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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
原作/向谷匡史 監督/和泉聖治 脚本/香月秀之 音楽/義野裕明 出演/夏樹陽子、加勢大周、ブラザー・トム、白鳥智恵子、宮内洋、宍戸錠、他 制作/ムービーブラザーズ

【 STORY 】
 倒産回避のプロ・立花亜希子。華やかなファッションに身を包み中小企業の顧問として忙しく飛び回る彼女にある事件が持ち上がる。友人の息子・健が就職先のオーナーの罠にはまり多額の個人債務を負わされてしまったのだ。早速調査に乗り出した亜希子は、健を陥れた美人オーナー円城寺ミキの影にかつて亜希子の両親を夜逃げにまで追い詰めた宿敵・倒産屋の鬼塚修平がいる事を知る。

【 厚生省審査管理課長 武田一郎 】
 育毛剤「ハエ〜ル」に社運をかけて来た三陽製薬は売上げが伸びず経営難に陥っていた。そこへ商社の女社長として接近した円城寺ミキ(白鳥智恵子)は数回の現金取り引きで三陽製薬社長(前田武彦)の絶大な信用を得る。そんな時「『ハエ〜ル』の薬事承認取り消し」の噂を聞いた社長は焦り経営者として「承認取り消しになる前に『ハエ〜ル』を現金に替えたい」と考える。だがそれは倒産屋の鬼塚修平(宍戸錠)がミキと共謀し社長の欲を逆手に取った大掛かりな「取り込み詐欺」の始まりだった。そして、そのデマを流したのが厚生省審査管理課長の武田だった。
 
 三百万円の借金に苦しむ武田(一体何でそんなに借金作ったんだか(^^;)。そこに目をつけた鬼塚の指令でミキが接近、現金で丸め込まれ色仕掛けでたらし込まれた挙げ句、自分の立場を利用してニセ情報を流し悪事の片棒担ぐはめになる。真面目一本槍で来た超カタブツ男は実弾(現金)と肉弾(女体)で落とすのが一番手っ取り早いと考えた鬼塚とミキの策略にはまってしまったのだが、お金で釣られホテルのルームキーで誘われてフラフラと部屋までついて行っちゃうんだから、ほんっとに情けないったらありゃしない。
 
 更に情けないのが、映画公開前から一部ファンの間で物議を醸していた(笑)白鳥智恵子との濡れ場。シャワールームでミキを背後から抱き締めるセックスシーンは「超真面目なカタブツ男が初めて遊んだ」って感じで動きがぎこちなく思わず苦笑させられてしまう。御年54歳の宮内洋、その歳で脱ぐとは根性あるなあ〜(汗)。25歳抜群のプロポーションを誇る白鳥嬢を相手に出来るとは何とも羨ましい限りではある。最も、今年67歳になる宍戸錠だって白鳥嬢と寝ていたが(爆)。
 
 それにしても知らない女に急に呼び出されて訳も言わずに大金渡されて、それをすんなり受け取っちゃうなんて常識では考えられないが、それだけ借金で切羽詰まっていたと言う事か。ミキから情報操作をして欲しい旨の依頼をされても先に金を受け取っているから(ついでにHもしちゃったし(^^;)嫌とは言えなかったのだろうが、それにしても器が小さい。最も、その程度の器だからミキのような雌狐に良いようにあしらわれて利用されたとも言えるが。
 
 紺のスリーピースにノンフレームのメガネというエリートキャラ定番スタイルの宮内洋。だがこの武田は今までのエリートキャラとはかなり趣が変わっている。見た目は似ているが存在感が全く違うのだ。これまで宮内洋が演じて来たエリートキャラはどこかに「ふてぶてしさ」を持っていた。借金返済のために女に貢がせる、悪事がばれないように警察上層部に圧力をかける、ポストを死守するためには連続殺人をも厭わない・・・武田にはそういう「したたかに生き抜く」エネルギーがまるで感じられない。脅えて、流されて、溺れて行く・・・ただそれだけ。
 
 例えば三陽製薬社長が噂の真偽を確認に訪ねて来た時に見せた少しうろたえた表情はとても「一癖あるキャラ」には思えず、社長に認可取り消しは本当かと迫られて「今ここで嘘をつき通さなければ全ては水泡に帰す」との思いが理性と葛藤している様子である事が台詞回しから感じられる。今までは同じシチュエイションの場面だったら、余裕かまして下からねめつけ、どんなに自分に非があっても自信過剰ゆえ台詞回しも高圧的だったはずだが、それがない。終始オドオドとして相手のご機嫌を伺うようなしゃべりになっている。恐らく「ヒーローの仕草」が一度も入らない芝居は初めてではないだろうか?宮内洋がこういう演技をする事自体が私には大きな驚き
である。
 
 「宮内洋の演技=ヒーローの動き」と刷り込まれているからどうしてもそのように見がちになるが、それでも「ヒーロー」を思わせなかった武田一郎と言うキャラクターはもしかしたら宮内洋の新境地かも知れない、と感じた。宮内にヒーロー像を求めるファンにはとても物足りないであろうキャラクターだが、宮内洋を俳優として捉えた時に違う一面を見せてくれた今回の作品は出番こそ少ないが見所満載で内容の濃いものとなった。

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