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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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完全ストーリー&ネタバレあり。作品を未見の方は読まれない事をお薦めします。
 
 モータショップ・立花レーシング。恐らく、以前から度々この店を訪れてはバイクを整備してもらっていたのであろう本郷に、なじみの店主、立花藤兵衛(宮内洋)は新しいバイクを引き渡す。それは今まで本郷が乗っていたバイクとは比較にならないほどの高性能マシンだった。
 
 一体、立花はどうして本郷にサイクロンを与えたのだろうか。改造される前の本郷が凄いバイク乗りというような描写はなく、単に移動の足として乗っていただけのような感じだし、仮に立花が以前から本郷のバイクセンスに並ならぬものを感じていたとしても、改造された事もショッカーの事も知らないはずなのに、あまりにもタイミングが良すぎる。さすがはかざ(以下略(^^;)
 
 まだ自己の力を上手くコントロール出来ないのであろう本郷が恐る恐るサイクロンに触れる、その仕草を見て本郷の変化を敏感に感じ取る立花。「お前、変わったな」と本郷を見やる。そして本郷が何事かに悩んでいるのに気付くと「失うものがあれば、得るものもある」と静かに諭す。この言葉が、後に本郷が「自分が得た力で守りたいものを守る」と決意させる伏線になる。今までにも本郷は、こうして幾度となく立花のおやっさんに励まされて来たのかも知れない。
 
 ただ、この場面の会話の中では二人の関係の親しさが浮かび上がって来ない。どこかよそよそしく他人行儀なため、本郷にバイクを与えたり諭したりする立花の心理が見えて来ないのがとてももったいない。カットにされた(らしい(^^;)本郷の「おやっさん!」の一言があれば、二人の親密度がもっと明確になった気がするのだが。それから、一言でいいから「猛」と名前で呼んで欲しかった。作品中、本郷を名前で呼び捨て出来るのはおやっさん以外にいないだろう。それだけでも二人の印象は随分と変わったはずだ。本郷を支える非常に大事なキーマンでありながらその存在がやや消化不良気味だったのがとにかく残念。
 
 作品中に「仮面ライダー」という言葉は出て来ない。けれどこの場面ではやっぱり「仮面ライダー」という表現しか合わない。スパイダーに狙われたあすかを助けるために駆け付ける仮面ライダーはとにかく問答無用でカッコいい。特にサイクロンで疾走する仮面ライダーの後姿は、カッコ良さの中にも哀愁があって非常に美しい。ショッカー戦闘員との激しいバイクバトルは、戦闘員のいない平成ライダーを見慣れた目には新鮮に映る。また、対スパイダー戦ではサイクロンで疾走しながらのワイヤーアクションが効果的。ワイヤー故のややスローなアクションの後に、ライダーキックを食らって倒れゴロゴロと転がるスパイダーとその背後にフレームインするサイクロンの、スピード感溢れるカメラワークは絶妙。
 
 スパイダーに襲われ気を失ったあすかを抱き上げる仮面ライダー。あすかは朦朧とした意識の中で自分を助けてくれた仮面の男に気付き、そして再び意識を失う。公園のベンチにあすかを横たえその顔をじっと見つめる本郷。恐らくはあすかが意識を回復する前にその場を立ち去ったのだろうとは思うが(目覚めた時にもし本郷が側に居たら、きっとあすかは激怒するだろう(^^;)もうちょっと違う場所なかったのか?あれじゃあ、若い娘が酔っ払って昼間っから公園のベンチで寝てるみたいだぞ(爆)。
 
 克彦との思い出のバーで一人過ごすあすか。この店で克彦からプロポーズされた時に貰った婚約指輪をグラスに落とす。グラスの中の液体が少し泡立つ。って、この場面を「クサイ」とか言わないように(^^;女ってのは時としてこういう風に「悲劇のヒロイン」を気取りたい時があるものだから。最も、グラスの中に指輪を放置されたお店の人は困っちゃうだろうが(笑)。
 
 その時、隣に座った人影に気付いたあすかは自分の目を疑う。そこには死んだはずの克彦がいた。だがそれは克彦ではなく、克彦に瓜二つの男、一文字隼人(高野八誠)だった。あすかに一目惚れしたと言い寄る隼人。克彦とは似ても似つかない軽い隼人に思い余って席を立つあすかだったが、そんな隼人にどこか惹かれる自分を感じていた。
 
 組織の裏切り者、本郷猛を抹殺する目的のために作られた改造人間、ホッパー2号 の一文字隼人。克彦に似ているのは偶然なのか、それとも故意なのか。作中ではその辺の明確な理由は明かされない。だが時系列で考えると、本郷の裏切りを知ったショッカーが次のホッパーをと考えた時、その改造実験体として死んだ克彦を選んだと考えるのが一番自然だ。病院に働きかけて克彦の遺体を盗み出し別人とすり替える事など、裏社会を牛耳るショッカーなら簡単に出来るだろう。改造されて復活した克彦は、蘇生の際に過去の記憶の一部を消されて一文字隼人となる。そして事件の目撃者であり本郷と何らかの関りを持つと思われるあすかに接近するも、深層心理の底に眠る克彦の時の感情に影響されあすかに惚れてしまったのではないか。
 
 あすかを外に誘い出す隼人。とまどいながらもついて行くあすか。店の外であすかを待っていた本郷は二人の後を追う。己の力を自覚し出した頃からあすかの周辺を徘徊する事が多くなった本郷。あすかがショッカーに狙われている事を知って自分が守ろうと決心したんだろうが(立花のおやっさんにも諭されたしね)、物陰から遠目でじっと見つめている本郷の行動はかなり怪しい。いくら贔屓目に見ても、完全にストーカーだぞ、これ(^^;
 
【月の蔵 銀座(撮影'06/4)】
 
イメージ 1
 銀座8丁目並木通りにあるダイニングバー「月の蔵」は、隼人があすかを初めて口説いた店。個性的な店内は公式サイトで確認。店の入口であすかが隼人の赤いスポーツカーに乗り込み、それを見ていた本郷が後を追うという一連の場面が撮影された。
 
 
 
 
 [交通] JR線・ゆりかもめ線「新橋」駅 徒歩3分

 ライトアップした美しい東京タワーの見えるお台場海浜公園に、真っ赤なスポーツカーを止めあすかを口説く隼人。だがその本当の目的、本郷猛が近づく気配に気付くと、あすかを車に残したまま何処かへ消える。一方、あすかと隼人を追って来た本郷は、自分と同じ姿を持つ改造人間に襲われる。変身する本郷。二人の仮面ライダーの初顔合わせは、隼人がやや劣勢だった。
 
【台場・あけみ橋(撮影'06/4)】
 
イメージ 2 あすかと隼人の後を追う本郷がサイクロンで走った道。台場から有明方面に向かって走っているようだ。橋の下を流れる運河の両岸は「水の広場公園」という憩いの場になっているので、カメラはそこから撮影したと思われる。
 
 
 
 
 [交通] ゆりかもめ線「国際展示場」駅 徒歩10分
 
 一人残されたあすかは、あまりにも様々な事件に巻き込まれ自分の心が非常に不安定な状態である事に気付く。隼人が戻って来る前に立ち去ろうとしたあすかだったが、帰る途中パンプスの踵が折れてしまう。裸足で歩き出そうとしたその時、あすかの横をサイクロンが通り過ぎ、そして止まった。乗っているのが以前自分を助けてくれた仮面の男だと気付いたあすかは、何故自分を助けてくれたのか問いただそうとするが、それには答えず、無言で後ろに乗るようにと合図する仮面ライダー。
 
 サイクロンでのタンデムシーンはすごく綺麗。最初は遠慮がちで乗っていたあすかが次第に仮面ライダーの背に頬を寄せる様子は、複雑な女心をよく現している。この場面では、敵か味方かも分からない正体不明の男のバイクに簡単に乗ってしまうあすかの行動がリアルじゃないという意見を目にした。女の心理を分かってないな(苦笑)。同性から見て、あすかの行動は不自然だとは思わない。その前に、初対面の隼人にくっついて行った場面を見ても、最愛の婚約者を失い、更に憎からず思っていた本郷を婚約者の仇と疑わなければならないあすかの不安定な心理状態がよく出ている。もうどうにでもなれという自暴自棄になっていたのかも知れない。その不安定な心に付け入ろうとしたのが一文字隼人であり、それを遠くから見守ろうとしたのが仮面の男=本郷猛だった訳だ。
 
【台場・ゆりかもめ線高架下道路(撮影'06/4)】
 
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 仮面ライダーがあすかを乗せてタンデムで走っていた道路。あすかが仮面ライダーの背に頬を寄せるシーンなどはバストショットやアップが多いため場所の確定は出来ないが、恐らくはこの道路を使っていると思われる。
 
 
 
 
 [交通] ゆりかもめ線「船の科学館」駅

 自宅近くまであすかを送り届け、去ろうとした仮面ライダーにあすかが問い掛ける。何故助けてくれるのか、と。仮面ライダーは答える。「俺は美しいものを守りたいだけだ」と。その言葉に何事かを感じるあすか。この時点でのあすかは、自分を助けてくれた仮面の男が本郷猛だと知らないわけで、本郷、一文字、そして仮面ライダーが「第三の男」という位置付けになり、結局あすかは三人の男の中で揺れ動く事になる。そして恐らく、この時にあすかが最も強く心惹かれていたのが仮面の男だったのだろう。
 
 あすかの勤務先の出版社の前で立ちすくむ本郷。「見守る」と言えば聞こえはいいが、要するにストーカー行為がますますエスカレートしているだけのような気が(爆)。そこへ一文字隼人がやって来る(隼人もストーカー化してるのか(^^;)。この時点で本郷はまだ隼人が自分と同じ仮面ライダーの姿を持ったショッカーの刺客だとは気付いていない。だが隼人の方は、この時すでに本郷があすかに惚れている事に気付いている。この辺の察しの良さや、異様なほど本郷に対抗意識を燃やす処を見ても、生前、あすかが楽しそうに本郷の研究の話をすると、かすかに嫉妬の表情を浮かべていた克彦に被る部分が感じられる。そこへ当のあすかがやって来る。克彦殺しについて何か話す気になったのかとなじられ何も言えずに俯く本郷。一方の隼人はあすかを強引に自分のペースへ引き込もうとする。
 
【文京区・文渓堂(撮影'06/5)】
 
イメージ 7イメージ 8 あすかの勤める週刊ABBA社は実際の出版社「文渓堂」社屋の横側を使っている。
 
 
 
 
 
 
 
【文京区・教育の森公園(撮影'06/5)】
 
イメージ 9イメージ 10 本郷が待っていたのは文渓堂と道を隔てた教育の森公園。そこへ一文字隼人が現れ、外に出て来たあすかを強引に食事へ連れ出してしまう。 
 
 
 
 
[交通] 東京メトロ丸の内線「茗荷谷」駅 徒歩5分
 
 急な雨に降られて雨宿りに入った先でバットに襲われるあすか。だが隼人が変身しバットを追い払う。本郷を倒すために利用しようと近づいたあすかだったが、いつしか隼人は本気になっていたのだ。変身した隼人の姿に、自分を助けてくれた仮面の男だと勘違いするあすか(基本的にあすかって早とちりなのかも知れない(^^;)。どんな物語でも、ヒロインを見守ってくれる人、危険から守ろうとしてくれる人が正体不明な場合、誰だか分からないにも関らずヒロインが一方的に心を寄せるパターンは非常に多い。だからこそ、隼人が仮面の男だと思った時、あすかの表情からは警戒心が一気に消え、すっかり安心した様子を見せたのだろう。
 
【千代田区・常盤橋ガード(撮影'06/5)】

イメージ 11 突然の雨に降られた隼人とあすかが駆け込んだのが常盤橋ガード。背後に見えるビル群は丸の内。
 
 
 
 
 
 
 

【千代田区・大手町橋高架橋(撮影'06/5)】
 
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 常盤橋ガードに垂直な形で大手町橋高架橋が続いている。バットが現れ、隼人があすかの前で仮面ライダーに変身するのがここ。JR神田駅と東京駅の中間地点で山手線や京浜東北線、新幹線の線路下。脇を走る道路は江戸通りだが昼間でもかなり薄暗い。ここを発見する決め手となったのはKAGOMEの自動販売機。
 
 

 [交通] 東京メトロ各線「大手町」駅 徒歩5分
 

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