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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
放映/テレビ朝日系 木曜 午後9時〜10時 監督/降旗康男 脚本/池田雄一 音楽/菊地俊輔 出演/松坂慶子、松尾嘉代、高橋悦史、宮内洋、他 制作/テレビ朝日、松竹

【 STORY 】
 東西繊維の営業係長・野口は、会社の金を横領した揚げ句に温泉旅館で銀座のクラブのママ・扶美子と心中を図るが扶美子だけが生き残る。夫の死が納得出来ない妻・姿津子は扶美子が経営するクラブでホステスとして勤め始める。やがて姿津子は二人の心中未遂が実は計画的に仕組まれた事で夫は何者かに殺されたと知るが、事件の鍵を握る温泉旅館の仲居も殺されてしまう。事件の真相に迫ろうとする姿津子は、扶美子とその愛人であり夫の上司でもあった営業部長の岡村に次々と罠を仕掛けて行く。

【 東西繊維営業課長 池沢 】
 心中事件を起こした野口の同期で互いに係長、共に課長の座を狙うライバル同士ではあったが野口の結婚式に出席するなど同期としては仲が良かったようだ。営業部長の岡村(高橋悦史)が課長のポスト昇進をちらつかせ会社の金一億円の横領を野口に被せて心中に追い込んでしまったため、直属の上司だった佐伯課長が責任を取らされ左遷、結果的に持ち上がりで課長にされ棚ボタ昇進を果たす。
 
 プライベートな時間まで岡村部長のお供であちこち参上している処を見る限り岡村の腰ギンチャクかとも思えるが意外と計算高い部分もあり、扶美子(松坂慶子)のクラブ・紫苑の新米ホステス・のぶえが野口の未亡人・姿津子(松尾嘉代)だと知るや、岡村の尻尾を捕まえるために姿津子に協力を申し出る。それにしても、池沢は上司の尻尾を捕まえて退任にでも追い込もうと思ったんだろうか?そうすればまた自分が持ち上がりで部長になれるとでも考えたのか。だが池沢は岡村の直属の部下だ。おまけに岡村と一緒に紫苑へ通う回数だって相当なものである。岡村が会社の金に手を出したのも扶美子に貢いでいたためだと考えると、横領が発覚すれば常に行動を共にしていた自分にも嫌疑がかかるとは考えなかったのか。用心深いようでいて案外そうでもないのかも知れない。

 なかなか見所(という名のツッコミ処)の多い作品。何しろ無条件で大笑い出来たのが紫苑で姿津子と初めて会った場面。「どこかでお会いしませんでしたか」と考える池沢、そこへ野口と姿津子の結婚式のシーンがインサートされる。池沢自身はまだ気付いていないが、実は5年前の結婚式で姿津子に会っているのだ。って、ちょっと待って。普通、同僚が亡くなったらお通夜や葬儀の時に家族に挨拶するだろうに、それがなくていきなり結婚式の記憶とは無理があるんじゃないか、と思った次の瞬間、映像のショックにそれらの疑問が一気にぶっ飛んでしまった。
 
 教会を出る新郎新婦、その後ろで祝福する人々。そこで最後に映った池沢のアップ。いや、マジでぶったまげた。思いっきりの笑顔で新郎新婦を見送る宮内洋のあまりの若さに。若作りじゃなくて、ホントにどう見てもその笑顔は20代後半にしか見えない。イメージで表現すると、そうだな、壇俊介を微妙に年食わせたみたいな感じに見える。つまり、軽く10歳は若く作ったって事だな。メイクや衣裳で若作りする事はいくらでも出来るけど、ほとんど素の状態で作るのは結構大変なはずなんだが・・・やっぱバケモンだよ、このお方(^^;
 
 そしてやはり一番の見所(?)は姿津子の正体を見破り手篭め(きやーっ(*^^*))にした場面だろうか。そうだろうな、やっぱ(自己完結)。扶美子を追ってホテルへ来た姿津子は岡村の姿を見かけ追いかける。岡村の入った部屋を見届けたそこへ、突然池沢が現れる。岡村のお供で来ていた池沢は、岡村を追って行く姿津子を見つけて後を追って来たのだ。狼狽する姿津子を別の一室へと連れ込む池沢。えーっと、ちょっと、ちょっと。ただ単純に「お供で来ていた」部下が何だって別の部屋のキーをちゃっかりと持ってるわけ?もしかして、別件で使うように予約してあったんだろうか。岡村が扶美子と逢引きするために部屋を用意するのは池沢の役目で、その口止めとして何かワルイコトでもやってたとか(脳内補完は際限なくなるのでこの辺で止めておこう(^^;)
 
 姿津子の正体を暴いた池沢は、見逃して欲しいと懇願する姿津子を無理矢理抱く。この場面、どうにもこうにも観ていて妙に違和感あり過ぎて、数回観直してその原因がやっと分かった。無理矢理とは言え、優しいのだ、池沢が。最初、姿津子を抱きすくめてキスをする。こういう場面、普通なら(いや、何が「普通」なのかはこの際置いといて(^^;)男は女性の手首なり身体なりを自分の方へ急に引き寄せるパターン(はずみがつくので女性が逃げられなくなる)が多いのだが池沢の場合は自分が姿津子の身体を覆うようにしている。そしてベッドへ、押し倒すでもなく引っ張り込むでもなく、お姫様抱っこ。観ようによっては羨ましいぞ(バキ〜ッ!)ただ、その後に抗う姿津子を押さえつけて「奥さんっ!」には・・・さすがに「B級ポルノじゃないんだからやめてくれ」と思ってしまったが(^^;
 
 とどのつまり、池沢は姿津子に惚れていたようだ。もちろん最初に気付かなかったくらいだから野口の妻とは知らなかったにせよ、紫苑へ通っているうちにそういう思いが芽生えていたのだろう。それが夫の復讐のために扶美子や岡村に接近したと知り、瞬間的に野口へ嫉妬したのかも知れない。自分の強引な行動を詫び事情を知った池沢は姿津子の味方になると言い出す。のはいいんだけど、この時の池沢の格好が白地にブルーのストライプシャツに紺のベスト(スーツのベスト)。情事の後に何でそんなにしっかり着込んでるんだよーーーーっ!ったく、色気も余韻もないじゃんか!(怒)いや、別に、シャツは許す。けど、ベストはないだろうよ、ベストはさー(^^;最も、シャツの衿を半分立て少し髪が乱れた後ろ姿に段々とカメラのピントが合って行く、その演出が違和感バリバリのベストすら妙に爽やかでカッコよく見せているんだけど(苦笑)
 

 結局、姿津子に事件を暴かれ追い詰められた扶美子と岡村は心中する。事件の謎はほとんど姿津子の「女の直感」で解かれてしまっているので、一見すると池沢は何もしてないように思えるのだが・・・何かやってたのかな?まぁ、姿津子の相談役というかある種の支えにはなっていたのかも知れないが。そうすると、もしかしたらこの作品の中で一番得をしたのは池沢じゃなかったのか。棚ボタで課長に昇進し、ダーティな部長(余談だが、こういうダーティな事に手を染めながらも一人の女を深く愛する男の役をやらせたら高橋悦史の右に出る者はいないんじゃないかと思う。惜しい俳優を失った。合掌)の腰ギンチャクでありながら悪い事はやってない(らしい)し、好きな女はモノに出来たし。ただ、もうちょっと「危険な香りの男」でいて欲しかったなぁという気がする。あ、でもそれやっちゃうとダーティでクールな上司とのバランスが悪くなるのか。上司が変にカッコイイと部下は大変だぁ〜(意味深)


['04/6/2 up date]

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