国の借金を増加させることによって中長期的にGDP増加にマイナスの影響をもたらす。

そしてすでに過去記事で書いたとおり、消費税の増減は財政政策ではなくマンデル=フレミング・モデルにおける意味においては金融政策に属す:


従って行うべきは消費税の引き下げなのである。

1.以上のように消費税引き上げは阻止しなければならない。引き下げなければならない。だが同時に注意しなければならないことは、引き上げを中止させればそれで万歳ではないことである。何度も言うが、「引き上げ対策」と称された景気悪化対策がすでに行われたし、行われるということである。したがって消費税の10%への引き上げを例え食い止めたとしても、或いは引き下げに成功できたとしても、それで景気が良くなるわけではないのである。景気は悪くなるであろう。「対策」が行われ、また行われる以上。したがってさらに「対策」自体を根本的に覆さなければどうしようもないということを直視しなければならない。

1.同時に国債暴落についても今から考えておく必要がある。
消費税引き上げとはバラマキを狙ったものであり、官僚による無駄遣いを誘発するものである。
したがってこのまま10%への引き上げが行われるならば、数年を出ずして我が国は大きな国債暴落の危機を迎えるだろう。

何故なら、消費税引き上げによってますます国の借金は高まり、しかも景気悪化によって入る税金は減っていくからである。

1.一方で消費税引き上げを阻止しあるいは引き下げたとしても、やはり国債暴落の危機が発生する可能性がある。なぜなら、「対策」と称してすでに国は大変な金を使ってしまった。ところがあてにしていた消費税が入ってこなかったならば、国家財政は大きなピンチになる。

つまり当面借金でしのぐほかないが、いきなり日銀が肩代わりすることは出来ず、まずは市場で消化せねばならない。

しかし消費税が上げられないとなると、今後借金を本当に返せるのかと言う大きな疑問が出る。それでもしり込みする銀行などに買わせるためには高い金利を付けなければならない。こうして一時的な国債暴落は発生しうるのである。

1.したがって私は今から、消費税引き上げ阻止、引き下げを狙う勢力の人々に対し、よほどの心構えをしておくようにお願いしたい。

増税阻止を行えば一時的な国債暴落はありうるであろう。しかし消費増税が成功すれば遠からず真の本格的な国債暴落がより大きな確率をもって起きるのである。

消費増税阻止の結果起きる可能性のある国債暴落は決して長続きはしない。あくまでも一時的なものである。
そしてその危機を逆手に取り、一切のバラマキの放棄へと、国の姿勢を変えさせるチャンスに転じ得るものである。

しかし一時的な国債暴落におびえ、消費税の10%への引き上げを認めてしまえば、それこそ本格的な国債暴落を呼び込む危険性がある。

1.国債暴落が起きるかどうかは、GDPが力強く成長することで税収が保障されているかどうか。及び国の無駄遣いが正しく削除されていっているかどうかで決まる。--A.
更に国債暴落を起きにくくする条件として、国民の個人金融資産の額や企業の内部留保の額、年々の経常収支額も関係する。--B.

だがあくまでも決定的なことはB.ではなくA.である。

消費税を阻止することは、政府による無駄づかいを制約し、またGDPの成長を保障することで根本的には国債暴落を遠ざけるものである。

10%阻止に成功することで、一時的に政府財政はピンチになる。これは一時的な国債暴落を引き起こし得るであろう。
しかし一時的国債暴落を契機として財政引き締めに成功できれば、長期的には本格的な真の国債暴落を防止する力となる。
あくまでも覚悟をもって消費税引き上げ阻止と引き下げを目指すべきである。

1.政府は「リーマン危機程度のものが来ない限りは法律で消費税を10%に引き上げることになっている」と説明している。また従来からの安倍自民党の選挙での説明もその通りであった。

であるならば、やはり消費税引き上げをやめる考えであるならば、解散・総選挙をやるべきではないだろうか。

安倍自民党は従来から「リーマン危機程度のものが来ない限りは消費税を10%に引き上げる」と選挙で公約し、そして選ばれてきたのである。
そして自民党が国会で多数を取った以上、この公約が国民に信任されたと考えられる。

たとえ野党の多くが、消費税引き上げに慎重になっており、法律の改正に賛成しうるとしても、選挙でいったん信任された国民の声を無視することは出来ない。

またさまざまな新聞で世論調査で消費税引き上げに反対の意見が強いことも事実である。しかし世論調査とは、せいぜい千人程度の有権者の声を聞くに過ぎない。千人のうち6百人が引き上げに反対だとしても、日本の有権者はおそらく6千万人くらいは存在するはずである。つまり残りの5,999万9,400人が消費税引き上げに賛成している可能性はある。

全有権者6千万人中5,999万9,400人が消費税引き上げに賛成しているのに、残りの6百人が引き上げに反対しており、しかもたまたま世論調査に全員が引っかかった可能性を計算すると、ゼロではなかったのである。

この確率は、1つの壺の中に赤い玉を5,999万9,400個いれ、白い玉を6百個入れる。そして千回引き出した際、6百個の白い玉を当てる確率に等しいであろう。

その確率は、最初から連続して白い玉を6百個引き当てる確率よりも大きいであろう。

したがってそのような壺の中から連続して白い玉を6百個引き当てた確率がゼロでなければ、全有権者6千万人中5,999万9,400人が消費税引き上げに賛成しているのに、残りの6百人が引き上げに反対しており、しかもたまたま世論調査に全員が引っかかった可能性がゼロではなかったことになる。

1.さて6千万個の玉から1個の白い玉を引き当てる確率は6百÷6千万=(10万分の1)である。
そして6百個の白い玉を連続して引き当てる確率とは、
(10万分の1)*(10万分の1)*(10万分の1)*・・・(6百回繰り返す)
={(10の3千乗)分の1}≠ゼロ
ということになる。

つまり世論調査が完全に外れる可能性はゼロではない。
したがって国が責任をもって全有権者を対象に世論調査を行う「選挙」はやはり必要だということになる。

世論調査の結果、消費税を引き上げなくても良いというならば、より大規模な完全な世論調査に反対する理由は何ら存在しない。念には念を入れることは何1つ間違ったことではない。

1.また我が国の国是は直接民主制ではなく議会制民主制である。
したがって自民党は選挙で公約したことを事情によっては熟議の結果変更しても構わない。
しかし政治の主人公はあくまでも国民なのだから、熟考の結果、やはり念のため国民に聞いてみようと考えても何1つ問題はない。

したがってリーマン危機ほどの経済危機がやってこなくとも消費税引き上げをやめたいと考えるならば、国会解散・総選挙を行って何1つ問題はない。むしろ模範的な政治家の姿である。

1.時間がなく簡単に述べる。
2014年4月に税率を8%に引き上げた後、消費低迷が続いた。景気減速を再来させないことを狙い、政府は経済対策を来年度予算などに盛り込む方針だ。具体的には、住宅購入費の補助や自動車課税の軽減などを検討している
(読売社説181013)。
つまり簡単に言えば、消費税を引き上げる目的は住宅や自動車にバラマキを行うことなのだ。

1.こういうことは経済にどういう影響を与えるのだろうか?
消費税とは、目的が正しければ経済にいい影響を与える。目的が悪ければ経済に悪い影響を与える。
自動車課税の軽減を行えば、自動車が増えるだろう。それは公害や交通事故、都心部の混雑や地震対策の後退、さらに道路の不足を結果し、道路を作らなければならなくなるだろう。
また今後はCO2対策のため公共交通機関(鉄道・バスなど)を強化しなければならないのに、その後退ももたらす。
したがって経済に悪い影響を与え、国民の絶望と将来不安、消費の減少をもたらすだろう。

1.住宅購入費の補助はどうか?人口が減少し、現在余っている家が沢山ある。だが中古住宅が再活用されることはめったになく、ほとんどは壊され、新たに建て替えられている。ここが木造中心ということもあり、欧米などの古い住宅を大切に使う伝統と大きく異なる点である。

だがたびたび家を壊すことにより、多くのゴミが発生し、CO2も発生する。
したがって日本国民はライフスタイルを改め、古い家を修理して再活用する新たな伝統を立ち上げるべきである。
しかし、今回の住宅購入費の補助によってこういうことは起きず、相変わらずの家を壊すため税金が使われると予測されるのである。それはもともとこの予算が、住宅建築業界や家破壊業界を儲けさせることを目的に作られたためである。

古い家を再活用することはそのことを政府の最大の中心課題として国民に訴える体系的取り組みが無ければ成功しない。しかもそのことは「もったいない」精神の振興が中心的戦略でなければならない。

要するに我が国の今後の戦略とは、国内では消費を抑え(但し外国人客には大いに売る)、海外に大いに売るという外需立国でなければならない。

このことは消費税で落ち込む消費を何とかするのだという対策と矛盾するのである。消費は落ちた方がいいのだ。

1.問題は消費税の目的が正しいかどうかである。住宅購入費の補助や自動車課税の軽減も結局バラマキにすぎない。
バラマキのため消費税を上げるのでは失敗する。しかも来年秋までに政府が正しい目的と戦略を考えだす可能性も極めて低い。消費税引き上げは延期すべきだ。

1.以上の記事にいくつか加筆を行っておく。

○記事[1]の最後のほうの(仮定5)について:
ここの部分は記事ではこうなっている。
「以上の予測は、旨く経済がソフトランディングするため全体がいっせいに同じ比率で縮んでいくわけだが、その場合実質賃金も下がっていかねばならない。
それがアベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレによって実現できると仮定する(仮定5)」。

この意味は、実質賃金が年率で3%低下すれば良い、かつそれが実現すると言う仮定を意味している。

その場合、「アベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレ」だけによって実現できるか、それともボーナスが出なくなるなどの賃下げによって実現するかは実は重視していない。

記事だけで読み取ることが困難だったかもしれないが、結局ここで言いたいことは、「それがアベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレなどによって実現できると仮定する」
ということだ。

実質賃金を下げるためには「アベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレ」も必要であろうと考えている。

結局ここの意味は、「アベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレによって」と言う語句を完全に取り去って次のように変えても同じである。

「以上の予測は、旨く経済がソフトランディングするため全体がいっせいに同じ比率で縮んでいくわけだが、その場合実質賃金も下がっていかねばならない。
それが実現できると仮定する(仮定5)」

○次に記事[1]の最後のほうの次の文章の意味について:
「これでは実質賃金の減少が年率3%で生じ、したがって消費も年々3%ずつ低下。
したがってGDPも年率約3%ずつ実質的に低下することになる。
これから先ずっと
(ばら撒き効果がややそれを緩和する)。」

本来この記事は、アベノミックスを論じるのではなく、消費税引き上げの影響だけを計算しようと言うものであった。

アベノミックスによる物価年率2%の引き上げ=実質賃金の年率2%の引き下げとは、消費増税とは比較にならない壊滅的打撃を経済に与えるものである。

だがここで消費税引き上げの影響を考えるためアベノミックスと関係してきたため、やむをえず消費増税とアベノミックスの複合した経済への影響に触れたものである(仮定1‐5が前提)。

消費税だけの影響であれば、導入した際の一回限りの負のインパクトだけであろう。

つまり、今年のGDPが100であれば、来年以降ずっと97でいくはずである、来年は97、再来年は94、その次の年は91・・・などになることはない。

○記事[2]の(仮定7)について:
日本では輸出額に占める付加価値額の割合は17%程度だと言う仮定である。
だがアベノミックスによって円安になり、輸出大企業が海外に投資した見返りの株配当や債券利息が大きく膨らんでいるのではないか?

昨年から今年にかけ、約20%の円安が進んでいると言われている。

ところが日銀はマネーの量(現金+国民の銀行などに預けている預金+国債など)を年率で3%程度しか増やしていないのである
http://www.asahi.com/business/update/0809/TKY201308090014.html)。

つまり3%しかマネーを増やさなければ需要と供給の関係で3%だけ円安が起きるという考え方は標準的なものの1つだと認められている。
それなのに20%の円安が起きたのは、この円安がアベノミックスで主導的におきたというより、米国の仕掛けたものであることを意味している。

米国も昔は工業・外需立国を行っていた。
処が1970年代以降、米国は金融立国に舵を切り、同時に激しく為替を変動させるようになった。

工業・外需立国を行なう国は為替が安定することを望む。処が金融立国をやった米国は混乱を作り出し、それに乗じて投機で儲けることが始まったのだ
(これだけが米国が激しく為替を変動させる理由ではない、何れ詳しく書く予定だ)。

つまり現在の円安は何時逆転に向かうか予断を許さず、今後も定常的に年率20%で円安が進むわけではない。
だからここは、こう言うことで良いと考える。
もっと事態は悪くなるかも知れずよくなるかもしれないのだ。
ほどほどの仮定でいいのではないか。

○記事[2]の次の部分:
「つまり来年のGDPは大体、
[(465‐13.95+10.6)*1.02+7.5]兆円
=[461.65*1.02+7.5]兆円
=478.4兆円」。

ここの意味をもう少し掘り下げよう。
つまり来年の実質GDP(今年の物価で換算)
=[(465‐13.95+10.6)*1.02+7.5]*0.98兆円

ところで1.02*0.98=0.9996≒1だ。
つまり来年の実質GDP
≒[(465‐13.95+10.6)+7.5*0.98]兆円
≒[(465‐13.95+10.6)+7.5]兆円

ところで465+10.6=今年のGDPだ。

つまり来年の実質GDPと今年の実質GDP(今年の物価で考えているから今年の名目GDPといっても同じ)の差は、
7.5(消費税課税額)‐13.95(大体今年のGDPの3%)
である。

つまり7.5(全消費額の3%分)‐13.95(GDPの3%)
が、来年の経済への影響なのである。

全消費額の3%分だけ、バラマキによってGDPにプラスの影響がある。
そして全GDPの3%分だけ、消費の落ち込みによりGDPにマイナスの影響がある。

そして消費とはGDPの6割程度をしめるものに過ぎないから、仮定1‐8を置く限りは必ず経済に大きなマイナスを与えるのである。

「消費税を論ず」シリーズ目次
http://blogs.yahoo.co.jp/oyosyoka803/41577138.html

1.だが以上にさらに輸出の影響を加えて考えねばならない。
さて輸出依存度10%台の数字は決して少ないものではない。

輸出依存度=輸出額÷GDPである。

処が輸出を行うためには、下請け企業に先ず原料を輸入させ、それを部品に加工させる。
それを大企業が組み立てて輸出するわけだ。

つまり輸出額はGDPの例えば15%であったとしても、輸出のため大企業に下請けが部品を売った金額はここに入っていないのである。

1.つまり輸出に間接的に頼って生活している人がたくさんいるのに数字上は大企業の直接の輸出額しか出てこない。

そこでこれらの下請けの人々の生活が今後どうなるかを考えることが重要だ。
これらの人々は今後円安によって輸出が増えることで生活が楽になり消費を増やすのであろうか?
それとも輸出は増えず、むしろ円安により輸入代金が暴騰することで倒産の危機に追い込まれていくのだろうか?
それは既にこれまで発表の政府の統計の数字で答えが出ており、前者ではなく後者が正しいであろう。それが今後とも変わらないと仮定する(仮定6)。

1.つまり輸出が旨くいくのであれば、中小零細を含む膨大な人々の消費の増大の効果をモデルに入れなければならない。
だがそうではなくむしろ消費は減っていくのだから、これは考えなくて良い。
輸出で考えねばならないのは、輸出大企業の輸出が消費税で影響を受けないと言う点である。
彼らのお客は外国に住み消費税を払う義務がないからだ。
だからより良いモデルにおいては、GDP全体から輸出企業(下請け以外の小企業も含む)の生み出す分(付加価値=企業の儲け+従業員の賃金)を先ず分離し、その分は来年も変わらないとした上で、残りが3%分実質的に減少するとし、さらに増税分だけきっかりGDPが引き上げられるとして計算すれば、簡単且つかなり現実に沿ったモデルが得られるのではないか。

1.そこで計算しよう。
あるブログ記事によると、
日本では輸出額に占める付加価値額の割合は17%程度だと言われている。
「財務省の法人企業統計で企業が生み出した付加価値を売上高で割った「付加価値率」だ。製造業だけ抜き出してみると、九〇年代半ばには二五%前後あったものが二〇〇〇年以降二〇%前後となり、〇八年には一六・六%にまで下がった。輸出で儲からなくなったことが企業の付加価値の減少に結びついているのは明らかだ」
(「円高でも「儲かるモノづくり」へ 日本独自の高付加価値化を目指せ」
磯山友幸のブログ2011-8-3;
http://d.hatena.ne.jp/isoyant/20110803/1312352393)。

この記事が正しいと仮定すると(仮定7)、
日本の輸出額は2012年に63,747,572,215千円=63.7兆円
(財務省貿易統計;
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/nenbet.htm)。
これに0.166をかけて10.6兆円。
これが日本の輸出企業の作り出す付加価値だ(企業の儲け+従業員の賃金)。
この収入は来年も変わらないものとする。

1.次に2012年の日本のGDPは475.6兆円だ
(内閣府「四半期別GDP速報 時系列表 2013(平成25)年4〜6月期(一時速報値)」の「名目原系列」の表より;
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2013/qe132/pdf/jikei_1.pdf)。

GDPの475.6兆円から輸出企業の作り出す付加価値10.6兆円を引く:
475.6兆‐10.6兆=465兆円。

これに消費税引き上げのマイナス効果であるとして0.03をかける。
465*0.03=13.95兆円。

次に消費税引き上げのプラスの効果として消費税引き上げ額は、
消費税1%の増税で2‐3兆円実入りがあるとされるから
3*2.5=7.5兆円。

つまり来年のGDPは大体、
[(465‐13.95+10.6)*1.02+7.5]兆円
=[461.65*1.02+7.5]兆円
=478.4兆円。

ただしインフレ率が2%程度になると仮定した(仮定8)。

これは実質で(インフレ率2%を差し引くと)約468.8兆円である。
つまり実質で6.8兆円低下するのである(1.4%の低下)。

1990年のバブル崩壊以後、実質成長率低下が起きた年は23年間で5回しかなくほかはすべてわが国は実質成長率がプラスだった。

マイナスになったのは、
1998年△2.00%
1999年△0.20%
2008年△1.04%
2009年△5.53%
2011年△0.57%

要するに1.4%の低下より大きな実質成長率低下が生じたのは、
1998年△2.00%
2009年△5.53%
の2回しかないのだ。

1.98年のときはアジア通貨危機のほうが消費増税より原因として大きかったのではないかともいわれている。
あるいはそうかもしれない。

なぜなら今回の消費増税の方がよほど大きなダメージのはずなのに、実際は98年のときの方が、今回の計算結果に比べ大きな不況になったからである。

だがもう1つの可能性もある。
それは、橋本増税こそが、アジア通貨危機前の危機に対し、最後のわらを積んでしまったためラクダの骨が折れたのかもしれないと言うことである。
今回の増税だって、米国や中国、あるいは欧州の経済危機の最後のわらを積んでしまうかもしれないのだ。

後3つ考えねばならぬことがある。
1つは、今回は輸入インフレにより大インフレ下の大不況になる可能性が大きいことだ。
第2は、この計算結果(実質で1.4%のGDP低下)は、あくまでも最もラッキーな場合のソフトランディングを仮定していることである。
実際は経済とは流体のようなものでなくいたるところ摩擦だらけだから、そういうことも全部厳密にモデルに入れて言ったら、少なくともこの倍の3%以上の低下以外はとても考えられない。
もう1つは、ここまでの計算で使った第1の仮定
「これまでの経験則により、消費の金額は収入が増えない限り変わらない」
と言うことが通用するのかと言う疑問である。

高齢者は貯金を取り崩して消費を続けている。
非正規雇用者も激増している。
破産者も増えるだろう。
すると、もはやこれ以上は今までと同じ消費が続けられないと言う限界点が近づいているのではないか。
20年間に渡り国民の財布は痛めつけられてきたのだ。限界は近づいている。
貧困者からやがて大規模に消費の減少が起きてくるはずだ。
今後の消費不況は果たして単なる消費不況にとどまるのであろうか?
私は日本の経済崩壊の引き金としか考えられないのである。
つまり進むも地獄、引くも地獄なのだ。

「消費税を論ず」シリーズ目次
http://blogs.yahoo.co.jp/oyosyoka803/41577138.html

1.さて現在安倍総理は消費税引き上げを来年4月に行うかどうか熟慮中といわれている。
そこで今回記事においては、消費増税がGDPにどういう影響を与えるかをどう計算するかについて、おそらく日本で最も簡単なモデルで説明しようと思う。

1.こう言う問題は政府は厳密にはスーパーコンピュータを使って計算していただきたい。
ここでは簡単なモデルで考えると、論理の筋道が分かりやすくなると言う利点があるので、とりあえず記事を書いておく。
興味をこれによってもたれた方は、さらに重要と思われる仮定をご自分でモデルに取り入れて計算を行っていただきたい。

1.その前に消費税とは何かをしっかりと理解していただきたい。
物やサービスを買うとき必ずかかる税金であるが、次のように理解すると間違いになる。

(間違った理解)
Aと言う人がBと言う人に千円分の小麦粉を売った
(この小麦は自分で育てた小麦だったとする)。
ここでBは(現在のように税率が5%なら)50円分の税金を払う
(実際はAがお金を預かっておき、納税期に政府に払う)。
次にBはCと言う消費者に、買った小麦粉をこねてパンにし、2000円で売る。
ここでCは100円分の税金を政府に払う。

したがって政府はしめて100+50=150円の税収を手にすると。

これは実は間違った理解である。

(正しい理解)
Aと言う人がBと言う人に千円分の小麦粉を売った。
ここでBは50円分の税金を払う
(実際はAがお金を預かっておき、納税期に政府に払う)。
次にBはCと言う消費者に、買った小麦粉をこねてパンにし、2000円で売る。
ここでCは100円分の税金を政府に払う。(ここまでは正しい)。

問題はこの後だ。
CからBは100円分の税金を預かった。
Bはこのうちの50円だけを政府に納めればよい。
なぜなら既に自分が50円分の税金を(Aに対し)払っているからである。

こうして政府の手には50+50=100円分しか税金が入らないのである。

つまり消費税とは原則として消費者だけが負担する税金なのである。
そして消費者の払った100円分の税金が、AとBの2人の人間によって分割されて納められているのである
(国税庁HP「No.6355 課税売上げと課税仕入れ」
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shohi/6355.htm)。

1.さらに輸出に消費税がかからない点も注意が必要だ。
外国人には(もっと厳密に言えば外国に住む人には)日本の消費税を納める義務がないためである。

1.そこでまず実際の日本の輸出依存度は10%台であるが、輸出を全然やっていないと考えてみよう。念のため言うが、こう言うモデルを作ろうというのではない。
私の作りたいのはもっといいモデルであるが、先ず最初にこう言うことを考える。

すると、これまでの経験則により、消費の金額は収入が増えない限り変わらないはずである
(仮定1)。
すると実質の消費は落ちることになり、5%から8%に上がることで消費は約3%落ちることになる。

1.ところで現在投資がほぼストップしている。
この状態が変わらないと仮定する(仮定2)。

つまり現在消費税引き上げ前の駆け込みがおきているが消費税が上がればその反動が出る。
それがわかっているのに設備投資を行おうと考えるはずがない。

つまり仮定1と仮定2から、消費は落ち込むが投資がそれを補完することはないと考えられるわけだ。

1.つまりGDPはここだけ考えれば確実に落ちる。
つまり最も混乱なく日本経済がソフト・ランディング出来ると仮定すると(仮定3)、消費の現象にあわせて全体が比例的に縮んでいけばいいことになるからGDPは3%減少することになる。

仮にこの仮定が実現せず何らかの混乱が起きれば、今後数年間を平均すれば、もっと大きいGDPの減少が起きることになる。

1.だが問題はここで終わらない。消費増税分のバラマキがおきるからだ。
これがGDPを増大させるはずである。

処が経験則によると、自民党のバラマキの経済波及効果は一切皆無である。
それは B by C のインチキな計算で無駄なものを作ったり、国民にまるで将来の安心感を与えないため、収入が増えてもそれは消費ではなく貯金に回る。
だがバラマキを行えばそのぶんは確実に誰かの収入になり、全部の収入を合計したものがGDPだからバラマキによってそのぶんだけがGDPに上積みされることになる。

こうしたことが変化なく、やはり今回も自民党のバラマキの波及効果がゼロと仮定する
(仮定4)。

1.以上から、輸出を無視して考える際には、計算は先ず今年のGDPに97%をかけ、さらに今年の(CPI上昇率+1)をかけ、それに消費税増税分をプラスする。
これが最も簡単なモデルによる(後でもっといいモデルを作る)来年の消費税引き上げの影響を受けた予測GDPと言うことになる。

1.以上の予測は、旨く経済がソフトランディングするため全体がいっせいに同じ比率で縮んでいくわけだが、その場合実質賃金も下がっていかねばならない。
それがアベノミックスの紙幣増刷の輸入インフレによって実現できると仮定する(仮定5)。

1.これでは実質賃金の減少が年率3%で生じ、したがって消費も年々3%ずつ低下。
したがってGDPも年率約3%ずつ実質的に低下することになる。
これから先ずっと
(ばら撒き効果がややそれを緩和する)。
以上がソフトランディングであり最も旨くいった場合である(つづく)。

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