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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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【 作品データ 】
放映/テレビ朝日系 1991/11/7〜1992/7/2 木曜午後8時〜9時 全26回 監督/江崎実生 脚本/小川英、杉昌英 音楽/伊部晴美 出演/松方弘樹、斎藤慶子、小西博之、内海光司、他 制作/東映

【 STORY 】
 呉服問屋の美濃屋がつけ火に合い全焼。隠したはずの財産は穴蔵から消えていた。金さんの調査でどうやら穴蔵に隠し横穴が掘られていたらしいと判る。やがて横穴掘りの五平が死体となって発見される。口封じに殺されたのではないかと睨んだ金さんは、偶然知り合った穴蔵掘り職人の太助が何者かに狙われていると知る。

【 太助 】
 太助は穴蔵掘り職人で一人息子の利吉と女房の3人暮らし。利吉に穴蔵掘りを仕込むために毎日一緒に仕事に出掛けている。人もうらやむ仲の良い親子だが太助には人に言えない過去があった。14年前大阪で、盗人の女房に惚れた太助は女と乳飲み子を救うために盗人の親方を殺めた事があるのだ。追手を逃れて江戸で夫婦となり血の繋がらない息子を我が子同然に育て幸せな暮らしをしていた太助の元へ殺した盗人の子分だった佐平がやって来る。
 
 横穴掘りを断り続ける太助に業を煮やしかつての罪と息子を人質に盗人仲間に引き込もうとする佐平は、利吉に太助の過去を暴きあまつさえ「若」ともてはやし盗人の跡目を継がせようとしていた。そうはさせじとあくまでも父親として利吉に向かう太助だが、多感な年頃の息子は太助を許そうとはしなかった・・・。
 
 全編を通して父子の愛情が脈々と流れているエピソード。とにかく宮内洋が「カッコイイお父さん」を演じている。と言っても立ち回りをするわけでもなく長ドスを突きつけられては「ひゃぁ〜!」「うひゃぁ〜!」と情けない悲鳴を上げて逃げまくり全然カッコ良くなんかないのだが息子や女房を後ろにかばい悪人に立ち向かうシーンや時折見せる「ピンチの表情」が思いっきりヒーローしていて思わず苦笑させられてしまう。息子に「悪い奴等がいっぱいいるんだ。そんな奴等に負けねぇような強い男になるんだ」と諭すシーンなどは説得力があり「流石はヒーローあがり!」と思わされる程だ。
 
 ところがそのヒーローも金さん・遠山金四郎(松方弘樹)には頭が上がらない。金さんが佐平一味の悪事を暴き「金さんのこの桜吹雪、散らせるもんなら散らしてみやがれ〜!」とお決まりの大立ち回りをしている間も物陰に隠れて息をのんで見ている。全く手も足も出せない状態の宮内洋も珍しい。立ち回りが出来なくてさぞかし悔しかっただろうと察するに余りある。
 
 そしてこれまたお決まりのお裁きの場面でも「宮内らしさ」が垣間見られる。「本当のおとっつあんを殺したやつは許せない!」と一時は太助を拒絶した利吉だったがそれが佐平の仕組んだ事だったと判り誤解は溶ける。だが利吉は自分が本当の子でない事にこだわり太助に顔を向けられない。金さんに「血の繋がりより大事なもの」を諭され泣きながら太助と抱き合う利吉・・・。これだけだったら普通の時代劇だ。こういうベーシックな場面も宮内洋が演ると「ヒーロー作品化」してしまうのだから恐れ入る。
 
 利吉を抱き締める太助。宮内洋は何と大きく両手を広げて利吉を迎えるのである。まるで「我が子よ、僕の胸に飛び込んでおいで!」と言わんばかりに。これは過去の作品にも見られる宮内洋独特の動作である。「スパイダーマン」の第31話「明日なき子連れ刑事」のラストでは口が利けなかった息子が話せるようになった喜びで走り寄って来る息子を抱き締める時にやはり両手を広げて迎えたし、また「宇宙刑事ギャバン」第31話でもラストシーンでマクーに囚われていた自国の王女が無事救出された時に同じように両手を大きく左右に広げていた。通常日本人は相手を抱き締める時両手を前に差し出す。両手を左右いっぱいに広げるのは欧米人のリアクションであるが「ズバット」でも明らかなように宮内洋は欧米風のリアクションを自分の芝居に取り込み利用するのが上手い役者でもある。

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