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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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第1話「希望の山を涙で越えて 」 (放送日:1974/11/11)

 白昼、銀行強盗が発生した。犯人グループは逃げ遅れた仲間を射殺し逃走。仲間割れなのか次々と死んで行く犯人グループを追う警察は、ついに人質を取って山越えしようとしている主犯の男を追い詰める。
 
 半年ぶりに復活したシリーズ第4弾。入院していた鉄男が城南署に復帰してみると、そこには警察学校を首席で卒業し「総監賞男」と異名を取る風間刑事が着任していた(という設定らしい)。捜査には手段を選ばぬ強引さで挑む風間と「罪を憎んで人を憎まず」の精神を持つ鉄男は互いが理解出来ない。風間は仲間に撃たれ瀕死の重傷を負った犯人を強引に尋問し、主犯の名前とアジトを吐かせた後に犯人が死亡した事を鉄男に詰め寄られると「これで彼も犬死にしないで済んだ」と言い放ち、一方の鉄男は山越えしようとしている主犯を下山した所で逮捕すると先回りしようとする風間に「別天地を求めようとしている犯人をそんな捕まえ方をしたら、ヤツは二度と立ち直れなくなってしまう」と単独行動に出る。優等生としてのプライドかライバル心があるのか分からないが妙に鉄男に対抗している風間が可笑しい。確か鉄男は後輩のはずなんだけど(笑)。それにしても熱血刑事とクールなライバル刑事ってメチャクチャ分かりやすいキャラ設定だけど、どっちもどっちって言うか、こんなのが二人も部下でいたら上司はたまったモンじゃないだろうなぁ〜(^^;
 
 新命明に先駆ける事半年前、早くも「クールな二番手キャラ」を好演(怪演?)する宮内洋。相手を見下したようにフッと唇の端を上げて笑む様や一瞬顔を強張らせ次の瞬間に大きく目を見開く表情、肩を入れての振り向きなど、宮内の個性的な動きはこの辺りで完成されたのではないかと思える。初登場シーンは病院の廊下を歩いているバックシルエットだったが、その歩き方だけでそれと分かるのだから(爆)。
 
 余談だが、ちょっと気になったのが風間の衣裳。スーツのジャケットサイズが合ってないんじゃないかと(^^;袖口からシャツのカフスが思いっきり出てるし、病院の階段のシーンで上半身アップになった時、ジャケットの前ボタンの所から横しわが出て第一ボタンがはじけそうになっていた(苦笑)。それだったら、スリーピースでジャケットのボタン全部はずしてベストだけ見せた方が絶対にカッコいいのに。せっかく「ダンディでクールなエリート刑事」って表現にするつもりだったのに、これ観たおかげで言えなくなっちゃったじゃないか〜(自爆)。


第2話「英雄行進曲」 (放送日:1974/11/18)

 鉄男が停止命令を無視して警官を跳ね飛ばした男を捕らえると、それは親友のジョージだった。父親を殺され町から去ったジョージは暴力団の黒潮組へ復讐するために戻って来たのだ。やがて町の不良グループのリーダーとなったジョージは黒潮組を相手に次々と事件を引き起こし、そんな彼を尊敬する子供たちに鉄男は心を痛めるのだった。
 
 黒潮組へ乗り込んだジョージは組員を叩きのめすが潜伏していた建物を風間らに包囲される。投降しようとしないジョージに鉄男が語りかける。「あの子たちはお前に憧れてる・・・惨めに捕まれ」悪の道へ足を踏み入れてしまったジョージの最期を見せ付ける事によって英雄の幻想を打ち砕く事が彼らのためなのだと。ジョージは反発する。「そんなカッコ悪い事、出来るかっ!」だが、逃げるジョージの目に彼らの姿が映った時、ジョージは叫んだ。「捕まるのは嫌だーっ!お願いだ、捕まえないでくれーっ!」大乱闘の末に押さえ込まれ手錠をかけられた姿を見た子供たちはジョージに幻滅し帰って行く。
 
 悪ぶってるお兄ちゃんと彼に憧れる子供たち、それを愁う主人公、だが最後には自分の惨めな姿を晒して子供たちを現実に帰してやるストーリー展開が、「特救指令ソルブレイン」の第33話「勇者が涙を流す時」(脚本・宮下準一)に酷似している。特に後半の筋立てや鉄男とジョージの会話の内容があまりにも似ているので、シナリオの焼き直しかと勘ぐってしまったほど(笑)。
 
 このエピソード、風間刑事はもろにアクション担当。鉄男の代わりにジョージの取調べをするなど一応居る事は居るんだけど印象が薄い(苦笑)。だがクライマックス、逃げ回るジョージを追い警官隊の先頭切って川の中を突っ走り、背負い投げをかまし、大立ち回りを見せたのはやっぱ画になってたし、手錠のかけ方も・・・うわっ!すげーカッコつけてる!(爆)
 
 でも。実は風間刑事はジョージの抵抗は鉄男がさせた事だと気付いていたのかも知れない。で、ちょっぴり見直したりしてるんだけど、根がシャイだから(ホントかー!?)出た言葉が、ケガをしてる鉄男に「色男台無しだ、顔でも洗っとけ」と差し出した白いハンカチだったのかも(^^)その仕草がまたキマってて(はあと)。いや〜、だねぇ、風間刑事!


第3話「友情につながれて」 (放送日:1974/11/25)

 窃盗グループと接触を計っていた風間は鉄男と共にグループに潜入するチャンスを得た。だが約束の時間と風間の母親の大手術が重なる。母親よりも仕事を優先させようとする風間を時村は叱責するがガンとして聞かない。だがその風間を鉄男が押し止める。「冷静でなければ潜入捜査なんて上手く行くはずない」と。風間に内緒で単独潜入する決心をした鉄男は待ち合わせの西武園ゆうえんち(笑)でグループのリーダーに接触、あの手この手で取り入り何とか舎弟にしてもらうとアジトへ連れて行かれる。そこで美しい女性がリンチを受けているのを目撃した鉄男は彼女を連れて逃げようとするが、それは鉄男の正体を暴こうとしたグループの罠だった。
 
 風間メインエピソードではないが、とにかく「美味しい」場面のオンパレード。ドラマ冒頭の時村とのやり取りでは、潜入捜査のためか白いジャケットにシャツのボタンを思い切りはずしたチンピラ風で、所在無げにグラサンを弄ぶ格好が、似合うんだなぁ〜これが(^^*) でもやっぱちょっとジャケット小さくない?ってツッコミかけたけど(爆)。鉄男の説得に一瞬目を閉じて「わかった」とうなずく表情には思わず「出たーっ!」(笑)。
 
 鉄男を追ってアジトに踏み込んだ風間は一味に捕らわれ鉄男と手錠でつながれるが息の合った見事な連携プレイで一味を叩きのめす。この立ち回りもかなり見応えがあり、相棒の反動を利用した後ろ回し蹴りや風間が鉄男の身体を持ち上げて敵に蹴りをかまし、最後にはグループのリーダー(演ずるは田中浩、言わずと知れたJAKQのジョーカー)をつながれた手錠で取り押さえるなど普段なかなかお目にかかれないアクションで楽しませてもらった。
 
 しかしこの二人、第1話ではあれだけ反発し合っていたのに、いつの間に息の合うコンビになったんだろう?特に監禁されてる鉄男を救出に来た風間がリンチを受けて意識朦朧となっている鉄男を「一人で潜入しない約束じゃないか!」と殴ったりする辺りは、どっちかって言うと風間が鉄男に一目置いてて、それでもやっぱり可愛い後輩を心配してたって感じでもあるし。「捜査には手段を選ばないクールなライバルキャラ」って設定のはずなのに、いつの間にか鉄男とのデコボココンビになってるような気が・・・(^^;


第4話「理由-嵐を乗り越えて」 (放送日:1974/12/2)

 作曲家の西城あいが傷害事件で逮捕された。だがフィアンセの岬と共に新人歌手の悠木丈を売り出すため奔走していた西城が何故事件を起こしたのか、素直過ぎる程素直に自供する西城に疑問を感じた鉄男は西城が誰かを庇っているのではないかと再捜査を始める。
 
 感情を表さないクールな作曲家に中条きよしを起用。最近はドラマやVシネなどでピン(主役)を張る事が増え俳優としてのイメージが強い中条きよしだが、元々は歌手であり自身の持ち歌である「理由(わけ)」を劇中では丈のデビュー曲として使っている。実はこの時、中条自身がデビュー1年目であったにも関わらず、新人とは思えぬ堂々とした演技でクールではあるが熱い思いを内に秘めた夢を追う男を好演。最近のお子さま番組(東映に限らず)で見かける新人俳優とついつい比較しては「芝居が上手いなぁ」と妙に感心してしまった。
 
 で、前回のエピソードでは鉄男と男の友情でつながれたのかと思われた風間刑事だったがどうも違うらしく出番の少ない分だけ鉄男に厳しいツッコミ入れまくる「嫌なヤツ」に逆戻り(苦笑)。西城の態度に疑問を持つ鉄男に「君はいつから心理学者になったんだ?」とあしらったり「根拠のない推測はやめるんだ」といさめたり「勘でものを言うのはやめろ」と叱責したり。作曲家の肩書きを持つ一方でゴルフはアマチュア第4位の実力、車の運転はA級ライセンスを持ちヨットで世界一周にチャレンジしたりする西城には「まあ、何でもする男だよな。おまけに今度は傷害事件の加害者と言う肩書きまで身に付けたわけだ」と嫌味たっぷり。この辺りを観ていると初登場時の「クールなライバルキャラ」って雰囲気が良く出ているのだが、それじゃあ第2、3話での風間の性格描写は何だったのだろう?と若干混乱気味。そもそも鉄男を見る風間の目の表情があまりにも違い過ぎるのが気になる。シナリオライターによってキャラの性格が変動するのは仕方ないが、もう少し一貫性のある設定にして欲しい(^^;


第5話「おれを射て!」 (放送日:1974/12/9)

 不動産を売却した金を持った老人が射殺された。金を奪ったのは3人組みの若い男。逃走する男たちを偶然目撃したのはタイからの女子留学生ミル。日本人の中に溶け込みたいと願い捜査協力を申し出た彼女を囮にして犯人グループを誘き出そうとする風間に反発する鉄男は、ミルが密かに心を寄せている柘植に彼女を匿うよう依頼する。花を愛し温室で蘭を育てている一見優男の柘植は快く引き受けるが、彼こそが老人殺害の首謀者だった。
 
 犯人を目撃したと名乗り出たミルの口封じを企む犯人の男たちはいかにも怪しいヒッピースタイル。危険を察知した鉄男はミルを部屋から連れ出すが犯人のバイクに襲われる。それを追う風間の車のヘッドライトを浴びたバイクの男は転倒、即死する。このシーン、転倒した男に走り寄る風間が注目ポイント。転がったバイクをヒョイと飛び越してかがみ込むと男の腕を取るが、脈がない事に気付くと中腰でじりじりっとあとずさる。その顔がちょっと驚いたような怯えたような表情で、それじゃあまるで自分がひき逃げ犯人みたいじゃない・・・ って、まあアンタのせいで死んじゃったんだから似たようなモンか(^^;それでも次の場面では何事もなかったかのようにしっかり張り込みしてるんだから図太い神経してる(苦笑)。
 
 前回に引き続きライターは多村映美。彼(彼女?)の描く風間刑事はとにかく冷たい。犯人のモンタージュ写真を作る際に片言の日本語で一生懸命に話そうとするミルを見つめる、一片の優しさもない冷たい瞳。ミルを囮にしようとしていると鉄男になじられると「もう何も付け足す事はないな」と能面のような表情で突き放す。本来、風間刑事というキャラクターは捜査のためには手段を選ばないクールさと基本的な考え方(スタンス)の違う鉄男とは対立しつつもライバルと認める潔さを合わせ持っていると思う。それなのに、内面描写のないエピソードだから仕方ないとは言え微妙な感情の欠片も見せないのは何故なのか。鉄男に痛い所を突かれたのだから本来ならばもっと目に動きがあっても良い。それでこそ宮内洋の本領発揮!となるはずなのに。
 
 これでは前回も今回のエピソードも視聴ターゲットである小学校高学年のお子さまには単なる嫌なヤツとしてしか映らないだろう。主人公である鉄男の言動が「正しい事」だとした時、それを遮る風間はライバルではなく敵役になってしまう恐れもある。やはり「俺だって彼女を心配している。だが犯人を逮捕するにはこれしかないのだ」と言う意思表示をどこかで見せて欲しかった。この辺りの役作りを宮内洋自身はどのように考えていたのだろうか、と小一時間ほど問い詰めてみたい(謎爆)。

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