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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
監督/山口和彦 脚本/鈴木則文、掛札昌裕 音楽/菊池俊輔 出演/志穂美悦子、千葉真一、内田朝雄、石橋雅史、天津敏、宮内洋、大堀早苗、早川絵美、他 制作/東映

【 STORY 】
 空手の達人・李紅竜は香港警察麻薬Gメンとして日本の麻薬組織に潜入し行方不明となった兄を探すために来日する。紅竜の存在を知った麻薬組織は次々と刺客を繰り出すが女ドラゴンの異名を持つ紅竜の相手ではなかった。重なる死闘の末アジトの地下牢から兄・萬青を救出したものの、萬青は敵の刺客に殺されてしまう。復讐に燃える紅竜の弔い合戦が、今、始る。

【 香港警察麻薬Gメン 李萬青 】
 紅竜(志穂美悦子)の兄で麻薬Gメンとして麻薬組織・セントラル貿易に潜入していたが、麻薬ルートの尻尾を掴むため地下室に忍び込み捕まってしまう。よくあるパターンだがこの地下で敵に発見され取り囲まれるシーンが思いっきり風見志郎していて苦笑させられてしまう。腰を落として右手を前に突き出し左手を胸に引き付けたこの構えは完璧に風見志郎の戦闘態勢。おまけに「といやぁっ!」と叫ばれた日には、今、何の作品を観ているのか混乱しそうである。
 
 そして案の定囚われの身となった萬青は麻薬組織のボス(天津敏)によってヘロインをはじめとする各種麻薬の実験モルモットにされてしまう。致死量すれすれのヘロインを打たれた萬青。地下牢の中で苦しむその姿は、だが何とも色っぽい。毎度のごとく青黒い”やられメイク”なのだが、これがもともと美形とも言える宮内洋の顔立ちを更に美しく際立たせ、妖しく異様な雰囲気を漂わせているのである。
 
 「兄は生きている」そう知った紅竜は敵のトラックに隠れアジトに忍び込む事に成功。今まさに殺されようとしている萬青を見つけ決死の闘いの末に救い出す。まったくこのテの「息も絶え絶えキャラクター」を演らせたら右に出る者は居ないんじゃないかとさえ思わせる宮内洋。兄と妹の再会シーンでは完全に志穂美悦子を喰ってしまっている。最も女優(アクション抜きのあくまでも演技者としての意味で)としてはまだ駆け出しだった志穂美は当時19歳(!)。ちなみに「キカイダー01」での「ビジンダー/マリ」は18歳の時のキャラクターである。
 
 だがそれもつかの間、刺客の放ったボーガンに心臓をぶち抜かれ息途絶える萬青。この最期がまた凄い。ボーガンの矢を2本心臓に受け血を吹き出しながら倒れるシーンは宮内のキャラクターには珍しく壮絶。そして紅竜は兄の残したオルゴールペンダントを手に麻薬組織壊滅と萬青の弔い合戦のために飛び出して行く。
 
 1枚タイトルで主演クラスに名前がある千葉真一。どこに出てくるのかなぁと思っていたら、所々で単に「見せ場のアクションシーンを作っただけ」のキャラクター。ストーリーを引っ張るキャラクターではなかった。クライマックスでは敵のアジトでピンチに陥った紅竜を救援に少林寺の遣い手である女性2人を従え登場すると、散々暴れまくりオイシイとこだけ取った感じである。
 
 この2人の女性。ひとりは千葉ちゃんのガールフレンドでバレエダンサー。もうひとりは紅竜と同じ歳頃で紅竜と仲良しになる。彼女は4年前に危ないところを萬青に助けられ、以来萬青の弟子になったという伏線があり、「私、萬青さんのために何かしたいんです」と紅竜に言うからにはそれくらいの感情(の伏線)があるのだろうとちょっとばかり期待したが見事に外れた。
 
 麻薬組織のアジトをぶっ潰した紅竜は、兄の形見のペンダントを握り締め夕日の中に立ちすくむ。「ひとりにさせてやろう」という千葉ちゃんのくっさーい台詞と共に・・・。そしてエンディング。5 分と置かずにアクション、アクションの連続だったこの作品。ラストだけが妙に静かでやや尻切れトンボの感もあるが、”とっても楽しそうに闘う悦っちゃん”が印象的なまさに東映東京の娯楽映画らしい仕上がりとなっている。

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