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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
原作/山田風太郎 監督/白井政一 脚本/菊地昭典 音楽/中川孝、坂元幸 出演/渡辺裕之、森山祐子、宮内洋、石田信之、田口トモロヲ、他   制作/ギャガ・コミニュケーションズ

【 STORY 】
 時は江戸時代、和歌山城下では天草四郎を筆頭に魔界から蘇った魔人たちがハルマゲドン(最終戦争)を起こすべく準備を進めていた。城下町で起こる奇怪な事件の数々。そしてそのもくろみを打ち砕くため剣士・柳生十兵衛は魔人たちにただ独り立ち向かって行くのだった。

【 宮本武蔵 】
 魔界より蘇った魔人のひとり。無口でいつもちょっと離れた所であらぬ方向を向きスマシている。他の魔人がこの世への恨みや永遠の命や若さといった煩悩に支配され蘇ったのに対し、武蔵は柳生十兵衛(渡辺裕之)と戦いたいが為に転生したという変わりダネである。好色の揃っている魔人連中は城下町の娘をさらって来たりするが武蔵は女体を前にしても眉ひとつ動かさない。見た目は涼しい顔をしているが胸の奥には執念の炎を燃やしている、見ようによってはかなりクールな「新命明」風。
 
 これまでの宮内洋のキャラクターとはかなり趣を変えた冷徹な悪役。宮内のちょっと癖のある独特な台詞まわしがぴったりはまっている。年齢設定が「老人」なのでそれなりの扮装をしているが、その年齢に見えないところが宮内らしい。白いきものと赤いチャンチャンコには笑ってしまったが(まるで還暦のお祝いだ!)。だがメイクは宮内のイメージを巧く生かした綺麗な仕上りでGOOD!他の魔人はおしろい塗りたくった上に歌舞伎の「隈取り」風なのだが宮内は赤毛混じりの長い白髪(どう見ても前髪はメッシュ入れたとしか思えない)に白い顎ひげ、ブルーのアイシャドウのみ。これほどブルーのシャドウが似合う男優も珍しい(見慣れているだけ?)。緊張感に満ちた静寂を漂わせるその姿はボサボサの蓬髪でさえも清潔感を感じさせる不思議な存在である。

 現世の者が魔界へ行き魔人として蘇るためには魔界の女を抱かなければならない。そのため人形のように言いなりになる魔界人の女があらゆる場面で登場、誘惑する。当然の事ながら武蔵にも女があてがわれる(この時叫んだ「転生!」の台詞がヒーローのキメ台詞に聞こえたのは筆者だけか?)のだが、年が年だけにちゃんとコトが成り立ったのか疑問が残る。天寿をまっとうしたという事になっているがそれじゃあ腹上死だったのか(考え過ぎ(^^;)?
 
 柳生十兵衛との決闘の場に武蔵が選んだのは、かつて佐々木小次郎と戦ったのと同じ名の島であった。己の技に過剰な自信を持つ武蔵は舟の櫂を削った木刀で十兵衛を迎え撃つ。前編クライマックスでの対十兵衛戦。十兵衛を待つ間、櫂を削る武蔵の全身からは殺気と妖気が漂っている。それは良いのだが、問題は武蔵の赤いフンドシ(!!)である(一応筆者も女性なので結構テレていたりする)。なにゆえにガバッ!と見せねばならなかったのか。強さの誇示なのだろうが(それ以外演出上のメリットが見当たらない)白いきものに赤いチャンチャンコと赤いフンドシというコーディネートはまあ目立つことこの上ない。
 
  殺陣は相変わらず大振りなのが少々気になるが十兵衛との一騎打ちで一瞬見せたフッと上から見下す表情がいつもの宮内洋らしくホッとさせる。だが悪役は殺されるのがお約束。おまけに今回は魔界から出戻って来た魔人(つまり妖怪)なものだから普通に切っただけでは死なない。で十兵衛は退治する為にその首をはねるのである。宮内のキャラクターで首チョンパってのは前代未聞だなあと思っていたら、なんと生首がしゃべるは、切り離された胴体が生首の髪を掴んで持ち上げるはの大サービス有り。そのまま綺麗に死んで欲しかったのだが、妖怪に有終の美を望むのは無理だった様である。

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