OZの本棚 〜『OZの特撮使い』 開架書庫〜

日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

全体表示

[ リスト ]

(観劇:18日昼/19日昼/20日昼)
再演のため記載内容の一部が2007年初演時と被ります。
 
【 作品データ 】
演出・脚本/吉村ゆう 音楽/Deep寿 舞台監督/中西義輝彦 出演/モト冬樹、夏樹陽子、宮内洋、樹里咲穂、星奈優里、曽世海司、齋藤ヤスカ、北岡ひろし、森岡豊、蜷川みほ、他
 
【 STORY 】
 クラス対抗合唱大会を午後に控えた楓中学校の職員室。校長不在の昼休み、教師たちはおもいおもいに自由時間を過ごしていた。生徒の合唱大会を賭けの対象にするナンパな若手教師、通知表の結果を生徒の母親にネジ込まれる女性教師、職員室では存在感皆無なのに何故か生徒には人気があり「職員室の怪人」とあだ名される中堅教師。そこへ突然、自殺予告のメールが飛び込む。発信者はいじめや進路に悩む生徒か?それとも教育に自信を失った教師か?穏やかな昼休みが一転、教師たちは大パニックに陥る。教育委員会に報告すべきか?それとも校長の判断を仰ぐべきか?自己判断の可否に割れる意見。揉める教師たち。そして自殺予告時間が刻々と迫る。
 
【 楓中学校副校長 村瀬一郎 】
 10年前に自殺した楓中学の生徒・高井空は天国から恩師の高梨先生(モト冬樹)を見守っていたが、自分の自殺によって高梨先生が苦しみ続けている姿を見かね、自分の命日に地上へ戻る事を願い出る。「タイムリミットは2時間」天国の門番に制限時間のカラータイマー(?)をつけさせられた空は母校の職員室に舞い降りるが、そこへ校内のPCから発信されたと思われる「自殺予告」のメールが入る。
 
 そこへ登場した楓中学校副校長(宮内洋)。初演時と同じ濃紺のスリーピースにやはり赤いネクタイを組み合わせている。前回はもろにV3の赤だったが(^^;今回のネクタイは、照明の加減かも知れないがややエンジがかって見え、かなり落ち着いた印象を受けた。
 
 その副校長先生は、初演時と同じく左手をパンツのポケットに突っ込んだまま、白い携帯電話(今回は葵の御紋付きじゃなくてちゃんと小道具さんが用意してくれたらしい(笑))を片手にオロオロ。「私の人生こうなんだ!」とヤケクソで中途半端な動揺ぶりも前回と変わらず(^^;

 最初に気になったのは宮内の役名の変更。前回は 「教頭」だったのが、今回は何故か「副校長」 へ昇格(?)していた。そのため他の出演者の「校長先生」と「副校長先生」という台詞が非常に聞き取り辛い。「副」が聞き取れず「今どっちの話をしているのかな?」と感じる場面が幾度もあった。別に教頭のままでもいいのにどうして変えたのだろう?と疑問に思っていたのだが、ネットで調べてみたらこんな記述が見つかった。
 
  Q. 副校長と教頭との違いは?
  A. 副校長は、校長から命を受けた範囲で校務の一部を自らの権限で処理することができます。
    一方、教頭は、校長を助け校務を整理するにとどまります。
             【文部科学省初等中等教育局メールマガジン 第62号 平成19年8月10日】
 宮内演ずる村瀬一郎は、校長が不在の間に発生した自殺予告事件に対応するため学校行事である合唱大会を中止しようと判断したり(結果的にそれは撤回されているが)、保護者から生徒の成績改ざん願いをされそうになったり(しかも賄賂付きで(爆))、新学年のクラス替えの際に不登校生徒を振り分けたクラス担任への説得工作など、学校運営の実質的な責任者というポジションを与えられている。だとすれば、校長のサポートをする「教頭」よりも、校長不在時に学校運営を委任されている「副校長」の方が、作品内容には相応しい役回りなのだろう。
 
 だが、この物語の副校長はどう贔屓目に見ても教頭レベル(^^;教頭ならば学校運営の権限を持たないから、他のヒラ先生と一緒に「校長先生の指示を仰ぐべきです」ってやっていてもおかしくないが、学校運営の代理権限を持つ副校長が「どうしますか皆さん、どうしますか」とオロオロしているのはかなり滑稽。副校長としての自覚が薄いのか?教育庁もよくこんな決断力の鈍いのを副校長に任命したもんだ。まぁ、大規模校なら教頭レベルだが各学年2クラスの小規模校だから名前だけ副校長(教頭兼任)になったという事も考えられるが。一般企業に当てはめると、本社では部長職だが支社へ行けば支社長(でも部長兼任)みたいなものか(^^;
 
 そんな中途半端なスタンスだからオロオロぶりも中途半端なのだろうか?気の小さい「小者」な副校長なら、もっと膝を曲げ腰を落としてチョコマカと細かく動き回った方が良かったような気がする。何しろ宮内の狼狽ぶりはまるで小腹の減った熊みたいで(爆)、ハチの巣を襲うかどうか悩んでるみたいだったし(^^;

 って言うか、宮内が太ったんじゃないかという疑惑があるんだけど(爆)。何しろ正面から見る分には印象変わらないけど、横から見るとお尻とかすっごいプリプリしてたし。だから余計に小腹の減った熊・・・(以下、自粛(^^;)。
 
 その熊さんは(違)、やり手の教務主任・永山先生(樹里咲穂)に猛烈モーションかけられてタジタジ(爆)。初演時の永山先生は、教頭を意のままに操りバリバリで上昇志向が強く、末は校長でも目指しているんじゃないかと思ったが、今回の永山先生は職位もプライベートも色気で落とそうとしているのが見え見え(大爆笑)。一方、仕事上では永山先生に全幅の信頼を寄せている副校長も、永山先生のねっとりとした視線に身の危険を感じるのか(爆)、仕事の話が終わるとさっさと逃げてしまう辺り、部下の使い方が案外上手いのかも(^^;
 
 残念なのは、他の先生方には自分の過去や未来を語る「自分語り」の場面があるのに、副校長にはほとんどその時間がなく、副校長の人となりは他の先生方の言葉の端々から推測するしかなかった事。前回は教え子である養護教諭が「本当は熱い心を持った先生」だと教えてくれたのだが(でもって変身ポーズだったんだけど)、今回の脚本ではそういう描写が一切合切ばっさり切られていたし(^^;
 
 しかも永山先生以外の先生方にはあんまり絡んでもらえなかった事もあり、結果的に「私は諦めていました。定年まであと3年、波風立てずこのまま無難に教師生活を終えてしまおうってね」という台詞だけが「副校長」という役を表現する唯一の手段になっていた。まぁ、あんまりペラペラと自分語りする副校長もどうかと思うし(^^;立場上、これくらいで丁度いいのかも知れないが、他の先生のように細々とした説明台詞がない分、感情の変化が見え辛く、高梨先生(モト冬樹)に対して怒りを爆発させた時にもその突然の豹変ぶりに面食らった。
 
 今回、脚本自体はかなり内容が整理されて無駄がなくなり、ドラマの焦点がストレートに伝わる構成になった。また新しい演出として、上演前に合唱大会の練習と称し保護者のコーラス隊が10人程舞台に登場し「旅愁」「野に咲く花のように」を歌うようになり、これが1ベルの役目も果たしている。このコーラス隊はフィナーレで全員が歌う「大空高く」の時にも登場するが、今回はキャストに宝塚出身者(樹里咲穂、星奈優里)が加わった事もあり、歌に厚みが出てフィナーレも非常に感動的だった。さすがに再演とあって、宮内もしっかり後ろ手に立って大声で歌っていたし(かなり後方席にまで声が通っていた)、演歌にはなっていなかったので(爆)今回は合格としよう(笑)。

['09/7/29 up date]

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事