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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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(観劇:3日夜/5日夜/8日夜)

【 作品データ 】
演出/久保田唱 芸術監督/小林拓生 原作/佐藤秀峰 脚本/濱田真和 出演/高崎翔太、森渉、千代將太、嘉門洋子、小林拓生、山田栄子、宮内洋、他

【 STORY 】
永禄大学付属病院で様々な事に首を突っ込んでは問題を起す新人研修医・斎藤英二郎は 「永禄大学付属病院のがん」 と呼ばれるほどやっかい者扱いされている。そんな斎藤が次の研修先として配属されたのは第4外科。がん治療など高度医療が必要とされる病棟だった。だがそこでは、告知をした上で抗がん剤を使い、がんと戦って患者の延命に力を注ぐ事こそが医療との信念を持つ庄司医師と、告知せず抗がん剤を使わない代わりに、痛みや苦しみをやわらげ死を受け入れさせる終末医療こそががん患者の幸せに繋がると頑なに信じる宇佐美医師が対立していた。スタンスのまるで違う二人の医師の間で、自分には何ができるのかと思い悩み揺れ動く斎藤。二人の医師を信じ己の病と闘う多くの患者たち。庄司と宇佐美、そして問題児の斎藤を見守る教授の川渕。

【 永禄大学付属病院 第4外科教授 川渕洋 】
永禄大学付属病院でがんを扱う第4外科の教授・川渕は感情を表に出す事のない極めて冷静沈着な人物。無謀とも思える治療方針を提言されても部下を信頼し全てを任せる度量の大きさも持ち合わせているが、それは権力の中枢にいる自らの足元に危険が及ばない程度であり、責任問題に発展する可能性がある事例に対しては 「責任は君が取りなさい」 と切り捨てる非情さも持ち合わせている。

研修先で何かと問題を起してはがむしゃらに突っ走り院内を引っ掻き回す問題児・斎藤(高崎翔太)に 「私は分をわきまえない人間は嫌いでね」 と冷たく言い放ち 「永禄大学付属病院のがん」 と名づけるが、そのがんを何故か排除しようとはせず、がん治療と抗がん剤の研究に熱心で次期教授候補ナンバー1との誉れも高い庄司医師(森渉)を斎藤の指導医にする。それは、優秀な部下である庄司医師とがん・斎藤を戦わせる事によって必然的に発生するであろう化学変化を期待しての事だったのか。

冷静沈着な川渕だが庄司に対しては本音を垣間見せる事も多く、「斎藤はあの頃のお前(庄司)に似ている」 と言いながら、更に遡る事10年前には 「君(庄司)は、若い頃の私にそっくりだ」 と言っている。つまり、川渕も庄司も、かつては理想に燃え自らの手で医療の現場を変えようとしていた熱血医師であり、様々な経験や立場に縛られて身動きが取れなくなってしまった今、そういったしがらみがなく自分の理想を追求しようとする斎藤をどこか羨ましく感じていたのかも知れない。

一方で、抗がん剤を使わず独自の生死感で患者に接する宇佐美医師(千代將太)に対しても、「お前のエゴを患者に押し付けるんじゃない」 と厳しく叱責しながらも部下として傍に置いている。基本的には 「がんを隠す」 という立場を取り告知には否定的で、未承認薬の使用など告知につながる治療方針に難色を示す川渕は、愛する女性を末期がんで亡くした悲しい体験から告知を全面的に反対する宇佐美の心情も充分に理解しているのだろう。

二人の優秀な部下を知り尽くしている川渕には、10年間もの長い確執を越えた庄司と宇佐美が和解し一緒に斎藤が担当する末期がん患者・辻本(山田栄子)の治療にあたる事も、想定内の展開だったと思える。「がん細胞というのは早期に発見して治療しなければどんどん増えて行く」 川渕は、がん・斎藤が周囲に与える影響力を最初から見抜いていたのだろう。人を見る目だけは確かなようだ。

物語は今から10年前、2003年当時が舞台。原作漫画である 「ブラックジャックによろしく」 の 『がん医療編』 が2003年4月からの掲載であるためで、10年前、がん医療における最大のテーマは 「告知」 だったという観点から物語が展開される。

インフォームドコンセントが叫ばれる現在では、病名を告知しなければ治療方法の相談や薬の説明もできないので、国立がんセンターなどのがん医療の主要拠点病院ではほぼ100%が告知されるとの事だが、2000年頃の患者への告知率は20%にも満たなかったというデータもあり、やはり告知問題が当時のがん医療においていかに大きな障壁であったかが分かる。それは当時、がんとは 「不治の病」 の代表であり、告知とは残酷な 「余命宣告」 であったから。

近年、告知が進んだのはインフォームドコンセントだけではなく、新薬の開発や高度医療技術の進歩によって告知内容が 「不治の病の余命宣告」 から 「寛解(治癒)の見込みがある病への宣戦布告」 になった事が、告知のハードルを下げたものと思われる。そして、そこへ至るまでは、この物語で描かれているような、死と向き合いながらも生きる望みを捨てず病と戦った沢山の患者と、今この人のために何ができるかを真剣に考え抜きながら患者と向き合って来た多くの医師や医療関係者がいて、その人たちの並々ならぬ努力ががんを 「寛解(治癒)の見込みがある病」 へ変えたのだ。

「医学とは死を克服する学問だ」 と川渕は言った。がん治療とはまさに死と向き合う医療の最前線なのかも知れない。

と、なんだかコムズカシイ事ばかり書いてしまったが、とりあえず宮内洋は無駄にカッコ良く無駄に白衣が似合って、そして無駄に恰幅が良かった(爆)。

そして事前情報では、千秋楽のカーテンコールで白衣姿で変身ポーズをするとの事だったのだが、実際には白衣を脱いで登場!いや、あの腹回りで変身ポーズやったら前ボタンがはじけ飛ぶんじゃないかとマジで心配していたから、脱いでくれて良かったんだけど。しかしどんだけやる気満々なんだよと(爆)。

挨拶の最後に主演の高崎翔太くんから 「ひとこと」 を振られた宮内、なんと 「風見志郎は改造人間である。謎の組織デストロンに〜」 と本編のナレーションを入れた後に 「おのれ、デストロン、ショッカー!」 (何故ショッカー?)としっかり台詞まで入れて、思いっきりタメた変身ポーズのフルコース!!はい、ご馳走さまでしたー(笑)。

['14/9/12 up date]

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