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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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第11話「天使のいるところ」 (放送日:1975/1/20)

 もぐりの貸し金融業を営んでいた男が殺された。幼い一人娘のナオは「自分が殺した。早く刑務所に入れろ」と鉄男を困らせる。ナオは、半年前に自分を誘拐して逮捕されたホステスを慕い、彼女に会いたいがために駄々をこねていたのだ。ナオを思いながらも「あなたなんて顔も見たくない」と突き放したホステスは、半年前の誘拐が実はナオの叔父ブンジとの共謀だったと自白する。ナオの身に迫る危険を察知し駆け付けた鉄男の目の前に、ナオにナイフを突きつけるブンジがいた。
 
 ナオを演じた子役の芝居の上手さには絶句。台詞は棒読みだが(^^;駄々をこねて道端に座り込んだり、すねてムッとした表情と笑顔との切り替えが見事で、今で言う「美少女」ではないけれど本当に愛らしい。はっきり言って桜木建ちゃん、喰われていた(苦笑)。
 
 主役が子役ゲストに喰われてしまったおかげで、風間は「その他大勢」扱い(爆)。ナオを人質にしているブンジに近寄ろうとして鉄男に逆襲されひっくり返り、自ら人質となりながらもブンジを捕らえて気絶した鉄男を抱き起こし(あ、変なの想像しないでね。腕つかんで上に引っ張り上げただけなんだから(笑))、鉄男に「風間さん・・・さっきはすいませんでした」と謝られて「ああ、分かってる分かってる」と答えた笑顔のアップは「視聴者サービス?」と勘ぐりたくなるほど意味がない(爆)。ひとつひとつの動作はサマになってるのに、役の印象が薄いのはちょっと寂しい(苦笑)。


第12話「恋心-死をのりこえて・・・」 (放送日:1975/1/27)

 鉄男の弟のガールフレンドがピアノを教わっているユミ先生(岡崎友紀)は女子大生。教え子の父親由木原(岡田真澄)に密かに想いを寄せているが空回りばかり。ある日ユミは由木原にリヒテルの演奏会に誘われ有頂天になるが、それは殺人事件の巧妙なアリバイ工作だった。
 
 当時「おくさまは18歳」「なんたって18歳!」など大映ドラマ5本に立て続けに主演し視聴率30%ものメガヒットを飛ばしていたアイドル女優岡崎友紀ゲスト編。岡田真澄もなかなかダンディでミステリアスなオジサマを演じているが、その彼をも霞ませてしまう岡崎のインパクトは凄まじい。よくまぁしゃべることしゃべること、その勢いたるやまるでマシンガン(^^;で「夢見る夢子ちゃんの恋物語」と言う印象しか残らない。

 ちょっとカン高い声で早口にまくしたてそれでいでどこか夢見がちなユミに圧倒されタジタジの鉄男(爆)。刑事という立場を捨てユミの悩みを聞き入れてやる「イイ男」を演じてみたりもするが岡崎の強烈な存在感には太刀打ち出来ない。つまり桜木建ちゃん、2週連続で「こまっしゃくれた女の子」に喰われた事になるのか(笑)。それにしても、あの当時って、アイドル女優だろうが新人歌手だろうが、みんなお芝居上手かったんだなぁ〜(遠い目)。
 
 それにしても風間刑事、どんどん存在感薄くなって来るんですけど〜(苦笑)。時村さんと島さんと風間刑事っていっつもくっついてて3人トリオ状態だし(^^;一応、林婦警に「俺にはそんな回り道は出来ない、ですか?風間さん」と突っ込ませ「俺だってね、人並に血も涙も持ってるつもりだよ」と答えさせたり捜査方針を巡って鉄男と対立させたりとライバルキャラの設定を崩さないように配慮してるのは認めるが、その割には「その他大勢」扱いなエピソードが続くのが気になる。第3話のようなオイシイエピソードはもう望めないのかしら(^^;


第13話「雪の花嫁」 (放送日:1975/2/3)

 鉄男の親友津田が射殺された。容疑者として津田の婚約者ゆう子に言い寄っていた太田が浮かぶが太田のアリバイが成立し捜査本部は解散になる。悔しい思いでひたすら捜査をする鉄男。一方、諦めきれないゆう子は太田に近付き自らの手で犯人を探し出そうとする。
 
 ゆう子が太田と結婚すると知って焦る鉄男はゆう子と太田を追い続けるが何ひとつ手がかりを得られない。太田の車に乗り込み去って行くゆう子の笑顔を辛い思いで見送る鉄男に風間が声をかける。「人間なんて所詮金のある方へなびいてしまうんだ」その妙に説得力がある言葉に、もしや風間の冷徹さは過去に負った心の傷から来るものではないかと勘ぐってしまう。ぶっちゃけた話、恋人にこっぴどいフラれ方した暗い過去があるとか、安給料なのに忙しくてデートもままならない刑事さんを見捨てた彼女がどっかの御曹司に転がった、とか。それで人間不信になって仕事一筋になったのかも(←深読みし過ぎ(^^;)
 
 ロングヘアーの清楚な女性ゆう子を演じたのは南陽子。失礼ながら彼女の名前を知らなかったのでネットで調べてみたら、当時のメジャーなアイドルで'73年にあの「スタ誕」からデビュー、桜田淳子らと同期だった事が判明。デビューが21歳だからゆう子を演じた当時は23歳くらいだと思うが、「大人の女性」の一途な思いや美しい微笑みの裏に隠された執念をいやらしくなくしっとりと演じている。あの当時って、アイドル女優だろうが新人歌手だろうがみんなお芝居が(以下省略(^^;)
 
 このエピソードは非常に映像が美しい。全てに絶望し木立の中でウェディングドレスを燃やすゆう子の姿(思わず「そんなトコで焚き火したら火事になるぞ」とツッコんだが(笑))や、亡き恋人への想いを胸に雪降る故郷へと向かう列車の窓に映るゆう子の表情も印象的。やはり綺麗な女性がゲストだとスタッフも気合が入るんだろうか(笑)。


第14話「命かけても」 (放送日:1975/2/10)」

 誘拐事件が発生した。身代金受け渡し場所に張り込む城南署刑事たち。だが鉄男の失態で張り込みがバレて犯人は逃走する。誘拐された妹の身を案じる兄の本間は妻の実家から一千万円を工面させ受け渡し現場へと向かうが、兄の態度に疑問を感じる鉄男は張り込みを続け、誘拐事件が妻の実家からお金を引き出すために兄妹が仕組んだ狂言だと見抜く。
 
 今回は実に見所たっぷり。何しろ東西のヒーロー横綱として宮内洋と並び評されるキカイダー”伴大介”ジローがゲスト(テロップは「直哉」表記)で、それも妹と共謀して妻の実家から金を巻き上げ、狂言がバレると妻を殺そうとする最低な男って役処。元々ヒーローのイメージがある方だからこれだけでも「ぅお〜〜っ!悪役だぜー」って感じなんだけど、そのキャラがまたすっごい嫌なヤツで、最初の身代金受け渡しの際にドジを踏み張り込みがバレた(本間にとっては都合が良かったのだが)鉄男をここぞとばかりイビりまくる(^^;一方、風間も鉄男をかばい本間に頭を下げるが「謝って済むなら警察はいらない」と蹴られる。いやー、風間の性格考えると本間に謝るの、すっごい嫌だったろうなぁ。内心「俺ならこんなドジ踏まない。っつったく、三神のヤロウ(怒)」って思ってただろうし(笑)。いっその事、お互い「嫌なヤツ」同士で「嫌味対決」やったら良かったのに(←やってどうする(^^;)
 
 この当時、伴氏は「イナズマンF」が終わり「忍者キャプター」に出る前の「ヒーロー職休業中」ではあったが、ヒーロー作品と視聴者層が被る「刑事くん」に犯人役で出演するとは恐れ入った。余談だが、確か伴氏は「キャプター」終了直後「ゴレンジャー」に明日香健二を欺く上官役で出演してた事もあった。恐らく彼はヒーローだからとかイメージとかにこだわらず、来た仕事(与えられた役柄)を淡々とこなしていたのかも知れない。そういう部分ではヒーロー作品で悪役を演じた事のない宮内洋とは大きく異なるが、それは伴氏が特別なのではなく宮内が特別なのだろう。そう考えると、風間刑事も「鉄男の対極に居るライバル刑事」にはなり切れないのかも知れない。主人公と対立するライバルキャラは、突き詰めれば「悪役」になってしまうのだから・・・。


第15話「涙でファイト」 (放送日:1975/2/17)

 進入禁止の土手を突進して来た車が親子をひき逃げする。町の有力者川田が容疑者として浮かぶが目撃者の女性は何故か証言を拒否し、裏から手を回した川田は鉄男の母をスリにでっち上げ鉄男を窮地に陥れようとする。母を救い出そうと捜査に奔走する鉄男だったが川田はなかなか尻尾を出さない。焦る鉄男は、だが留置所の母に励まされ再び捜査へと向かう。
 
 母をスリだと訴えた女を問い詰めようとする鉄男。それを風間が押し止める。「焦ったら負けだ」「お袋さんを早く出すにはな、焦っちゃ駄目なんだ」そして「お前はお袋さんの所へ行ってやれ」と笑顔を向ける。このエピソード、久々に風間が「いいヤツ」として描かれているが、風間って実は非常に母親思いの息子なのかも知れない。で、母親思いが高じて「マザコン」となり若い女性に対しては冷たく厳しくなってしまったとか・・・(考えすぎ(^^;)
 
 ・・・と思ったが、これはどうもシナリオの関係らしい。脚本は阿井文瓶。彼のシナリオは母子の愛情を底辺に据えたエピソードが多く、この「刑事くん」第4部では第3話と第7話を書いている。特に第3話では母親の手術に風間を立ち合わせるため鉄男が一人で潜入捜査をし、今度は風間が鉄男を励まし母親の所へ向かわせる、一種の対比エピソードのようにもなっているのが面白い。どちらも風間が非常に爽やかに描かれていて、ライバルと言うよりも「お互いに不足な部分を補い合う息の合ったコンビ」に見えてすごくイイ感じなのだが、これでまたライターが変わると「ただの嫌なヤツ」に戻っちゃうのがちょっと残念(^^;

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