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TOEICに向けての勉強が一区切りついたので、使用した参考書の書評を兼ねて受験準備に関する覚書を残しておきます。 今回TOEICの受験準備に使えたのは10日だけだったので、日ごろ英会話を目的とした練習の中で得た語学力を TOEICに対応させることが受験準備の主要部分となりました。 そういう事情を加味したうえで参考にしていただければ幸いに思いますが、受験準備に十分な時間を割いてじっくり英語力を伸ばしていくのには他にも良い参考書があると思います。 受験直前の準備では問題慣れするとともに2時間という試験時間とその中でのペース配分を体に覚えさせたほうが良いと思い、模試形式の問題集3冊(模試8回分)を2回ずつやりました。 リーディング・セクション最初の穴埋め52問は1問あたりに15秒を使い後の読解48問は一問あたりに40秒かけるというペース配分で練習しました。このペースを守れば全部解答した後に見直しの時間がちょうど30分残るので都合が良いように感じました。 「TOEICテスト新公式問題集 (TOEIC運営委員会) \2,800」
模試形式の問題集を3冊試した結果、それぞれの難易度・予想得点の設定に差があることに気づきました。公式問題集はさすがに本番の試験に一番近い形で仕上がっていました。この本には模試が2回分しか収録されていないのに値段は3千円もするので割高なのですが、TOEICを受験される方には本番に近い試験を経験しておくためにイチオシでお勧めします。尚、近々(今月中)この本のVol.2が発売されるそうです。「TOEICテスト 新・最強トリプル模試 (The Japan Times) \1,800」
模試が3回分収録されています。公式問題集に比べると少し問題の難易度が上がりますが、出題傾向は本番の試験に近く作ってあるので良い練習になりました。「新TOEIC TEST完全攻略模試 (語研) \2,200」
この本にも模試が3回分収録されています。しかしながら、本番に比べて問題の難易度を高く設定しすぎているように思いました。設問中の選択肢も一様に本番よりも長く作ってあるので解答にかかる時間も実際の試験よりも多めに必要でしょう。リスニング用に用意されたCDに収録されている放送も、本試験で使われるものに比べると訛りに癖がありすぎるように感じました。試験までに時間があるときに少し毛色が違うものも経験しておきたい人にはよいかも知れませんが、間近に迫った試験のために練習問題を探している方にはお勧めしません。英文法には苦手意識があるので文法対策の本も2冊ほど勉強しておきました(3冊買ったのですがそのうちの1冊は私の理解の範囲を超えていて使えませんでした)。 私の英語学習は、特に初期段階では目的が英会話に特化していたので文法の学習を避けて通る癖ができてしまいました。耳から覚える会話の練習を先行させたので、英語学習を始めてから最初の3年ぐらいは文法どころかアルファベットも全部は知りませんでした。中学でアルファベットぐらいは習っているはずなのですが当時の私には関心がなかったのでしょうね。小文字のp q g などはどれも同じに見えて・・・よく中学を卒業できたものだと思います(笑)。社会人になってだいぶ経ち、更にアルファベットを忘れてから、CDで「こんにちは」を「ハウアーユー」と無条件に覚えるところから英語を始めましたが、ハウアーユーが実は三つの単語からできている文章だと知ったのはだいぶ後になってからでした(笑) 。 これほど文法知識の乏しい私でもTOEICに対応できたのは、出題形式に助けられたからだと思います。うまく説明できませんが、TOEICの文法問題では空欄に当てはまる言葉を4つの選択肢から選ぶ形式になっているので、「当てはめてみて黙読すると自然に聞こえる選択肢が正解だろう」という乱暴なとき方でもかなり正確に答えが見つかるのです(普段から多くの英文に触れておくと不自然な英文には拒否反応が出るようになります)。こういう方法で答えを選ぶので、正解してもなぜその選択肢が正解なのか文法的に説明することが私にはできません。説明できないので人に教えることはできませんが、私は英語の指導者になろうなどとは夢にも思っていないので今のところはこれでいいことにしておきます。 ただ、この解き方には落とし穴があります。会話では使われる言い回しでも文法的に正しくない表現というのはTOEICで不正解とみなされるので、私と同じように会話を中心とした学習歴を持っている人は文法対策の問題も数をこなして、どういうときに気をつければよいか知っておいたほうが良いでしょう。 一例を挙げると If you want to become a good player, you had better do ( _______ ) I do. の空欄には日常会話で like を使うアメリカ人がごろごろいますが、like は不正解で as が正解です。 Like は前置詞なので 後ろに I do などという文を続けることはできないそうです。 「新TOEIC TEST英文法スピードマスター (Jリサーチ出版) \1,400」
3冊買った文法対策書のうち私の理解が及ばず使うことができなかった1冊です。英文法の知識がある人には使えるのかもしれません。この本には「空欄に入る語の先行詞が 〜 だから・・・」とか、「この空欄には関係代名詞の所有格が入るから・・・」などという私には意味不明の用語がたくさん使ってあり・・・困りました。スピードマスターという題に惹かれて衝動買いしたのですが失敗でした。加えて、この本の第一章では文章を5つの基本文型に分けて認識することから解説が始まっており、解説に書かれている情報が実際に問題を解く上でどのように役に立つのか私には理解できませんでした。英会話中心で勉強を続けてきた私としては「よーし、ここでは第4文型を使ってやるぞ〜」 などと思ってから言葉を口にする機会はなかったわけで、文型の解説には非常に戸惑いました。実際にTOEICの文法問題を解くときにも1問当たりたかだか10秒か15秒という制約された時間の中で問題文の文型に思いをはせることによって得られる利益があるとは思えないのですが、これはあくまで私の私見です。「新TOEIC TEST英文法 でるとこだけ! (アルク) \1,200」
お薦めの一冊です。170頁ほどの薄っぺらい本なのですが、TOEICの文法問題で出くわす出題パターン27種についてわかりやすい解法が載っています。あまりかしこまった文法用語を使わずに解説してくれているところが特に私向きでした。選択肢から出題意図を推察し、場合によっては空欄の前後1語ずつを見るだけで正解が出せる問題もあるということを教えてくれたのもこの本です。この解法によって文字通り3秒で解答できる問題も幾つか出来たのでリーディング・セクション全体でのペース配分がずいぶん楽になりました。この本によって英文法に詳しくなることはないかもしれませんが、TOEICの文法問題を解くことは出来るようにはなります。試験までに時間がないときの文法対策には役に立つ一冊でしょう。「新TOEIC テスト900点を突破する英文法トレーニング (中経出版) \1,600」
これも、お薦めの一冊です。簡潔にまとめられた文法事項の解説に加えて例題がたくさん載っている本です。字も大きいので300頁の本の割には早く読み進められます。「アルクのでるとこだけ! (↑前述の文法書)」で覚えた解法を実際に練習するために利用しました。TOEICに出題される種類の文章に少しでも多く触れておいたほうが良いと思い、読解用の問題集も2冊やってみました。普段から国連の英文ニュースレター等を利用して多読を心がけてはいるのですが、読解問題で要求されるのは情報検索を目的とした速読ですし、広告文や社内メモなど私が普段目にしない文章も出題されるので、受験用の問題集で練習しておいたことは試験当日役に立ったように思います。ちなみに国連の無料ニュースレターはこちら(http://www.un.org/apps/news/email/)で登録できます。 「新TOEIC TESTリーディング スピードマスター (Jリサーチ出版) \1,400」
「新TOEIC TESTリーディング 問題集 (Jリサーチ出版) \1,400」
TOEICでは英検1級で要求されたような難単語は見かけませんでしたが、TOEIC用の単語集を立ち読みしていると知らない語彙も幾つかあったのでTOEIC用の単語集にも目を通しておきました。 「新TOEIC TEST 必修1200語 スコア860レベル(語研) \1,800」
この単語集についてくるCDは英・米・加・豪の四種類の英語によって音声が収録されており、リスニング対策にもなりました。TOEICのリスニング・セクションでは四種類の英語が1/4ずつ使われます。今回はリスニング対策をする時間があまりなかったのですが、普段からCNNでアメリカ英語に、BBCでイギリス英語に親しむようにしているのが試験本番で役に立ったようです。特にCNNはパソコンで見ることができるようにしているので、こうしてブログを書いている間にも脇の小さなウインドウで流しっぱなしにしています。こういう放送は聞き流しているだけでは学習効果に限りがあると聞いているので一日に最低10〜15分は必ずシャドーイング(アナウンサーの台詞を1,2語遅れで復唱する練習)もするようにしています。 BBCのラジオ放送はチャンネル数も多く、インターネットに接続されたコンピューターからは無料で聞くことが出来るのでお薦めです。BBCを聞くにはリアル・プレーヤー(これも無償でダウンロードできるソフトです)をお使いのパソコンにインストールする必要があります。BBCはニュース専用局だと思っていらっしゃる方が多いようですが、数あるBBC系列のラジオ局のうちBBC-7では子供向けの番組も流しており、英語学習初心者の方にも楽しめる番組が見つかると思います。(アクセスはこちら→ http://www.bbc.co.uk/radio/ ) 他にもネット上には無料で利用できるラジオ局がたくさんありますが、私がよく聴いているのは下記の2局です WBUR (We're Boston University Radio) : 米国ボストン大学所有のパブリック・ラジオ(非営利局)です → http://www.wbur.org/default.aspx ABC (Australian Broadcasting Corporation) : 日本で報道されないオーストラリアのニュースや音楽はこちらで → http://www.abc.net.au/radio/listenlive.htm 使用した参考書を列記してみて、10日間で本代に1万5千円も使っていたことに気がつきました。
受験料も含めると2万円強。公共の図書館などをもっと有効利用しないといけませんね。 どうも最近小遣いの減りが早いと思っていました・・・orz |
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訪問&TBありがとうございました♪アルクの「英文法 出るとこだけ」は私も使ってみました。私のようなレベルの者にもわかりやすく解説されているので良かったです。
2007/2/9(金) 午前 11:13 [ - ]
タケ坊さん、アルクの「英文法 出るとこだけ」は本当にわかりやすくていい本ですよね。著者の小石裕子さんという方は日米英語学院という所で講師をされているようですね。物事を枝葉をはぶいて説明することができる人なので尊敬してしまいます。こういう先生に教えてもらっている生徒さんたちは幸せだと思います。
2007/2/9(金) 午後 3:56
10日間でたくさんの量をこなされたんですね。参考書の書評、参考にさせていただきます。リスニングはやはり生の英語を普段からたくさん聞いておられるんですね。私の場合、まだ聞いても良く分からないことが多いので、もっぱらトランスクリプトのついた教材ばかりです。もう少し実力がついたら、楽しみながら聞いてみたいです。
2007/2/17(土) 午前 8:37
スクリプトの付いた教材はいいですよね。私も使っていますよ。スクリプトなしの英語は「聞き取れないところは理解できなくてもいいや」と、自分を甘やかしながら楽しんでいます(^ ^)。長い間には聞き取れないところは減っていくでしょうから・・・お互い、気長にやりましょう。
2007/2/17(土) 午後 4:54
とても参考になりました。「新TOEIC TEST英文法スピードマスター」にはちょっと辛口ですね? 実は、同感です。同シリーズのリーディングが良かったかので、つられて英文法も買ってみたのですが、解説がずいぶん雑だなぁという印象で残念でした。リーディング編とは著者が違うんですね。今度、アルクの「英文法 出るとこだけ」を探してみます!
2007/2/17(土) 午後 10:37
私もスピードマスターのリーディング編は役に立ったと思います。「英文法編」の書評、確かに少し辛口ですね(^^♪。私には読みづらくて、すねていたのかもしれません(笑)。「習うより慣れろ」で英語を続けてきたので、英語慣れしている割には私の文法知識は初心者級なのです。特に日本語による文法解説のための用語にうとくて・・・「分詞のなんとか用法」なんて聞くと泣きそうになります(>_<)。ポケママさんのところで修行しますね。ぼぼぼさんのように、ちゃんと勉強してきた人には「英文法 出るとこだけ」は簡単すぎるかも・・・
2007/2/18(日) 午前 10:46