Making Of An Architect Named おず

4月から建築専門学校の夜間部に通うことになりました。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 次のページ ]

創っ展 2007

今週の水曜日は、関西学生卒業作品展の最終日を見に行ってきました。関西にある建築・デザイン系の大学・短大・専門学校が合同で毎年開催するこの作品展の名前は「創っ展」。「つくってん」って・・・ええ「ねーみんぐ」やわぁ。なんか「いっきょい (勢い)」感じますよね。今回が12回目というこの作品展には、30近くの学校から集まった作品が展示されていました。
イメージ 1

「創っ展」を見るのは今年が初めてだったのですが、まさか出展作品が177点もあるとは思わなかったので、閉館2時間前ぐらいに会場入りしてしまい、半分も見る時間がありませんでした。おまけに、最終日は別室で審査員を交えての講評会が行われていたらしく、今年注目度が高かった10点ほどの作品は、私がまわった会場には展示されていなかったようです。
しかしながら、私の見ることができた範囲内でも見ごたえのある作品が何点かありました。作品の完成度にはかなり個人差があったようで、中には「この人は途中で時間がなくなってしまったのかな」と思うほど未完成な作品や、基本コンセプトの発表のみにとどまっているような出展もありましたが、勢いのある作品が多く出展されていたので、見ていて楽しかったです。
伊藤豊雄氏に影響を受けているような作品も数点あったところからは「伊藤豊雄ってやはり時の人なのかな」という印象を受けました。いかにもコピーというような作品には苦笑してしまいますが、気に入った建築を参考に何かを創ってみるというのも、学生課題としては一つのやり方なのかもしれませんね。
全体としては、施主の要望や建設予算に縛られることのない学生の作品だけあって、荒削りではあっても、小さくまとまっていない出展が多かったように思います。



私が今回見ることの出来た作品のなかで、目を惹かれたもの数点を写真を交えて紹介しておきます。

「オフィス住宅 X 自然住宅」
イメージ 2

人と動植物の共生をテーマにした作品のようです。私の好きな建築家の一人であるマレーシアのケン・ヤン氏の方向性を彷彿させるような出展作品で、興味を引かれました。

「故宮新館」
イメージ 3

北京で長い歴史を持つ博物館の新館として設計された作品だそうです。山肌に埋め込まれたような建築と、それだけでは目立たない建築物の目印的存在になっているタワーの均衡がうまくとれていると思います。

「裏御堂筋」
イメージ 4

大阪市の二大繁華街「キタ」と「ミナミ」をつなぐメイン・ストリートが御堂筋です。この作品は御堂筋の地下で繰り広げられる人間の活動を建築化したもののようです。都市活動から派生する多層の営みを、地上・地表・地下で異質な形態の建築を組み合わせていくことにより立体的に構成していこうという試みは目に楽しいです。地中に視点をとった透視図(写真左上)は製作者の意図をうまく視覚化していると思います。

「鳥取砂丘ビジター・センター」
イメージ 5

防風林により減少し、一部では緑化が進んでしまっている鳥取砂丘を再生するため、風の通り道を確保しながら設計された観光施設だそうです。建築物を取り巻く環境から導き出された解決策が、建物の浮遊感と結びついたところが面白いです。

「異なる土地を繋ぐ駅」
イメージ 6

「近鉄生駒線 萩の台駅」だそうです。この駅は住宅街と、田園地帯の境目に位置しているそうで、「景色の共有」、「人との交流」などが製作意図として発表されていました。2階のテラスは居心地のよさそうな空間だと思います。屋根つきのテラスがそのまま開放的な屋根なしの空間に続いているところに空間の連続性があっていいと思います。スロープの屋根が、駅の屋根の下に滑り込んでいく様子も私は好きです。

「こどもの頃、見た世界」
イメージ 7

「大人の視線以外でも、ものを見ていきたい」と、あらためて思い出させてくれる作品ですね。

「漂白された境界」
イメージ 8

人が体験する境界(人生の節目というような意味でしょうか?)を建築として表現した作品のようです。この作品は講評会のために別室で展示されていました。講評会が終わった後にこの部屋を覗いてみたのですが、すぐに部屋を閉めるということだったので、あまりゆっくり見ることは出来ませんでした。

「本と散歩道と小さな森」
イメージ 9

機能・体験があらかじめ設定された空間からの脱却を意図した作品だそうです。床面がそのまま天井に繋がっていく様子は面白いと思いました。

紹介した作品の製作者氏名について

本来は、製作者の氏名を添えて作品を紹介するのが製作者への敬意を表したやり方だと思うのですが、ここでは作品の題のみを表示しました。この記事を投稿する前に、ここで紹介した作品の製作者の中に匿名のブログ運営を通して作品発表されている方がいることに気付きましたので、当該ブログとブログ管理人の個人名が結び付いてしまうのを避けるための配慮としてこうしました。私が確認している以外にも匿名サイトを運営している製作者の方がいらっしゃるかもしれないので、全作品を無記名で紹介させていただきました。




作品展の参加校の中には、私が4月から通うことになっている専門学校もありました。
私も2年後にはもう卒業設計をしているのでしょうね。勉強の成果が中途半端なまま2年間が過ぎてしまわないように、毎日を有意義に過ごして行きたいと思います。入学を前にして先輩がたの作品を拝見したことは、たいへん励みになりました。

45度の窓際席

昨晩、南港(なんこう - 大阪市住之江区)でしばらく時間を過ごし、「珈琲館」のATCビル店で休憩しました。珈琲館のデザインは店舗によって少しずつ違うようですね。ATCビル店の窓際席は、カウンターに45度の角度付きのテーブル面が2メートル間隔で埋め込まれたような造りになっています。(2メートルというのは正確な計測値ですよ。私がテープ・メジャーを持たずに外を歩くことは、あまりありませんから。) こちらが写真です。↓
イメージ 1

この窓際席が結構落ち着くのです。この配置の利点は、
(1)首を回さなくても外の景色が楽しめる
(2)客が外に向かって一様に並ぶ形のカウンター席とは違い、隣の客が気にならない
(3)二人がけの場合、対面席より親密度の濃い雰囲気の演出が可能 (あっ、私は一人だったんですよ・・・)
などの点でしょうか。
備忘録として平面図を作図しました。↓
イメージ 2

しかし、満席でも客一人につき1メートルの幅が占有されてしまう配置というのは、少しでも多く席数を確保したいという店舗には向かないでしょうね。一人客が続いた場合、客一人当たりの占有幅は2メートルになってしまいます。10メートルのカウンターに客を5人しか案内できないというのは、多くの店舗にとっては酷な話でしょう。
ちなみに、牛丼の(牛丼が戻ってきましたねぇ)吉野家ではスツールは54センチ間隔で配置されています。隣の人に肘が当たりそうで当たらないという、あの微妙な間隔は54センチなのですね(これも以前、メジャーで計りました)。下図は同尺で作図した吉野家のスツール配置です↓
イメージ 3

大阪の INAX the TILE space で開催中の、建築家・竹原義二氏と写真家・絹巻豊氏の展示会「100+1のイエ」へ行って来ました。
(開催期間は3月17日の土曜日迄で、日曜は休館です。)
イメージ 1

以前、竹原義二氏の作品「天神橋の家」について記事を書いた折に(→http://blogs.yahoo.co.jp/oz02809/414900.html)、「竹原義二氏とは有名な人なのですか?」という質問を建築関係者の方からのコメントで頂きました。関西に住む私としてはよく耳にする名前ですし、注目している建築家の一人なのですが、作品のほとんどが木造の戸建て住宅であり、全国的な知名度はまだあまり高くないのでしょうか?
想像できることは、作品のほとんどが戸建て住宅なため、建物の持ち主とその周囲の人以外には竹原建築を実際に体感した人は少ないであろうということです。私も竹原建築の前を通ったことは幾度かありますが、竹原建築に関する知識の多くは、たまに雑誌で見かける写真から得たものでしかありません。
写真や図面で見る限りでは、竹原建築では屋外と室内の中間的な空間が多く存在し、一つの空間から次の空間へ移動する途中に半屋外的な空間を通過することもよく起こります。竹原建築では光を使った空間演出への配慮も多く、天井のスリットから差し込む光に洗われる荒い素材の壁、廊下の天井を照らすために高い位置に設けられた窓、廊下の床を照らすために低い位置に設けられた窓など平面図を見ただけでは実際の体験を想像しにくい要素が多く用いられています。私は竹原建築に見られる「壁の微妙なズレ・スキマを使った渋めの空間構成」が好きです。
日本建築家協会ウェブサイト上の「建築に対する考え方は?」という問いに対する一口コメントで氏は「日本の伝統建築がもつ空間の美しさを、現代の空間に置き換え、素材そのものがもつ美しさを表現していきたい。」と、答えていらっしゃいます(→http://www.jcarb.com/KenchikukaShousai_8768420.html)。
「100+1のイエ」会場では竹原義二氏の処女作に始まり、101件目となった自邸までの101のプロジェクトが模型・平面図青写真と絹巻豊氏の写真により紹介されています。↓
イメージ 2

数点については見事な矩計図(かなばかりず=詳細断面図)の青写真も展示されていました。↓
イメージ 3

昨日3月9日(金)、竹原義二氏の記念講演が同氏と交友関係にある建築家の貴志雅樹氏との対談形式で行われました。
若い頃に石井修氏の下で修行した竹原義二氏が、「石井氏から受けた訓練が、今の自分の建築への取り組み方や、自分のスタッフへの接し方に大きく影響している」と話したのを受けて、安藤忠雄氏の下で修行した貴志雅樹氏が「自分も安藤氏から受けた訓練が今の自分に影響しているが、その訓練の種類は竹原氏が受けたものとはかなり異なるのではないか」と話していらっしゃいました。
木造建築の多かった石井事務所では種類の異なる木材を組み合わせていくことにより得られる効果について詳しく話し合うことがよくあったそうです。「素材について事務所内での対話が密でないと仕事が前に進まない」という点は、竹原氏が主催する「無有」という事務所にも受け継がれているそうです。
一方、コンクリートを主な建築素材として使う安藤事務所では、安藤氏から手渡されたラフ・スケッチを図面化していくスタッフには細かい指示は与えられないことが多かったそうで、「これが私の事務所内での対話の少なさにつながっているのでは?」と、貴志雅樹氏はおっしゃっていました。
竹原・貴志両氏ともに、独立後なにか新しいことに挑戦しようとするたびに「これをやったら師匠に調子に乗りすぎだといわれやしないかという思いが抑止力になるので、やり過ぎなくてすむ」というのが師匠を持った人間の利点だということでは同意見なようでした(笑)。
竹原氏のお話では、「異なる素材の組み合わせを楽しむ傾向は年を追うごとに進んでいる」そうで、自邸である101番目の家では木材とステンレスを編み上げることによって作った目隠し壁なども使っているようです。「この目隠し壁に月が反射している様子を寝室から眺めるのが楽しい」と、おっしゃっていました。
この101番目の家にも、意図的にスキマを残して組まれた2階バルコニーの床が落とす影を、1階に居ながら楽しむというような趣向が凝らされているようです。竹原氏は「意図的な演出が生活の中に溶け込むと、それはもう当たり前の風景になっていく」と、おっしゃいます。
「しかし、建築家がどのような演出を意図しても、出来上がった家の使い方を一番よく教えてくれるのはその家に住むことになる幼い子供だろう」と、続く竹原氏の言葉は興味深かったです。
竹原氏は家の引渡し後に施主さんにお願いして、幼い子供がその家で過ごしている様子を写真で送ってもらうそうです。写真に対して子供が身構えないように、子供を後ろから撮影するようにお願いするそうです。幼い子供が午前中は家のどこでどのように遊びたがるか、午後には場所を変えるのか、昼寝はどこでしたがるのか、などを写真から学ぶことを通してその建築を体験することは大変勉強になるとのことです。
竹原氏の言葉にはもう少し耳を傾けてみたくなったので、新しく出版された同氏の著書「無有」を講演会場で購入しました。後で気付いたのですが、巻末に竹原氏の署名が入っていました↓。なかなか味のある署名ですね。
イメージ 4

中学数学の思い出

4月に学校が始まるまでに少し数学の復習をしておこうと、高校数学の参考書をひろい読みしています。最近は数学も楽しんでやっていますが、中学時代はあまり得意な教科ではなく、数学に触れる度に中学時代に数学でつまずいていた自分を半ば懐かしく思い出します。
数学が中学一年で解らなくなり、そのまま三年過ぎてしまった原因は「負の掛け算」でした。(マイナスの数)に(マイナスの数)を掛けると(プラスの数)になるというのが、なんのことか解らなくって・・・先生に何度質問しても「約束事だから、覚えろ」と言われるだけで・・・「負の掛け算」不思議でしたねぇ〜(笑)
今思えば、私の質問の仕方が悪かったような気がします。私が理解できなかったのは (マイナス) x (マイナス) = (プラス) という約束事ではなく、
(マイナス) x (マイナス) = (プラス) が実社会のどういう状況と結びついた式なのか?
と、いうことでした(例えば小学校で習う引き算が、実社会では「買い物のお釣りを計算する」ことに結びつくように)。

負の数を教わる前の、 (+2) x (+3) = (+6) というのは理解できたのです。

お店を開いて毎日2円儲かるなら(+2)、3日で6円儲かりますよ(+6) と、いうのが
(+2) x (+3) = (+6)  ですよね。

負の数を教わった後も、 (−2) x (+3) = (−6) というのは理解できたのです。

お店を開いて毎日2円損するなら(−2)、3日で6円損しますよ(−6) と、いうのが
(−2) x (+3) = (−6)  ですよね。

では、 (−2) x (−3) = (+6) というのは実社会のどういう状況と結びついているのか?

これが、中学時代の私を悩ましていた疑問なのですが・・・
毎日2円損しているのなら(−2)、
3日前(−3)は今より6円多く持っていたのですよ(+6) と、いうのが
(−2) x (−3) = (+6)  だったのですね。
「そうか、この例では(−3を掛ける)って3日過去にさかのぼるということだったのか・・・」
・・・と、高卒認定試験へ向けて勉強している時にふと気付いてから数学がとっつき易く思えるようになりました。気付く迄に、中学卒業後かなり時間がかかってしまいましたが、遅くても解らずじまいよりはよかったです(^^♪。
イメージ 1

トロンブ壁

関西にお住まいの方、昨夜は冷え込みましたね。私はRC造のマンションに住んでいるので、寒い夜には冷えた壁から冷気が伝わってきます。こんな夜は海外(特に欧米)のウェブ・サイトでたまに見かけるトロンブ壁のことを思い出します。
建物南側の壁を蓄熱壁として利用するトロンブ壁は日本での施工例もほとんどなく、ご存じない方や、ご存知でも日本の風土には合わないものだとおっしゃる方が多いのですが、使いようによっては日本でも利用できる技術なのではないでしょうか?
トロンブ壁は新しいハイテク技術ではなく、アメリカでエドワード・モース(Edward Morse)が1881年に特許をとった技術です。1960年代にフランスのフェリックス・トロンブ(Felix Trombe)が研究に取り組んだことからトロンブ壁という名前が一般的になりました。
トロンブ壁では、建物の南側に表面を黒く塗った厚いコンコリート(または石)の蓄熱壁を設置し、その表面をガラスで覆います。ガラスと蓄熱壁の間には空気が入る隙間を残します(↓資料をもとに模式図を作ってみました)。

イメージ 1
←日中はガラスと黒壁の間に閉じ込められた空気が太陽光で熱せられ、蓄熱壁に設けられた通気口を経由して空気対流により室内を暖めます。











←日没後はガラス表面と通気口を断熱シャッターで覆い、熱の放出を避けます。加えて、日中暖められた蓄熱壁(厚い壁)が熱を室内に放射するので、日没後も暖房効果が継続します。

断熱シャッターは夏季には日中・夜間を問わずに使われ、トロンブ壁を無力化します。




トロンブ壁を設置する際の最大の弊害は、南面の眺望・採光を犠牲にしなければならないことで、この点が南面に執着する日本の建築事情になじまないところだと思います。
しかし、日本でも建物の南面を全てガラス張りにするわけではないので、開口部とうまく組み合わせることでトロンブ壁を利用することはできないものでしょうか。特に美術館や劇場など、南面からの採光を必要としない大空間では暖房費の削減にトロンブ壁を利用することは可能なのでは?
太陽光発電などを利用したハイテク技術の開発から目をそらすつもりはありませんが、自然の恵みをそのまま建物に利用するトロンブ壁は魅力的に思えます。トロンブ壁は電気機器の使用を前提としていない技術なので、メンテナンス・コストの面から見ても検討の価値があるのではないでしょうか。
私は日本でのトロンブ壁の施工例をまだ見たことがないのですが、愛知県知立(ちりゅう)市のチリウヒーター株式会社のホームページには同社が手がけた愛知県内の実験ハウス「岡本ソーラーハウス」での施工例が掲載されています (→http://www.chiryuheater.jp/okm/index.html) 。この「岡本ソーラーハウス」は見学可能らしいので、いつか見てみたいです。
今月中旬より、新日軽株式会社がカナダ製の「太陽熱集熱外壁パネル 『 ソーラーウォール 』」という商品を日本で発売するそうです(詳細はこちら→http://www.shinnikkei.co.jp/company/news/2007/003.html)。この「ソーラーウォール」はトロンブ壁の原理を応用した技術なので、今後の日本での施工例に注目したいと思います。

全6ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事