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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
放映/テレビ朝日系 1988/12/1〜1989/5/11 木曜午後8時〜9時 全18回 脚本/志村正浩、他 音楽/小林亜星 出演/高橋英樹、役所広司、春風亭小朝、藤代美奈子、他 制作/テレビ朝日放送、東映

【 STORY 】
 江戸に戻って来るなりスリに懐を狙われた殿様と千石はスリを庇う深編笠の男とすれ違う。男の名は笠間藩三万石の藩主・沢井景高。彼は屋敷に居る事を嫌い浪人を装って町に出ていた。だが藩政を任せていた次席家老の木戸が藩乗っ取りを画策、沢井は暗殺される。沢井亡き後、跡目を継ぐのは沢井の妹・千鶴姫だけだったが、用意周到な木戸は偽の千鶴姫を用意していた。沢井から妹の身を委ねられた殿様は、千石、たこと共に江戸屋敷に乗り込む。

【 笠間藩主 沢井景高 】
 沢井家に婿として入った父親と妾との間に生まれた自分が藩主となる事に抵抗を感じ、藩政を家臣に任せたまま町へ出ては気の置けない居酒屋の座敷で笛作りに没頭する、一風変った殿様。沢井家の嫡子である妹の千鶴姫はそんな兄の立場を思い出奔したが、それは反って沢井を苦しめるだけだった。やがて行方知れずだった妹から帰るとの手紙が届き沢井は喜ぶが、それを善しとしない家老の木戸は沢井の暗殺計画を実行に移す。
 
 愛妾の子である自分が藩主でいるのはおかしい、由緒正しき沢井家の娘である千鶴こそが婿を取り藩主となるべきだと悩む姿は、一見「妹思いの心優しい兄」のように描かれているが、実は煩わしい藩政の仕事から逃げているだけのわがままなお殿様に見えて仕方ない。どんなに小さい藩であってもその下には多くの民が存在する。藩政をおろそかにすると言う事は多くの民に苦労を強いる結果になると言う事を彼は認識していたのだろうか。そんな不甲斐なさが家臣の謀反につながったのかも知れないと思うと、このキャラクターにはあまり同情出来ないが、仕方ない(爆)。
 
 「妹思いの心優しい兄」・・・どっかで聞いたような気もするが、まあ、いいだろう(爆)。優しくて政には不向きの殿様、と言う宮内洋の個性からはかなりかけ離れたキャラクターで役作りが若干空回りしているようにも見える。宮内の毅然とした立ち姿からはとても「弱さ」は感じられないのだ。この役は「優しい」と言われる性格が「弱さ」「脆さ」に直結しているのだが宮内洋の本来の持ち味は「優しくて強い」であるからいただけない。ちょっとした仕草にもヒーローの片鱗が見え隠れしてしまう。
 
 笛作りが趣味の沢井景高。小刀で笛の元となる竹を細工し、かすかに目を細め満足そうに微笑む宮内洋の顔には今も昔も変わらない妖艶さが漂っている。そして馴染みの男衆に祭りの稽古を頼まれると目をまんまるに見開いて嬉しそうに「よし、じゃ、やるかっ!」と立ち上がる、ちょっといたずらっ子のようなその表情は観ているこちらまで嬉しくなってしまう程可愛い。しかし笛を吹く時に「よし、行くぞっ!」と気合を入れると、やっぱりヒーローモードになってしまうのにはいささか苦笑。宮内洋の台詞には独特のトーンがあるので、役のイメージに合わせて若干変えているのは分かるのだが、いつも同じ雰囲気に聞こえてしまうのが難点。ま、観ているこちら側にどうしても「ヒーロー」と言う先入観があるのも一因だが(自爆)。
 
 出奔していた妹が帰って来ると知って肩の荷が降りたのか珍しく深酒をする沢井は、藩主としての責務を負う身ではないのかと殿様(高橋英樹)に諭されると自らの生い立ちと妹への思いを吐露し藩政を投げ出す事なく千鶴姫の強い後ろ盾となる決心を告げる。この、妹を思い我が身の過去を振り返る時の表情がとにかく綺麗。チラッと流し目で殿様を見るほろ酔い加減の少し赤みがかった頬が「紅顔の美青年」ってな言葉を連想させる(美青年って歳じゃないのだが(笑))斜め下に落とした空ろな目線のアップには思わず「ご馳走様でした〜」って気分だし(爆)。
 
  だがそれもつかの間、ほろ酔い加減で歩いていた道すがら沢井は家臣の木戸とその配下の刺客に襲われる。最初の一手は素手でかわし刀を抜くが、普段小刀で竹筒しか削ってない沢井は三手目で斬り付けられてしまう。恐らく、屋敷では全く剣の稽古をしてなかったんだろうなぁ(^^;後を追って来た殿様に援護され刺客は逃げ去るが、深手を負った沢井は妹の身を殿様に委ねてこと切れる。エピソード中盤の山場で殿様が沢井の仇討ちに出るキッカケとなる場面だが、ここで何故か「段々と意識が遠のいて行く沢井」を見せてくれない。沢井を抱き抱える殿様を同じカメラアングルに入れ込み沢井を背後から映しているためだが、宮内洋の「徐々に瞼を閉じて行く表情」は例えブルーのアイシャドウがなくても充分美しいので、かなり残念。まあそれでもここまでは「美味しい宮内洋」ばかりを見せてくれていたので、善しとしましょうか(笑)。

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