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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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(観劇:9日夜/11日夜)
 
【 作品データ 】
演出・脚本/柿崎ゆうじ 舞台監督/西川也寸志+箱馬研究所 出演/竹島由夏、榎木薗郁也、さとう珠緒、鹿島良太、出合正幸、伊藤つかさ、加納幸和、伊吹剛、宮内洋、他
 
【 STORY 】
  激しい雷雨から逃れ山深い古びたお堂に身分も様々な男女が次々と集まった。戯曲作家、盲目の若侍とその奉公人の女、一座を構える役者夫婦、剣豪を自称する浪人や槍遣いの坊主、お堂をねぐらにしていた乞食の女、謎の侍や駿府の商人と名乗る老人とその用心棒、村から駆け落ちして来た百姓の男女など、出自の定かでない一癖も二癖もありそうな怪しげな者ばかり。互いを品定めしながら腹の探り合いをする人々をあざ笑うかのように、次第にその姿を現す山の妖怪たち。草木も眠る丑三つ時。雷鳴は轟き続ける・・・。
 
【 駿府の商人 上総屋庄兵衛 (盗賊の頭領 鬼火の権三) 】
  怪しげな用心棒・軍兵衛(月登)と右近(上野山浩)を連れ木の杖をついている某国民的時代劇の主人公みたいな風情の好々爺。お堂に新参の旅人が加わる度にひと悶着起こるという同じテンポで続いていた物語を引っ掻き回し、それまで身分を騙っていた人々が心を開き互いの素性を明かすきっかけとなる、ある意味キーマン的な存在。

  だが当の庄兵衛自身も身分を偽っていた。

  その正体は、江戸の火盗改から手配書が回って来ているという盗賊の頭領・鬼火の権三(多分、こんな字だと思うw)。「用心棒」と呼ばれていたのは部下の盗賊たちだった。

  始めは「懐に金子を持ち歩く老いた商人」と「荒くれ者の用心棒たち」の旅、という設定で雨宿りに入ったお堂。用心棒たちが剣豪の浪人(斉藤佑介)や槍遣いの坊主(鹿野優志)相手にケンカを吹っかける度「軍兵衛、やめなさい」「右近、おめえさんは気が短くていけねえ」「やめなさい、皆恐がっているではないですか」と静かにたしなめつつ人々から怪しまれないよう好々爺を演じるが、鬼火の権三一味を手引きした女を追ってお堂へ辿り着いたという御用改め役人・木村(伊吹剛)と野崎(坂井暁彦)を上手く言いくるめ追い出した時も、それまでの弱々しい年寄り風情とはうって変わった素早い身のこなしで役人たちが去って行く様子を確認するなど、言動の端々に商人らしからぬ雰囲気を感じさせる。

  精一杯「善人」を装う庄兵衛に対し、百姓カップル(宇野智明、小田島渚)から握り飯を奪うなど露骨に横暴な態度を見せる用心棒たち。次第にイラつきを露にする庄兵衛だが、軍兵衛が平素では絶対に禁句であろう「おかしら!」と言ってしまった事で遂にその凶悪な「鬼火の権三」としての本性を現す。

  全員で山を下ろうという若侍の提案でお堂を脱出しようとする人々に突然斬りかかる右近。盗賊一味だとバレた以上、目撃者をこのまま生かしておくわけにはいかない。皆殺しにすると。誰から先に殺すか、と一人一人を品定めして行く鬼火の権三。命乞いの余り正体を自ら白状する人々。宝蔵院流槍遣いの坊主は武術が苦手な侍崩れ、柳生の流れを汲むと豪語していた剣豪は只の浪人、金春流総家の一座を構えていると自称していた夫婦は只の旅役者。雨宿りという非日常の場で知り合った相手に対し、皆精一杯の虚勢を張っていたのであろうその小者ぶりに、「何と無様な連中よ」と吐き捨てる鬼火の権三。盗賊たちの刃が人々に迫った、その時。

  それまで人々を(時には脅かし、おちょくりながらも)見守っていた山の妖怪たちが一斉にその姿を現し、盗賊たちの前に立ちはだかる。山の神様の化身と思われる老婆(山口美砂)の扇動で妖怪たちに襲われる鬼火の権三一味。

  この立ち回りでは、生きている人間よりも妖怪さんたちのゾンビばりなアクションが見所。盗賊に斬られた妖怪さんは福本清三ばりの「海老反り斬られ」で後ろへ倒れ込み床ぎりぎりまで後頭部を落とし、そのまま老婆の音頭でブリッジの体勢から立ち上がる、という相当な身体能力がないと不可能な動きを見せ甦る。斬っても斬っても執拗に襲い掛かって来る妖怪たちに恐れをなし、遂に鬼火の権三一味はお堂から逃げ出す。

  ようやく死の恐怖から解放された(いくら自分たちを守ってくれたとはいえ、妖怪の事だって恐かっただろう)と人々が思ったのもつかの間、役人に待ち伏せを食らった鬼火の権三一味がお堂へ戻って来る。ほどなくして木村が捕り方を連れお堂へ踏み込むが、権三一味は激しく抵抗する。

  宮内の動きは重量感があり比較的ゆっくりで、用心棒や捕り方たちのスピード感あるアクションとの対比もなかなか面白い。鬼火の権三が持っていた杖は仕込み刀になっているのだが、もみあって団子状態になるとやはり足が出る(爆)。盗賊の親玉がチャンバラやるのに蹴りはないだろう蹴りは(^^; 思わず「はい、蹴り入りましたー♪」と言いたくなったwww

  そこへ、お堂から姿を消していた謎の侍(出合正幸)が捕り方の助太刀に現れる。彼の正体は柳生新陰流の剣豪だった。右近、軍兵衛との一騎打ちを征し、木村や捕り方と共に鬼火の権三を追い詰めて行く。

  遂に追い詰められた鬼火の権三は、髪をザンバラに振り乱し、焙烙玉(ほうろくだま)を足元に投げつけ消える。「この身が灰になろうとも再びこの世に舞い戻って来るぜ」と言い捨てた処を見ると最早これまでと”自爆”した設定なんだろうけど、初日には薄い白煙がポワン!と上がり宮内が後ろにはける姿が客席から丸見えで、これじゃあ”雲隠れの術”にしか見えないじゃないか、と突っ込んでしまったのだがw 二度目に見た時は真っ白く濃厚な煙が舞台の天井にまで立ち上ってこちらは非常に綺麗な演出となっていた。

  フィナーレの出演者ご挨拶では、何故か一番最後に単独で登場して(さとう珠緒さん、伊吹剛さん以外の出演者は2、3人ずつ登場していた)最前列ど真ん中を陣取りご挨拶する宮内洋。って、それいいの?そこって一般的には座長のポジションなんだけど。登場の順番は演出サイドが決めた事だろうし、ひょっとしたら映画のエンドロールの「トメ」みたいな感覚かも知れないけども。一瞬、「エクシードラフト」の最終話で正木警視監がセンター歩いた悪夢が脳裏を過ぎったのは内緒だ(^^;

  それにしても出合正幸さんの立ち回りがとにかくむちゃくちゃカッコ良すぎて相当ヤバかった。ボウケンシルバーでキョウリュウグレーで死者蘇生兵士NEVERな出合さんだからw アクションが得意なのは知っていたけど、前から三列目のど真ん中という何とも素敵な席であの立ち回りを生で見せられちゃったからマジでヤバい。出合さんと伊吹さんと宮内の睨み合いはとにかく緊張感があり凄い迫力だった。おっと、ヨダレがwww

['13/10/14 up date]

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