Making Of An Architect Named おず

4月から建築専門学校の夜間部に通うことになりました。

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大阪の INAX the TILE space で開催中の、建築家・竹原義二氏と写真家・絹巻豊氏の展示会「100+1のイエ」へ行って来ました。
(開催期間は3月17日の土曜日迄で、日曜は休館です。)
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以前、竹原義二氏の作品「天神橋の家」について記事を書いた折に(→http://blogs.yahoo.co.jp/oz02809/414900.html)、「竹原義二氏とは有名な人なのですか?」という質問を建築関係者の方からのコメントで頂きました。関西に住む私としてはよく耳にする名前ですし、注目している建築家の一人なのですが、作品のほとんどが木造の戸建て住宅であり、全国的な知名度はまだあまり高くないのでしょうか?
想像できることは、作品のほとんどが戸建て住宅なため、建物の持ち主とその周囲の人以外には竹原建築を実際に体感した人は少ないであろうということです。私も竹原建築の前を通ったことは幾度かありますが、竹原建築に関する知識の多くは、たまに雑誌で見かける写真から得たものでしかありません。
写真や図面で見る限りでは、竹原建築では屋外と室内の中間的な空間が多く存在し、一つの空間から次の空間へ移動する途中に半屋外的な空間を通過することもよく起こります。竹原建築では光を使った空間演出への配慮も多く、天井のスリットから差し込む光に洗われる荒い素材の壁、廊下の天井を照らすために高い位置に設けられた窓、廊下の床を照らすために低い位置に設けられた窓など平面図を見ただけでは実際の体験を想像しにくい要素が多く用いられています。私は竹原建築に見られる「壁の微妙なズレ・スキマを使った渋めの空間構成」が好きです。
日本建築家協会ウェブサイト上の「建築に対する考え方は?」という問いに対する一口コメントで氏は「日本の伝統建築がもつ空間の美しさを、現代の空間に置き換え、素材そのものがもつ美しさを表現していきたい。」と、答えていらっしゃいます(→http://www.jcarb.com/KenchikukaShousai_8768420.html)。
「100+1のイエ」会場では竹原義二氏の処女作に始まり、101件目となった自邸までの101のプロジェクトが模型・平面図青写真と絹巻豊氏の写真により紹介されています。↓
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数点については見事な矩計図(かなばかりず=詳細断面図)の青写真も展示されていました。↓
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昨日3月9日(金)、竹原義二氏の記念講演が同氏と交友関係にある建築家の貴志雅樹氏との対談形式で行われました。
若い頃に石井修氏の下で修行した竹原義二氏が、「石井氏から受けた訓練が、今の自分の建築への取り組み方や、自分のスタッフへの接し方に大きく影響している」と話したのを受けて、安藤忠雄氏の下で修行した貴志雅樹氏が「自分も安藤氏から受けた訓練が今の自分に影響しているが、その訓練の種類は竹原氏が受けたものとはかなり異なるのではないか」と話していらっしゃいました。
木造建築の多かった石井事務所では種類の異なる木材を組み合わせていくことにより得られる効果について詳しく話し合うことがよくあったそうです。「素材について事務所内での対話が密でないと仕事が前に進まない」という点は、竹原氏が主催する「無有」という事務所にも受け継がれているそうです。
一方、コンクリートを主な建築素材として使う安藤事務所では、安藤氏から手渡されたラフ・スケッチを図面化していくスタッフには細かい指示は与えられないことが多かったそうで、「これが私の事務所内での対話の少なさにつながっているのでは?」と、貴志雅樹氏はおっしゃっていました。
竹原・貴志両氏ともに、独立後なにか新しいことに挑戦しようとするたびに「これをやったら師匠に調子に乗りすぎだといわれやしないかという思いが抑止力になるので、やり過ぎなくてすむ」というのが師匠を持った人間の利点だということでは同意見なようでした(笑)。
竹原氏のお話では、「異なる素材の組み合わせを楽しむ傾向は年を追うごとに進んでいる」そうで、自邸である101番目の家では木材とステンレスを編み上げることによって作った目隠し壁なども使っているようです。「この目隠し壁に月が反射している様子を寝室から眺めるのが楽しい」と、おっしゃっていました。
この101番目の家にも、意図的にスキマを残して組まれた2階バルコニーの床が落とす影を、1階に居ながら楽しむというような趣向が凝らされているようです。竹原氏は「意図的な演出が生活の中に溶け込むと、それはもう当たり前の風景になっていく」と、おっしゃいます。
「しかし、建築家がどのような演出を意図しても、出来上がった家の使い方を一番よく教えてくれるのはその家に住むことになる幼い子供だろう」と、続く竹原氏の言葉は興味深かったです。
竹原氏は家の引渡し後に施主さんにお願いして、幼い子供がその家で過ごしている様子を写真で送ってもらうそうです。写真に対して子供が身構えないように、子供を後ろから撮影するようにお願いするそうです。幼い子供が午前中は家のどこでどのように遊びたがるか、午後には場所を変えるのか、昼寝はどこでしたがるのか、などを写真から学ぶことを通してその建築を体験することは大変勉強になるとのことです。
竹原氏の言葉にはもう少し耳を傾けてみたくなったので、新しく出版された同氏の著書「無有」を講演会場で購入しました。後で気付いたのですが、巻末に竹原氏の署名が入っていました↓。なかなか味のある署名ですね。
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ブログ訪問ありがとうございました!!おずさんは私とは違いとても建築に対してハングリーだなと思いました。4月から共に建築を学ぶものとして少し恥ずかしくなります。お互い頑張っていきましょう☆大学に行っても続けていこうと思っているのでぜひまた訪問しに来てください!!

2007/3/14(水) 午後 5:21 maki6416

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こんにちは。私はそんなにハングリーじゃないですよ(^o^)。元々、建物を眺めるのが趣味で、趣味が高じて勉強してみたくなったわけですが、今のところはまだ気楽に見学(見物?)しているだけです。お互いに4月以降は忙しくなりそうですが、楽しみでもありますよね。張り切っていきましょう♪

2007/3/16(金) 午前 10:10 おず


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